
今更ながら、脚廻りの考察です。
今の私のクルマの使い方は、ファミリーカーとしての一般的な使い方がほぼ98%、スポーツ走行は2%程度でしょう。
ほとんどの時間を過ごす一般走行時の乗り心地とハンドリングとバランス良い特性を重視し、残りの2%のスポーツ走行時には、そこそこでもある程度納得出来るレベルの性能を満たす脚、これが求める脚です。
■前車で使っていたショックアブソーバーOHLINS DFVは、「最上の乗り心地と、卓越した運動能力を一切の妥協なしに共存させる」との謳い文句です。
詳細はOHLINSのHP参照
ギャップによる突き上げなど高速なピストンの動きの時にはフローバルブが開く事により減衰力を緩和し、低速な動きの場合はしっかり減衰力を発揮する仕組みにより実現されてます。減衰力曲線はこんな感じになります。
更に調整ツマミにより20段階に減衰力調整が出きるので好みの硬さに設定出来ますので、グラフの曲線は20本になると言うことだと思います。
私は一般道路と高速道路でバランス良く感じる硬さを試行錯誤して設定してました。サーキット走行時は最も硬い設定に変更していました。これにより普段はしっかりした脚のファミリーカーで時々サーキットも走れるクルマと言うコンセプトを実現してました。
(おそらくサーキットユースとしての性能はそれ程高くないのだと思いますが、十分楽しめるレベルでした。)
■で、DCCですが、結果的にDFVと非常に近い感覚の動きです。
低速での当たりは柔らかいが、高速道路や過重をかけていくとしっかり踏ん張る。急激な過重変化にも追従出来る動きで、常にロールを制御しながらも乗り心地は悪くない特性です。
この特性はconfortでもsportsでも同じです。
(動き初め初期の固さ位しか違いを感じません。)
不思議な感覚なんですよね。
セミアクティブサスペンションですか?!
仕組みを知りたくて、調べてみました。
詳しくはmy-gti.comを参照
構造の説明読むと、
●電磁コイル式でショックアブソーバー内のオイルの流れを制御する事により、減衰力を調整している
●調整はほぼリアルタイムに行われる
●基準値としての3つのモ-ド(confort、normal、sports)があり、それぞれある値を中心にある幅の範囲でリアルタイムに調整される
●調整のための入力パラメーターは4輪のボディ付け根の垂直方向の加速度、傾きの各センサーの値と、CANBUSからの値。これらの入力から調整値が計算される。
なる程。
賢いですね。
結果的に減衰力の特性グラフは、リアルタイムに特性変わるので曲線ではなく面で表現される事になります。DFVとはこれが大きな違いですね。
結局この調整値をどう決めるかが減衰力特性を決める事になりますが、どう制御しているのか計算ロジックについて説明がないので不明です。しかし5000km弱乗った感じではこのロジックが非常に良くできていると思います。ハードとソフトとも相当なテストを繰り返して開発されたのでしょうね。すごいです。
更にDCCが便利なのは、車内からスイッチ一つでいつでもモード設定が変えられる事ですね。 実際には頻繁に設定を変えることはないので、実は車内でリアルタイムでなくてもそれ程不便ではないですが、簡単に変更出来る事は良い事です。
と言う事でDCC、おそらくリジッドでリニアな動きが、好みの方や、サーキットでのタイム重視の方にはまぅたく物足りない商品だとおもいます。
しかし、
私的にはかなりお気に入りです。
Posted at 2014/11/11 19:39:46 | |
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