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2021年12月07日 イイね!

なんでVWなのか、理解不能…

なんでVWなのか、理解不能…

アメリカの映画を作るような人の中には、
一定数The Smithが好きな人がいるらしい。





例えば「(500)日のサマー」では、
エレベーターで偶然乗り合わせた主人公とサマー。
2人が出会うきっかけとなったシーンは、

ヘッドフォンの音漏れを聴いたサマーが、
「私もザ・スミスが好き」と囁く展開で、
主人公が一瞬で恋に落ちてしまう。


ズーイー・デシャネルにそんなこと言われたら、
自分も間違いなく勘違いしちゃうけど(笑)、
このシーンが象徴するように、
アメリカにおいて内向的で、陰鬱気味なオタク系草食男子のザ・スミス好きは、
バンドの特殊性を象徴するようなシーンでもあった。


映画「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」は、
アメリカのザ・スミス好きたちの一晩の出来事を描いた5人の青春物語で、
全編に渡ってザ・スミスの曲が流れ続ける。

もう、それだけでOKという気にもなるけれど、
映画として見るとかなり粗が目立つ作品ではある。



1987年ザ・スミス解散の報を聴いた
コロラド州デンバーのファン(レコードショップの店員ディーン)が、
ヘビメタ専門ラジオ曲のDJにピストルを突きつけ、
「ザ・スミスの曲をかけ続けろ!」と脅すところから物語は展開していく。



ザ・スミスファンがDJを襲った話は、実際にあったとか、
都市伝説的になっているモチーフではあるけれど、
ベースとなったのはもちろんこの歌。


♪Burn down the disco
Hang the blessed DJ
Because the music that they constantly play
It says nothing to me about my life
Hang the blessed DJ Hang the blessed DJ Hang the blessed DJ
 

ザ・スミスがいかに人生や人に影響を与えたか?
ディーンとヘビメタDJとの音楽感の違いのやりとりが始まる。
だが、必ずしも映画の主軸はそこではない。
実質的な主人公は女性のシエロで、
いけすかないデンバーという街の閉塞感、
自分がこのまま取り残されてしまうという疎外感を抱えながら生きている、
ステレオタイプともいえるザ・スミスファン。
バンドの解散をきっかけに、彼らのメッセージをそれぞれに受け取り、
自分の立ち位置を確認していくというもの。

アメリカの映画ではいつの時代も脈々と作られ続けている
「アメリカングラフィティ」のザ・スミス版といった内容。
 


ただ、1987年頃、アメリカにもいたことがあるので、
デンバーとザ・スミスの位置関係がわかりづらい。
カレッジチャートがさかんだった時代、アメリカにはR.E.Mもいたし、
音楽的な流れから言えば、ザ・スミスとR.E.Mはルーツ的にはかなり近く、

アメリカでザ・スミスだけをそこまで偏愛する人は極めて稀。
しかもグループになれるほど社交的な感じもしないし…。

だからこそ「(500)日のサマー」みたいな描写が生まれたわけで。



80年代当時を知っているからこそ
ファッションもザ・スミスファンがニュー・ロマンティックみたいな格好する?

とか。
ザ・スミス好きがマドンナもどきのファッションする?

とか…。

また、シエロたちがはっちゃけるデンバーのクラブシーンだけど、
80年代でスージー・アンド・ザ・バンシーズみたいな格好する人がいるような
とんがりまくったクラブって、NYのトンネルぐらいしか知らない。

 


そもそもザ・スミスファン、クラブに行くような人たちじゃない気が…。
などなど、80年代オマージュ話映画ではあるだけに、
些細なところに違和感を持ち続けたまま映画は終了。
デンバーだからこそのザ・スミスの話なのか? 
あるいは作り手のファンタジーとノスタルジー込みなのか?


中でも最大の違和感が主人公シエロの乗るVWビートル。


制作スタッフがクレイグリスト(クラシファイド的なものらしい)で
見つけた1974年生のもの。ナンバーはMEAT IS MRDRだし、
ザ・スミスファン仕様というのはわかる。



でも、そこまでザ・スミスファンなのに、
なんでVW? しかもビートル?


例えばモリッシーと車でいくと、
ジェームス・ディーンにあこがれていた彼に習い、
ヴィンテージにするというのもあるけど、


イギリスのバンドである以上、やっぱりこっちの方が納得できる。


ちなみに今のモリッシー。アメリカぐらしだけど、
自分の車に自分のステッカーを付けてます(笑)



なぜVWビートルなのか? いろいろ考えたけれど、
1つだけあるとすればコレ。


サントラでザ・スミスの曲が結構使われてたのね。




最初にも書いたけれど、アメリカで映画を作る層の中にはザ・スミス好きがいて、
そういう人はアメリカへのカウンターカルチャーとしての
VWビートルは象徴的な存在と理解するぐらいしか…。

些細な粗は目立つけれど映画としてダメなわけではなく、
DJが「今と将来ではそのミュージシャンの言ってることは変わる」と、
諭すシーンがあるけれど、それはまさしく今のモリッシーそのもの(笑)。
DJとの会話では、モリッシーがNYドールズの大ファンでという下りが
入るのだけれど、それは映画「NYドール」のアーサー・ケインの話まで
つながっていくと推測。

(モリッシーがNYドールズ再結成に尽力し、
牧師になっていたアーサー・ケインが復活を期すドキュメント)




当時のモリッシーのインタビューフィルムなども使われており、
その辺りはコアなザ・スミス好きが作ったらしさが出ていたと思う。


Posted at 2021/12/07 12:15:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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