• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2022年12月15日

みんカラバスケ部視点で見た映画『THE FIRST SLAM DUNK』

みんカラバスケ部視点で見た映画『THE FIRST SLAM DUNK』


映画『THE FIRST SLAM DUNK』が大ヒット中です。
ただ、通常の映画とは異なるプロモーション手法に対して
違和感を感じた方は多く、公開前から批判があり、
特に声優の変更はアニメ世代のファンから反発を喰らいました。










アニメが原作を超えるぐらいギャグ要素をうまく表現して 
とてもおもしろかったので、あの声でというのはとてもよく理解できます。



とはいえ連載世代のようなそれなりに歳を重ねると、
ドラえもんもルパンも峰不二子もサザエさん一家も変わったし、
声変りしちゃったもんはしょうがない…という境地に達します(笑)。


プロモーション手法の話はさておき、
みんカラバスケ部視点による映画『THE FIRST SLAM DUNK』
(ただし一個人の見解です)
のちょっとした注目点を解説します。

この映画、1つの試合を追う中で、
選手のエピソードがちょいちょい挟み込まれます。
これに対して、前半エピソードにして、
後半は試合だけをまとめて欲しい…。
そんな意見も一部あります。

その展開に関して、普段バスケを見ている人ならあまり違和感を感じません。
そのエピソードに入り方は、試合におけるタイムアウトの間合いだからです。

バスケでは相手の流れを切るためにコーチがタイムアウトを要求でき、
その度にすべてがリセットされます。

映像の入れ方とタイムアウトの取るタイミングとシンクロして、
かつ現代の4Q制に沿ったものになっていると考えられます。

「スラムダンク」連載当時のルールは40分前後半制。
今は40分4Q制になっており、タイムアウトの取る
タイミングも以前とは変わっており、
特にBリーグは4Q残り5分で、オフィシャルタイムも設けています。

ちなみに映画ではインテンショナルファウルのシーンがありますが、
今はアンスポーツマンライクファウルと名称が変更になっています。

ルールは過去のものでありながら、ゲーム展開は現代に合わせている。
3DCGなどのアニメ表現の進化は当然のことですが、
時代性を踏まえながらも現代的にアレンジしているのが、
映画『THE FIRST SLAM DUNK』の特徴です。



続いて選手のモデルについて。
92年バルセロナ五輪でアメリカドリームチームが誕生し、 
世界でもNBAブームが巻き起こる直前の1990年に連載がスタート。
マジック・ジョンソン&ラリー・バードの時代から、
マイケル・ジョーダンの時代の転換期でもありました。
連載当時、湘北高校をはじめ、ほぼすべての選手がNBA選手がモデルで、
例えば宮城リョータはKJことケビン・ジョンソン。


桜木花見はもちろんデニス・ロッドマンですね。

破天荒キャラにはチャールズ・バークレーも入ってます。

そういう中で河田弟だけは日本大学→トヨタで活躍した関口聡さんがモデルです。

関口さん、レバンガ北海道の折茂社長引退試合にも登場しましたが、
彼の全盛期も見ていたので、再び河田弟として注目されるのはうれしいですね。


かつてはNBA選手がモデルだった「スラムダンク」ですが、
もし今の日本のバスケに置き換えたら…
宮城リョータは

琉球のコーフリッピン選手がモデルになるでしょう。




プレースタイルだけで言えば、
千葉Jの富樫選手、横浜の河村選手も 
リョータ候補です。そしてもう一人。
彼こそが本当のモデルかもというのが群馬の並里選手もいます。
 
流川は宇都宮の比江島選手、三河の西田選手、東京の小酒部選手、
海外にいる馬場選手あたりがそれに近いプレーを見せてくれます。


シューター三井は、間違いなく三遠の金丸選手でしょう。

また、NBAネッツの渡邉雄太選手も最近は高確率で3Pを決めています。


そして桜木花道はNBAウィザースの八村塁選手で異論はないでしょう。


不動のCはまだ不在ですが、滋賀の川真田選手が成長著しいです。


マンガの中では、安西監督のかつての教え子で
留学しながら潰れてしまった矢沢を超える逸材として
流川と花道が描かれているのですが、
渡邉と八村塁がまさにその2人そのもの。

連載当時から世界に通用する日本人のパワーフォワードが出てくることは
想像もできませんでした。

パワーフォワードは身長で言えば2m5cm〜。
花道のような超人的な跳躍力とスピード、
40分戦い切るスタミナを兼ね備えたような素材。
しかもマッチアップする相手は、例えばこんな選手です。


そこまでの逸材、そうそう日本にいるものではありません。 
だから、2mを超える双子の竹内兄妹が出てきたときは衝撃でした。

それが今やNBAでそのポジションに付く日本人が2人もいるわけです! 

それほど今のバスケは進化しています。

原作者自身、スラムダンクの連載終了後、
スラムダンク奨学金を設立し、

日本にいる流川や花道、あるいは沢北のような逸材を
世界に送り出したいという思いを強く持っていました。

その第一期生は群馬クレインサンダーズの並里選手です。

他にもスラムダンク奨学生たちがBリーグや大学で活躍し始めています。


田臥選手がNBAの扉を開き、富樫選手や馬場選手もそこを目指し奮闘。
ガードより先に八村選手や渡邉選手がNBAで活躍し、
そして、富永選手のようにNCAAで活躍する選手も出てきました。


現在の状況がラストに追加されたエピソードにつながっているのです。

Bリーグ以前のバスケ界は、混迷の一途で、
誰もが望まない方向へ生き続けていたのですが、
Bリーグができ、来年のバスケW杯が沖縄で開催されるなど、


バスケを取り巻く周辺の状況も本当に改善されてきました。
もう高校では終わりではない。
その先の日本のバスケの未来が見えてきたからこそ、
映画『THE FIRST SLAM DUNK』が作られたと考えます。



そして最後に『THE FIRST SLAM DUNK』。
SECONDはあるのか? ということですが、ほぼないでしょう。
描かれてから数十年が経ち、現実がマンガをとっくに超えてきていることもあり、
無理やり、物語の続きとしてのSECONDを描く理由はないでしょうし、
別の視点で同じ試合をやることを映画化するなど創作としてありえません。

湘北がインターハイで優勝することなく、
その次にあっさり負けてしまったのも現実にはよくある話です。
普通に考えたら、湘北レベルだと、
三井以外はウインターカップを目指すことなく3年生は部活引退でしょう。

過去になんどかインターハイに仕事で行ったことがあり、
バスケ以外にも、なぎなたや相撲といった、
あまり知られていない競技なども数多く見ています。


今は分散開催が進んで雰囲気も若干変化していますが、
原作の「スラムダンク」はインターハイの空域感を完璧に描いています。
その表現ができたのは、画力と構成力の井上雄彦というあるマンガがいてこそ。


ちなみに「スラムダンク」と並ぶ傑作、松本大洋の「ピンポン」もまた、
見事なまでにインターハイの世界観を完璧に表現しています。
 

高校スポーツはほぼ夏で終わりというのが日本の常識で、
続きのある物語はごく一部の選手だけで本当に限られてしまうわけです。
2人ともに物語の続きを描かなかったのは、
夏の、あの時、あの瞬間に立ち会った人だけの、
続きのない物語として完結しているからなのです。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2022/12/15 23:42:50

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

関連記事

夢が現実に…バスケ日本代表、感動を ...
マリアローザさん

スラムダンクとTOYOTAコロナ
ROUSSILLONさん

世界の壁
ROUSSILLONさん

Bリーグってそんなに人気あるの?b ...
ROUSSILLONさん

恐るべき高校生たち
ROUSSILLONさん

117 バスケットボール
楽 太郎さん

この記事へのコメント

2022年12月16日 4:41
お疲れさまです☆彡
おっ、このブログ内容、バスケットの試合、ルールなど熟知してれば「スラムダンク」もタイムアウトと考えればストーリーは合っていたのか?納得しました

バレーはたまに観に行くときあるが、バスケットは観に行ってない
やはり、来年1度観に行きたいと思いました

ボクシングの井上や朝倉のブレイキングダウンは好きだからよくみるけど、別なスポーツもみたいと思った

あと本日私、金曜日昼休みに別な映画のブログアップします😃
コメントへの返答
2022年12月16日 7:14
バスケに限らず、バレーなど球技におけるタイムアウトはとても重要ですからね。

改めて四半世紀を経て「スラムダンク」が映画化された意味を考えると、日本のバスケの進化とアニメ映像の進化がリンクしてきたところに、原作者であり監督の井上雄彦さんが意味と意義を感じたのかなと思いました。
2022年12月16日 12:33
こんにちは!

回想シーン→タイムアウト。言われて納得です!
ハーフ制の試合でも今のバスケを見ているような感覚だったのは、回想シーンを効果的に使っていたからですね!
実際に回想シーンからプレーの変化が表れたりしたので、まさしく言い得て妙ですね(☆´∀`)b

映画スラムダンク、個人的には新作あるかな?と思っています。
セカンド(三井)は翔陽戦、サード(流川)は豊玉戦、フォース(桜木)は海南戦、ラスト(赤木)は陵南戦と勝手に予想しています 笑
コメントへの返答
2022年12月16日 13:35
映画の中で、あと5分のときに、ここでオフィシャルタイムアウト? なんて思ってしまいました(笑)。リアルな試合でも、あのペースで試合が続くことはないですよね。アニメ映画だったら試合のみで後半というのはすごくわかるのです。でも、そのあたりが井上雄彦さんのこだわりでもあるのかなと。

現状でセカンドがあるかないかと言えば、あの試合以降は物語ではなく、様々なエピソードの組み合わせみたいになってしまうと思うのです。

ピンポンでも、インハイ後はちょっとだけ描かれていますが、その先のエピソードとしてのもので、続きではありませんでした。

スラムダンクⅡとして、NCAAやスラムダンク留学生の話を盛り込みながら新しい物語なら、可能性があるし、ぜひ読んでみたい! 見てみたい!と思おいますね!
2023年1月4日 21:03
 元日に観てきました。
 山王戦の記憶が朧げながらにある程度のライトライト読者で、アニメは見てないので声優変更の件についても気にすることなく(笑)没入できました。

 いやぁ、メッチャ面白かったの一言でした。。
 トップガン・マーヴェリック(8回)には及ばずとも、あと2回くらいはシネコンに行くことになりそうです。。


 また、パンフレットは未読ながら、関連本である《re:SOURCE》を買って読みましたが、この手間と時間を考えるとsecond はないんじゃなかろうか、と思いつつも、もしかして何かあっと驚くような展開があったりするかも・・・と根拠なく期待したりもしています。。

コメントへの返答
2023年1月4日 21:34
山王戦は作者の絵力によって、バスケの試合を多角的な視点から再現した感があって、そのまま試合の臨場感になっています。バスケどころかスポーツを体験したことのない方でも、メンタリティやプレーの動きがわかりやすく理解できるような構造になってますね。そこが初見(ファースト)の方でも楽しめるところだと思います。実際の試合はもっとスリリングで、今日行われた2試合も山王戦なみ展開で熱くなりました(笑) そこがセカンドに対してあまり期待しないところかもしれません。おそらく作者もそう思っている節がありますから。 

プロフィール

「いくつになっても輝き続ける奇跡の人 http://cvw.jp/b/2515527/47777287/
何シテル?   06/12 18:59
仕事もプライベートも、スタジアム&アリーナ付近に出没してます。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2024/6 >>

       1
23 4 5678
91011 12131415
16171819202122
23242526272829
30      

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

この色が素晴らしい✨使ってみたなぁ♪ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/04/20 20:05:43
エロさをキープし続けてる奇跡 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/03/24 07:47:08
新兵衛さんのルノー キャプチャー 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/01/01 16:35:50

愛車一覧

日産 オーラ e-POWER 日産 オーラ e-POWER
納車時期とコスパで選んだ車
ルノー キャプチャー ルノー キャプチャー
3万km突破。高速での安定感、燃費、荷物のスペースともに満足。男性の友達からはかっこいい ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation