SamSのブログ一覧

　今日のお昼はご近所に出没です。多摩川に近い下丸子のガス橋の通り沿いにある鰻屋の老舗「日吉(ひよし)」を目指しました。昼前に家内が鰻が食べたい、とぽつりと言ったのでそれではと買い物ついでに出掛け、近くに車を置いて暖簾をくぐりました。ここはそんな雰囲気の庶民的なお店です。かなり前から長く続いている店でしょう。子供の頃からあったような気がしますが、私は浜っ子なのでこの辺のずっと昔の事情には疎(うと)いのですが店の外観は確実に半世紀は経っていようという趣ですし字の使い方も何となく昔を感じさせます。笑)　
写真は借り物

　店内の壁には噺家の立川談志師匠の色紙が二枚も掛かっています。他には柳生博さんとか五月みどりさんのもありました。狭い店内で私達が入って一杯になりましたが、なにしろ老夫婦のやっているお店なのでこちらはただ黙って待つだけです。やがて出て来た湯気の立つ鰻重にむしゃぶりついてすぐに完食してしまいました。これではまるで欠食児童だな(古い).....でも鰻を食べる時は大体こんなものです。大変でしょうがいつまでもここでずっと営業していて欲しいと思ったのは言うまでもありません。鰻重の値段も良心的でした。

　此処で考察を一つ。バブルの前まではいわゆる「一品を商(あきな)う店」が都内の街の商店街にも多く見られました。例えば靴屋とか扇屋、時計屋、眼鏡屋などのお店です。油屋や米屋は結構前にスーパーに駆逐されてしまったようですがそれでも似たような一品だけを売る店が残っていました。ところが地価が高騰して地代を払うのに一つの商売だけでやって行けなくなったのでしょうか、どんどん店を畳んで見られなくなってしまいました。例えば靴屋はチェーン店方式がポピュラーとなりましたが彼らは実は最悪で一度売れば売りっぱなしの商売です。昔は靴は買い求めた店で修理するのが当たり前で定期的に靴の踵を付け替えてもらったのですが今では新しい靴を勧められます。小さな釘を口の中に含んでぺっぺっと吐き出しながらトンカチをトントンとふるっていた靴屋のオヤジが消えて久しいゾ、と思い当たりました。リサイクルの世の中からいつの間にか大量消費の世の中へのシフトが進んでいたんですね。今では街の商店街からそんなお店がどんどん減っていってます。蕎麦屋、鮨屋なども同じでいずれはファミレスに取って代わられるのでしょうか。まだ近所には鰻屋さんは幾つか残ってますが世代交代が上手く行かないと後継者がいなくて閉まってしまいます。かなりのスキルが要求されるので(串打ち三年裂き八年、焼き一生)美味しい鰻が頂ける環境はどんどん悪化して行くんでしょうね、今後は材料の提供も難しくなりそうだし。今年の夏もあと何回か美味しい鰻にありつきたいものです。(個人的には鰻は冬の方が脂が乗って美味しいと感じるのですが)　.......あれ、現代社会の考察から結局は食べ物の話に戻ってしまったゾ。笑)

　昨日は六本木ヒルズ49階のヒルズ・アカデミーで開催されたワイズテーブル(2798)の株主総会へ行って参りました。また高い処に登ってきたなと責めないで下さい。汗)　数日前に愛宕のXEX(ゼックス...xをsに代えないで下さい)でのランチを紹介したばかりです。議長である社長の二人隣には重田サルヴァトーレ氏(副会長で実はサルヴァトーレ・クオモ氏本人です/お母さんが日本人)も座りました。総会はほぼ議長が一人で議事進行もQ&Aも担当して終わりました。フォローの風の吹く経済情勢下で減益決算という結果は誠に不本意だったでしょう、社長も出来るだけ早いうちに株主に配当を出して報いたいと強調していました。株主としても優待券だけでなく、ここは少額でも現金配当を期待する処です。次期決算はぜひ頑張って下さい。さて面白かったのは総会が終了した後で議長が新役員の紹介を始めました。ここでそれまで黙って一言も喋らなかったサルヴァトーレ・クオモ氏がマイクを取って立ち上がり熱弁をふるいました。氏は福岡に移り住んで彼の地でイタリアンの普及に尽くす覚悟だそうで、またシェフとして料理の現場に復帰すると言ってました。その熱い思いがこちらにも伝わってきました。九州にお住まいの方は一度お出掛けになっては如何でしょうか？(ちなみに彼の名はWikiにも掲載されていますから一度ご覧下さい)　他にも役員全員を時間をかけて紹介し、夫々(それぞれ)に抱負を語らせてました。総会よりも時間をかけたかも知れません。まあこちらとしては投下資金を捨てたつもりでとりあえず優待の貰える最低限度だけ保有します。社長によればそのうち料理の値上げもありそうです(トホホ)が、利益は出して下さいね。お土産はエキストラ・ヴァージン・オリーブオイル一瓶でした。

　その後、昼飯時だったので久々におすすめスポットに載せたリラ・ダーラナ(スウェーデン料理)に行きかけて、結局暑い日差しの中をもう少し歩いてハードロック・カフェに行きました。

いつの間にかウエイトレスのユニフォームの色が黒になってました。ミニですがちゃんと同色のアンダースコートも着けているようです(見たな)。外人のお嬢さんは足が長いなと思いましたがどうやらアメリカンスクールの高校生のバイト？　　　　　.......あ、今貴方、今度行ってみようと思ったでしょ！ 実は外人も多く来店するのでウエイトレスさん達は皆英語が上手です、さすが六本木ですね。店内ではクイーンやキッスのビデオがスクリーンに映されていました。お、今度はMJことマイケル・ジャクソンの「スリラー」のPVも掛かりました！　懐かしいですねぇ....オジサンはこういう雰囲気に何となく安心するんです(マジですか)。　ランチをすませて支払時に株主カードを見せて割引して貰いました(またかい)。階下のトニー・ローマもそうですがこの店はWDI(3068)の経営です。ここはラゾーナにあったカリフォルニア・ピザ・キッチン(CPK)のピザがお気に入りだったんですが栃木と千葉のアウトレットに移転してしまいました。泣) カプリチョーザはあまり利用しないので今日ハードロック・カフェに行けて良かったです。

　さらに地下鉄で日比谷に出てスバル座でブルース・ウィルス出演の映画「デッド・シティ2025」を見ました。原題は'VICE'で彼が悪役を演じています。スバル興業(9632)は日本最古のロードショー劇場のスバル座を経営していますが本業は道路の補修とか不動産管理です。優待で映画を見ましたが元々還暦を過ぎればシニア割引があり一人1100円で見られますので、自分にとってはオマケみたいなものです。映画を見て同じビル地下のサンマルクカフェでお茶をして(株主割引あり)、まだ日の高いうちに帰宅しました。株主優待に助けられた一日でした。

　本日は昼に暑い中を横浜まで出掛けて行き赤レンガ倉庫の駐車場に車を停めてbillsに並びました。平日でも昼時なので十人ちょっと並んでいましたがすぐに案内されました。何故来たかというと個人的な事情で、既に自分のブログをお読みの方はご存じだと思いますがここはサニーサイドアップ(2180)というややふざけた名前の上場企業が手がけています。(昨年9月26日のブログ参照)　この会社が送ってきたbillsの優待券の期限が今月末だったのを思い出して紙切れと化してしまう前に使ってやろうと思い立ったのでした(おぃ)。昨年までは黙って券を出すと飲み物もサービスで付いてきましたが前回の決算が小幅赤字だったお陰で今年はドリンクが自腹になりました、トホホ....
　今日は初めてテラス席に案内されました。外は日差しが強く30度くらいありましたが、椅子に座ってみると天井からエアコンの冷気が降りて来るようになっていて十分にしのげます。

はじめ大きなガラス窓は全開で家内はさかんに眩しいと言ってました。でも結構風も通って暑いとは感じませんでした。ただし、すぐ外の広場を歩いている人はとても暑そうでした。今日はまるで真夏ですね..... さて注文です。優待券が二枚あるのでとりあえずリコッタチーズのパンケーキとここでしか味わえないベリーベリーパンケーキ・ウイズ・ベリーバター(横浜店のオリジナル・メニューです)を頼みました。同じ券でスクランブル・エッグも頼めるんですがやはりこの禁断のメニューを選択。(かなりフワフワに作ってあり、粉砂糖などもかかっていてどちらもかなりのハイ・カロリーな一品です。

付いてくるメープル・シロップはかけない方が.....汗) 仕方なく家に帰ってからカロリー制限発令！です。一緒に頼んだアイスコーヒーはどうやら水出し珈琲です。本日はかなり甘いランチと成りました。途中からスタッフがガラスの戸板を引いて立て回しました。眩しさをそれ程感じなくなったので熱線防止か何かの特殊加工があるのかな？　

よく見ると向こうの赤レンガ倉庫の陰で赤いミニ・クラブマン(Cooper)の撮影が行われていました。青い目のスレンダーな女性モデルがその前でいろいろポーズを取っていてどうやら女性誌の特集？　側で金髪の女性がメイクを担当してました。スマホの望遠なので映りがイマイチで失礼。

たっぷりと真夏の日差しを楽しんでから店を出て来ましたが、車まで歩いて来た処でちょうど背景にクイーンとキングが入っているのに気がついてパチリ！　

なるほどここはそういうことが出来る場所でしたか！　


解説：
キング.....県庁の塔
クイーン...横浜税関の塔(丸い方)　　
これにジャック(開港記念会館の塔)を加えて横浜三塔と呼びます。

　月日がたつのは早いもので自分が人生で初めてブログを始めてもう一年になります。懐かしくてつい昔を振り返ってしまいました。今皆さんがご覧のこのブログ右下方に<過去のブログ>があり、去年の5月の処をクリックすれば見られます。築地のがんセンター中央病院最上階からの写真で始まっていたのですね、懐かしい風景と文章です。年二回お世話になっていたのが昨年からは一回になりました。あれから十年、もうがん再発の心配は無いでしょうが、そのうちまたここで任意の検診を受ける予定です。今度はどのパフェにしようかな？　これからも無常な日常ブログをどうかご贔屓に願います。<(_ _)>

　さて昨日は御成門の愛宕グリーンヒルズ最上階にあるゼックスまで出掛けてランチをしてきました。正確にはここのイタリアン・レストラン「サルバトーレ・クオモ・ブロス」でのコース料理で、予約したので窓際席に通されました。良く晴れた日だと窓際席は日差しが強すぎるのですがこの日は曇りで助かりました。○○と何とかはすぐ高い処に登りたがるのですが(またか)、遠くの景色が見えるのでつい行ってしまいました。地上42階はどのくらい高いかというと、ご覧の通りすぐ隣の東京タワーの第一展望台が下に見下ろせます。向こうはお金を払わなければ上がれませんがこちらはランチを頂くだけでもっと良い展望が楽しめますから何となく得した気分を味わえます。笑)　ちょっと左に見えるのが10年前に出来たプリンス・パークタワーで、下に芝増上寺が広がります。更に真下には東京プリンス・ホテルも見えますが開業から50年以上経過して老朽化してます(写真には見えてない)。

ここから羽田の方を見やると隅田川の最下流がゆったりと流れていて、一年前の写真とはやや角度が違いますが似たようなアングルの写真が撮れました。(一年前の写真は築地市場の隣からです)

　前回ここに来たのは半年くらい前でしたが今回はマネジャーがイタリア人となり、よく客席に気を配っていました。スタッフも同様に親切で大変気持ち良くランチを楽しめました。これなら皆さんにもおすすめ出来ます。ここは昔の勤務先に近く14年前のオープン以来の付き合いになります。初めて行った時は案内の日本人スタッフがペラペラとイタリア語で大声を張り上げて店内に誘導するのが気障(キザ)と感じましたがいつの間にか慣れました。笑)　バブルが破裂してからは寂れかけましたが最近また人が増えてきました(バブルか？)。最後になりましたがゼックスはワイズテーブル(2798)という上場企業がやっています。あの有名ショコラティエ辻口 博啓氏も大株主の一人です。サルバトーレ・クオモ本人も重田サルバトーレと言う名前で副会長兼エグゼクティブ・シェフをしています。実はずっと無配企業ですが年2回株主優待券を送ってくるので本日はそれを使いました。株価も倍までは上昇していませんが含み益もたっぷりあるので当分は保持して家内とランチを楽しむ積もりです。


＊ランチの後で汐留までマッカーサー道路を歩いて行った時に埼玉南部が震源の地震に遭遇しました。始めに「ゴー！」という音がしたと家内が言ってますが自分は気がつかずに近くの全員の携帯が同時に「ピピピ！」と鳴り出した方にばかり注意がいってました。汗) 高い処にいる間でなくて良かったです。

＊本日はbills横浜でのランチブログも後でアップ予定です。ああ、赤レンガ倉庫は暑かった....汗)

　先月のことになりますが九州の旧友から突然電話をもらいました。'No news is good news(便りのないのはよい便り)'と言いますがやはり良い知らせではなく大学のゼミ仲間の突然の訃報でした。干支をリセットした以上は珍しいことではないんでしょうが同期では初で昨夏に新宿で皆で顔を合わせていたし普通に賀状のやり取りもあったのでやや意外で残念なことで、結局あれが最後の会合となりました。転移の進んだがんを患い一度は死にかけた自分が最も彼岸に近いと自負していましたが、この歳ともなると皆結構あるようです。大汗) 彼は九州の出身ですが長い間東京で勤務中の突然死で謂わば企業戦士の最前線での壮絶な戦死です。あともう少しでやっと故郷に戻れる筈だったのですが..... 大学のゼミ同期は十人で勤めの方もそろそろ引退を迎えつつあります。既に十年以上も前に田舎に引き込んで早期リタイヤ後の人生を楽しんでいる者もいるし皆それぞれですが、春雨の宵に新宿近くの葬儀場にまた集まりました。同期の中に一人だけ二十年以上東北で消息不明となっていた者もいましたが今回の件でやっと連絡を取ることが叶いました(某政令指定都市の銀行協会で事務局長とかやってました)。誰から言い出すでも無く今後は全員のメーリングリストを作成して緊密な連絡を取り合おうぜということも葬式後のお斎(とき)の席で決めました。この次会うのが誰かの葬式の場じゃ嫌だねと軽口を叩いて別れましたが、それまでも年一回くらいの割合で都内で会っているのでそれだけは願い下げにしたいです。全国からかつて横浜に集まって一緒に学んだ仲間達ですが、その後意外と地元には戻らずこちらに残る面子(メンツ)が多かったので何かと都合が良いのですが.....これから時間が経つにつれ一人減り二人減って行くと思えば無常を感じざるを得ません。


　無常とは仏教用語で常(つね)ならぬこと、つまりいつも何かしらが変わりつつあることを指すのですがあの晩も人生の無常を実感しながら帰路につきました。もう二度と奴と話すことが叶わなくなったんだよなぁ.....と思いながら。　詳しくは昨年6月7日の当ブログをご覧下さい。無謀にも「無常」の解説を試みています。