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飛鳥山"122"花子のブログ一覧

2018年10月04日 イイね!

障害を武器にするということ

近年は社会的弱者(身体障がい者やLGBTなど)に対して大変優しい世の中になるのと同時に、行き過ぎた弱者救済があるのではないかと言うことが良く聞かれます。

わたしも弱者と言われるLGBTの一人なので、弱者からの視点でこのことを考察してみましょう。

行き過ぎた弱者の救済を求めた事案で有名なのは乙武氏ですね。
彼は5体不満足という本を過去に出版し、うちの母も買ってました。

彼はレストランで、電動車椅子と自分を担いで階段の上にある店舗まで運んで欲しい
と店員に頼んだところ入店を拒否され障がい者差別だと訴えました。

四肢欠損のような特殊な病気の場合、専門家でないと体を持ち上げて担ぐというのは不可能だと思います。

乙武氏は生まれつきああいう体なのだから、それくらいはわかっていたはずですが
なぜこのようなことになったのでしょうか?

わたしの考えでは、彼は出版で有名になり悪い意味で自分は特別な存在だと思い込んでしまったのではないかと思います。
自分は障害があるから、周りの人が優しく親切にしてくれるのは当たり前のことだと思ってしまったのでしょう。


しかしこのように考えている社会的弱者は意外とかなり多いんです。


他の例では歴史的建造物を破壊してまで障がい者用のエレベーターを作って欲しいと訴えたり、
アレルギーを持つ子供の親が、その子一人のために学校給食をすべて非アレルギーの材料に変えてもらったり、LGBTの人が異性用トイレを使えるように訴えたり

とても「弱者」とは思えないような主張をしている人たちが確かにいます。



最も考えさせられた事例では、知的障害を持つ子供を持つ親が子供を監禁して逮捕されたという事件でした。

この親は単に虐待していたわけではなく、この子が暴れて暴力を振るい手がつけられない状態で行政に相談しても助けてもらえずに家族は疲れ果て、仕方なく監禁したという非常に悲しい事件だったのです。


しかし、ここでも障がい者団体の人たちが加害者である親を糾弾しました。
被害者の人権をなんだと思っているんだと。

その訴えをしていた人は確かにALSかなにかの症状で体は極めて不自由そうだったが、知的な障害はないであろう人であった。

身体の障害と知的障害、精神障害は全くの別物であり、
自分が身体障がい者だからと言っても、知的障害者やその家族の気持ちがわかるということはあり得ない。
同じ障害という名前だからと言ってひとくくりに考えるのは危険なことだ。

他人の家の事情に土足で踏み込み、裁判で法の裁きを受けた人を凶悪な犯罪者だとレッテル付けして同調意見を煽る姿に正義を感じることはできない。

ではこの件で責められるべきは誰だったのか。国である。

知的障害者に対して単に補助金を出したりするのが支援ではない。
「患者」が受けるべき医療を受けられる状況を作ることが本当の支援なのだ。

自分達は社会的弱者であるという武器を振りかざし「数の暴力」で我侭を言うことは決して社会的弱者のあるべき姿ではないと思う。

LGBTにしたってそうだ。相手に受け入れてくれと主張するだけではダメだ。

男性どうしが路上でキスしているところを見たら、気持ち悪いと思う人は残念ながらまだまだ多いのだ。

それを分かっていながら、人前でわざといちゃついて見せて気味悪がった人に対して差別だと叫ぶ。
これはどう考えてもおかしい。

エチケットの問題である。
ましてや、同性愛はまだ世の中に完全に認知されておらず、人前で堂々と愛し合う姿を見せて驚かれないような段階ではない。

傷つきたくないなら、隠れて愛し合えばいいし、傷ついてもいいなら人前ですればよい。
両方を求めるのは、あまりも時期尚早だとわたしは思う。

わたしは自慢ではないが、戸籍は男性だが、ほぼ女性にしか見られない。

「男」と書いてある保険証を受付にだしても、「女」と書いてある診察券をいつももらうので、間違いを防ぐためにわざわざ男ですと自分から申し出ている。
それだけだと相手が気を使っての配慮かもと思うかも知れないが、

問診などをすると生理や妊娠の有無を口頭で確認されるので、さすがにこれは本当に女性にしか見えていないと思ってもいいと思う。

しかし、なんの努力もしないでこのような姿になったのではなく、
体に害のある精巣摘出手術をうけて、女性ホルモン剤の注射を一生しなければならなかったり、
さらに痛い思いをして高額な整形手術をたくさん受けて、
女性らしいしぐさや化粧品も相当研究した。


弱者だからと言って、なんの努力もしないで人に親切にしてもらえると思ったり、受け入れられるのは当然だと思い込んでいるのは、あまりに都合が良すぎる。


むしろは、差別されるかもしれない、受け入れられないかも知れないという前提の下
じゃあ受け入れられるくらい綺麗になって、教養も深めて、立派に働けばいいじゃないかとわたしは考えているのだ。


スポーツ選手にだって、1型糖尿病(生まれつきの糖尿病)をもっている人だっているし、パラリンピックにでて障がい者だってこんなに人を感動させられると実証している人たちがいる。

アレルギーがある子だって、他の子と同じものが食べられなくて辛いと思う。しかし、そうやって自分の力で生きる力を身につけるのだ。

他者に過剰に干渉されては、生きる力を養う機会を失ってしまいかねない。

デンマークでは、障がい者向けのバリアフリーは行わず、昔ながらの石畳の街並みのままであるという。
つまづいて転んでも助けてくれる人はいない。
でも、障がいを持つ人もおしゃれをしたりして、みんな幸せに生きているそうだ。
それは障がい者自身がハンデについて正しく理解し、人に迷惑をかけないよう努力してきたからだ。

ヘレン・ケラーは失明・失聴・失語であり家族はかわいそうだからとなにからなにまで世話を焼いた。
しかし教師のアン・サリバンがやってきて、すべて自分のことは自分でできるように教育した。
結果ヘレンはハーバード大学に入学し、自身も障がい者の教育のためにその一生をささげた。
ヘレンは日本にきて昭和天皇と拝謁したこともある。

弱者だから、救済されるべきだ。当たり前だという考え方では、本当に社会にとってただの重荷である「障害」になってしまう。

世の中は弱者に厳しい。世の中が傾けば真っ先に切り捨てられるのが弱者だ。悲しいことだが、これは仕方ないことだ。


しかし、弱者だからこそ、障害があるからこそわたしたちは強く、美しくなるために努力を続けなければならない。
そうすれば、ふつうの人よりも素晴らしい人間になることだって叶うのである。
Posted at 2018/10/04 21:16:16 | コメント(7) | トラックバック(0) | プチ哲学シリーズ | 日記

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JR某O駅のガードを抜けたら戦いが始まる 上り坂がキツいことに加え 左へのコーナー、路面電車の線路、ゼブラゾーンが 行手を阻んでいく 抜けていった先に........
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