
ブロワモーターを外してご家庭用エアコン洗浄スプレーを
エバポレーターに直噴するも、排液が限りなく透明に近く
何だかあんまりキレイになった感がしない…
どうにも中途半端な、このやり切れなさ、予想外の結末を
素直に受け止められない半ば逆ギレにも近いこの感情、
一体何処にぶつければ良いと言うのだ?
やっぱりブロアモーター最後の『アレ』に手を付けるか!
ネジ3本で簡単に外せるお手軽さもあって、ここんとこブログ登場頻度が高い。
モーター裏蓋の凹部のネジを2本外してパカッと蓋をオープン!
前回の様に、何だか土みたいな得体の知れないモノは出て来なかったよw
少し前にお掃除したばかりなのに、コイルに茶色の粉末が付き始めている…
さぁ、今日のターゲットはこの摩耗の進んだモーターブラシ。
元の大きさが分からないけど、ぼちぼち寿命が近いのではなかろうか?
ケーシングの穴にリード線が引っ掛かっちゃうし、やっぱりこの辺が限界なのか?
反対側は自然とケーシングからブラシがボロッとこぼれ出ちゃう…orz
ブラシの大きさは…高さ6mmくらい?
幅が7mmくらい?
長さは10mmもあれば良いのかな?
ブラシ摩耗で交換すると言っても、メーカーではモーターAssyではサービスパーツを
取り扱ってはいるが、子部品のブラシ単体なんて供給していない。 くそっ!
ネットで色々調べてみると、先達の皆さまは「電動工具用のカーボンブラシ」という
モノで、エアコンブロアモーターのブラシを修理をしているようだ。
確かにどちらも電動モーターには違いない。上手いこと考えるなぁ~♪
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この状態でクルマを走らせ、ホームセンターの職人様向けプロ館に向かう。
店員さんに「電動工具のカーボンブラシが欲しいのだが…」と要件を伝えると、
逆に「メーカーはどこですか?」と質問される。まぁ当然の成り行きだ。
「いや、クルマのエアコンブロアモーターのブラシ交換に使いたいのだが…」と
やや怯みつつ伝えると、「ウチではエアコン用は扱ってませんねぇ」と返される。
「別にそれは良いんです。サイズさえ近いモノがあれば適当に削って合わせる
んで…」と負けじと食い下がると、店舗奥の電動工具コーナーのレジに来いと。
店のPC画面にメーカー別のカーボンブラシ在庫がサイズ別に一覧になってて、
一番サイズが近いモノを探してくれるようだ。
事前にメジャーで測って来た7mm×6mmくらいだと申告するが、現物も持参して
いたので、すかさず店員さんがノギスで素早く計り始める。
結果は横7.3mm、縦7.0mmだった。 メジャーなどで計った事を後悔する…
(今度ちゃんと測定ノギスを一本買っておこうとココロに誓うのだった)
ブラシはカーボン製なので、合うサイズが無ければ大き目のものを削れば良い。
そこまでは甘んじて作業を呑むつもりでいたが、在庫の中から一番近いサイズ
のものを試しにブラシホルダーに入れてみると、殆どガタもなく具合が宜しい。
実際はコンマ数mm小さめなのだが、かなり良い具合にフィットする。
これならブラシの大きさを整える為に、ブラシ自体を削る工程は省けそうだ!
そんなナイスな一品がコレ↓。 Makita CB-430 (360円税別)
カーボンブラシの先に、スプリングと金具がビヨーンと付いている。
元のブラシは本体上面からリード線が出ているのに対して、交換用のブラシでは
本体後方からリード線が出ている。 ここをどう処理するかがミソになりそうだ。
旧ブラシをコミュテーターにセットしてみると…ちと見辛いな。。。
こんな具合に今までブラシとコミュテーターが当たっていた訳だ。
何れにしても、両ブラシの残量が残り少ないのに変わりは無い。
さて新しいブラシと交換しますか… まずは不要なスプリングと金具を外して、
元のブラシに繋がっていたリード線に半田付けすれば良いんだよね?
ニッパーで古いブラシをちょん切ったので、もう後には引けない…
新しいブラシをケーシングに収めるには、結構スプリングを圧縮する必要があり、
ブラシ後方から出たリード線をケース穴から上に出す為にスプリングのなるべく
前の方からリード線を通して半田付けする必要がありそうだ。
楽しい楽しい半田付けのお時間♪
リード線の両端部を半田処理して、それを再び半田でナイスな具合に接続。
って、これじゃリード線がケースの穴を通らないじゃん!
半田付けやり直しで、今度はちゃんとケースの穴を通したど。
今後の摩耗具合把握の為に、新品のブラシ寸法を押さえておく。約10mmだね。
1年でどの程度ブラシ摩耗が進行するか分からないけど、電動工具で考えたら
職人さんがほぼ毎日使うモノもある訳で、そんなに早く磨滅しないと思うのだが…
両方ともリード線の追加工が終わって、新しいブラシがケースに収まりました。
なかなか良い具合に出来たと、我ながら自画自賛の嵐。 ちょっと嬉しい♪
コミュテーターと合わせてみたところ。
(コミュテーター側の段付き摩耗も、平滑に出来れば文句ないんだけどね)
リード線の取り出しが少々窮屈だけど、ギロチンにはなっていない。
ブラシ後方の隙間から、ケースの穴を通してリード線を上に出す事が出来た。
う゛~ん゛、何かコトを成し遂げた達成感があって満足ぢゃ!
ローターとブラシ基板をモーターケースに戻して、
裏蓋を閉めて、ファンを付けて、ブロアモーターの復元完了~♪
ドキドキの試運転… うひょ~!回る回る東芝って、ちゃんと回ったよ~
風量調整しても異常なく回転するのを見届けて、ハイ!また元通りねw
後に残ったのは古いブラシの残骸… これ単体で入手できれば良いのに。
チビたブラシよ、23年間のお務め、ご苦労であった!
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今夜のお別れは、H2O の 「想い出がいっぱい」を らき☆すたver で。