inch | 偏平率 | サイズ | 外径(mm) | 632基準 | 648基準 | 補正値 |
---|---|---|---|---|---|---|
16 | 55 | 205/55R16 | 632 | 100.00% | 97.53% | 95.93% |
17 | 45 | 215/45R17 | 626 | 99.05% | 96.60% | 95.02% |
17 | 50 | 215/50R17 | 648 | 102.53% | 100.00% | 98.36% |
「632基準」は、205/55R16(純正タイヤ)の外径632mmを基準とした時の比率です。
トリップメーターが同じ数字を示していても、205/55R16 より、215/45R17は 1% 短く、215/50R17 は 2.5% 長く走れることが分かります。
「648基準」は、215/50R17 の外径を基準とした時の比率です。
215/50R17 と比較して、205/55R16 は約2.5%短く、215/45R17 は約3.4%短くなります。
「補正値」は、トリップメーターの距離から実走行距離を求めるための補正値です。
式は尽きのようになります。
実走行距離 = メーター距離 × 補正値
前のブログ「実走行距離とメーター距離の補正を考える」で 求めた215/50R17 の補正値 0.9836(98.36%)を、215/50R17 の外径を基準とした時の「648基準」にかけて求めました。
補正値 = 「648基準」× 0.9836(98.36%)
この計算で行くと・・・
トリップメーターで 100.0km 走行しても、実際には
205/55R16 で、95.93km
215/45R17 で、95.02km
215/50R17 で、98.36km
しか走行していないことになります。
それぞれのタイヤを履いて実走行距離で補正値を求めないと正確なところはわからないでしょう。
しかし、S15シルビアの場合、純正タイヤを履いた時に、実走行距離はメーター距離の96%程度である目安にはなると考えます。
実走行距離 | トリップ表示 | 補正値 | |
---|---|---|---|
上り線 | 10.0 km | 10.1 km | 0.9901 |
上り線 | 11.0 km | 11.1 km | 0.9910 |
上り線 | 12.0 km | 12.2 km | 0.9836 |
上り線 | 13.0 km | 13.2 km | 0.9848 |
上り線 | 14.0 km | 14.2 km | 0.9859 |
下り線 | 10.0 km | 10.1 km | 0.9901 |
下り線 | 11.0 km | 11.1 km | 0.9910 |
下り線 | 12.0 km | 12.2 km | 0.9836 |
下り線 | 13.0 km | 13.2 km | 0.9848 |
スピードメーターが実際の速度より多く表示されることにこだわって、まだ調べています。
ひとつ前のブログ「スピードメーターは、7%増量表示! 」での、けだまおやじさんからのコメントで、「道路運送車両の保安基準の細目」の「第148条(速度計等)」を教えていただきました。
これによると、自動車の速度計の適合範囲は次のようになっています。
10(V1-6)/11≦V2≦(100/94)V1
V1は、自動車に備える速度計の指示速度(単位 km/h)
V2は、速度計試験機を用いて計測した速度(単位 km/h)
車検では、「自動車の速度計が40km/hを指示した時の運転者の合図によって速度計試験機を用いて計測した速度が基準に適合しなければならない」ので、40km/hで計算してみましょう。
メーター指示速度 V1 = 40.00
V2min = 10(V1-6) = 30.91
V2max = (100/94)V1 = 42.55
車検で、自動車の速度計が40km/hを示すとき、速度計試験機で計測した速度が、
30.91km/h ~ 42.55km/h
の範囲に入っている必要があります。
40km/hを中心に見てみると、30.91km/h(-9.09km/h)~42.55km/h(+2.55km/h)と上に狭く下に広い範囲になっています。
適正範囲の中心値は、36.73km/h(-3.27km/h)です。
車検時の適合率を高くしようと考えると、基準範囲の中心値に合わせて設計するものと考えられます。となれば、実速度(速度計試験機)より速度計の方が多めに表示されるのは当然だと思います。
この基準の中に、「表示速度より実速度を低く抑えて安全性を高め、国民の生命を守る」精神?意図?が見えるような気がします。
それでも、理工系思考をもつSaeXaとしては、計器は物理量を正確に表すものであってほしいと考えてしまいます。
メーター速度が40km/hを示すとき、速度計試験機(実速度)が中心値の36.73km/hであったとすると、
40km/h / 36.73km/h ≒ 1.0890
となり、速度計表示は実速度の 8.90%増表示となります。
前に上げた 7%増 もそれほど遠い数字ではなかったと思います。
保安基準の式を、10km/h~125km/hまで拡大して計算してみました。
範囲を広げて計算してみると、面白いことに気がつきました。
前に挙げた 7% の数字は、メーター表示50km/hの時とほぼ一致します。
ほかの国では、50km/hで7%増し表示を基準にしているところがあるのかもしれません。・・・課題が増えた・・・
中央値と表示速度の差を計算すると、3km/h~4km/hの範囲で、速度の変化ほど大きく変わっていません。
その辺も、うまくできていると感じます。
おまけでグラフも作ってみました。
マツダ ロードスター カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2019/09/24 05:04:35 |
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アレから約半年が経ちました!そのに!!! カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2019/09/18 23:45:30 |
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