
ちゅう訳で981ケイマンGTS試乗篇でござる。 ̄□ ̄)ゞ
ポルシェセンターみなとみらい(以下:PC・みみ)で午後3時、そいつは待って居ました。
981ケイマンGTS(右ハンドル/6MT)
珍しいMTの試乗車。
さらに珍しい右ハンドル車です。@0@!
お色は白、清潔感もあり凛々しさが目立ちますね。^ー^
ここでスペックをば―。
981型ケイマンGTS
ケイマンSとおなじ3.4L(3,436cc)のフラットシックスから、Sよりも15psと10N・m大きい340ps/380N・mのパワー/トルクを発揮し。
1340kgの車重でP/Wレシオは「4切り」の3.95
0-100m加速は4.9秒(6MT)
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(C)サンデ
997前期型カレラ6MTが3.6L・325ps、1440kgでPWレシオ4.4でしたから、その俊足ぶりは推して知るべし、といった所でしょう。 ̄0 ̄) b
早速乗ってみます。
ドラポジはコンパクト且つタイト。
「ライジングコンソール」が運転席と助手席をカッキリ別けるのと。
「振り向けば(ミドシップの)バルクヘッド」
という事で。
「コクピット感」強しです、スポーツカーとしての雰囲気は悪くないすね。
シートリフターをガンガン上げてバックレストを倒し、つま先でクラッチペダルを踏み込んでシートを合わせる・・・。
小径ステアリングのテレスコ「伸び代」は充分、バチッとベストなドラポジが取れるのはさすがポルシェと言っておこう・・・。
右ハンMTという事で、度々問題提起される「ペダルオフセット」ですが。
やはり多少「全体的に左に寄っている」感じです。
アクセルを奥まで踏み込んだ時にタイヤハウスに干渉しない為、アクセルペダル右側のスキ間が大きいのですね。
因みにセンタートンネルは穿たれ「左足置き場」は充分に確保されています。^ー^
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(C)サンデ
ブレーキを踏んだトコロ。
フツウの日本車のように「吊り下げ式」のアクセルならばスペース的には随分と余裕が有るのでしょうけど、あえて
「オルガン式」に拘っているのはポルシェならでは。
因みにカイエンやマカン等の
SUVはステアリングの左右に関わらず吊り下げ式を採用していますので、まあ何か一家言在るのでしょう・・・。
そんなオフセットですが、981世代となって
「運転には支障が全く無い」と言って良いレベルになったと思います。
具体的に言いますと、左ハンドルポルシェは左ハンで「右にオフセットされてない?」みたいな感じもあり・・。
両方座り比べると、左ハンは5度くらい右に、右ハンは10度くらい左向いて座ってる様な気もします。
5度、というと「時計」で言うところの1分以下。(360÷60=6度/分)
ほとんど気にならないレベルです。
で、件の右ハンのペダルコンタクトがコチラ。(981ケイマンGTS)
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(C)サンデ
真ん中の線がステアリングシャフトの中心線ですが、コレで見ると本来ブレーキとクラッチの真ん中にあるべき中心線がブレーキペダル直上に在るとゆー・・・。
ドライバーはブレーキを踏むとき、真ん中よりやや内側を踏む事になるのですが、実際は最初のペダル写真でもお解かりの様にBペダルの右っ面を踏むので、実際は「ど真ん中」を踏んでいる感覚。
オルガン式のアクセルに関しても、
右ハンはペダルの真ん中より右を踏むので件のスキ間ま実質気になりません。
そしてコチラが左ハンMTのペダルコンタクト。(997GT3)
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(C)サンデ
○は「親指先端」の位置、ハンドル位置の左右で両足のペダル間での間隔と移動量は然程変わりません。
Bペダに比べてCペダのほうが中心線に近いので、ドライバーはクラッチを踏むとき真ん中に向かって左足を伸ばす感覚に囚われます。(大げさw)
コレも馴れちゃえばでんでん気にならないレベルなので問題にしないのですが、改めて検証すると結構な配置の差が在る事が判りました。
しかし、右と左の写真でアクセルに乗っかっている右足つま先の位置にご注目戴きたいのですが―。
左ハンはアクセルペダルの真ん中踏んでます。
見ての通り「ペダルの配置」には多少のズレが生じますが。
ペダルエリアの全幅に於けるABCペダルを踏むポイントは大した差が無い、と結論付けられます。
なので乗って運転した場合の違和感は然程感じなく、乗ってる間に意識に吸収される程度の差と言って良いでしょう。
そんな訳なので「日本で乗るなら右ハンが便利」と言う向きも。
「本来左ハンの車は左で乗るべき」という御仁もそれぞれ安心してチョイスしていただきたいと思います。^ー^
「お前はどうなんじゃ?」
と訊かれれば僕は左ハンで乗ります。
左側通行で左ハンって、右折以外ではメリット大きいと思いまして。
例えば・・・。
①すれ違いでギリ左側に寄れる
②左端から道路全体を見渡すので右ハン車の様に「左歩行者/右対向車と視線移動」が多くない。
③シフト操作時右手/左足を動かすので体幹バランス的にいい感じ?
④ココロのスイッチが切り替わる。w
といった風に。^ー^
で、クラッチを繋いで走り出す。
歩道の「切り欠き」を降りた時点でアシのしなやかさが印象的。
当たりはソフトでロール量も「ポルシェ」と考えると比較的大きい気もしますが、コレがいい具合に路面のうねりやコブをうっちゃって・・「接地感」が非常に濃密。
しかも一瞬車体が浮き上がるようなジャンプ台からの着地も何事も無かった様に一発で収束さしちゃってまあ・・・。
コレは僕のロドスタの「うえしま脚」と同じく『ノビ足』にフォーカスして外乱を受けてもけっして路面を離さない躍動感に充ちたモノ。
バネの荷重管理に頼りがちなポルシェ・・、いや独車にありがちな「カタくてバシッとしたアシ」とは一線を画しますな~。
エグゾーストノートも音量は抑えつつ乾いた豪快な音質を造り出しています。
「造り出す」
そう、アクセルオフでわざと「ボロボロボロ・・・」とオーバーラップしてまっせー的なレーシングサウンドを造ってる感じのオトなんだけれども、それもポルシェにあっては意外性に満ち、気分を高揚させます。w
アルファロメオの色気を手に入れた感じ?(言い過ぎか・・・w)
内装のアルカンやレッドステッチの入れ方も、やはりジャガイモグルマから一皮向けて。
性能的にはスポーツカーのトップランナーなのにデザイン/製造言語があまりにも事務的wなポルシェが、アソビゴコロを得た事は素直に「福音である」と言えましょう。^ー^
GT3を筆頭に
ポルシェ=スポーツカー≒走りヲタク=モテない(爆)
という不文律を破壊しましたね。w
良く動く脚、ヤル気スイッチに手が届きそうなサウンド、過飾気味の見てくれ。
これらがシラける事なく鮮烈なイメージとしてポルシェの性能を彩ってます。
華のある、色気のあるポルシェ。
若いおされなおニィさんがイイ服着て走り込んだり、セレブな奥様が逆にラフな格好で乗ってたりするとカッコいいかも?w
ドライバーもクルマも「走りに必要な装備以外不要!」と割り切るウェポン感もポルシェの味ですが。
走りはもっと自由になれる、みたいなファッション感溢れるポルシェも事件ですぜ、ダンナ。
GT3の様に速過ぎてアクセル踏む場所が夜の湾岸かサーキット、という不健全性も薄く。
身のこなし、制動性能、加速性能すべてが
「ちょうどイイよりやや速い」とゆーサジ加減。
初心者でも勇気を持って挑めて、ベテランにはココロ置きなく踏める塩梅ですか。
街乗りと峠だけの走行ならむしろベストバイ。
タイトワィンディングで持て余し気味の911やスーパーカー達を追っかけて遊べる良いクルマだと思いました、負けても悔しくないしね。w
息子に乗らせたいクルマナンバー2!w^m^
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(C)サンデ