コロナ禍になってからというもの、
スポーツのスタジアムやアリーナは
結構行っているのですが、
ライブやコンサートに行ってません。
音楽系のイベントは、2019年のクイーンの大阪ドーム以降なし。
来日公演もほぼストップしているのですが、
音楽業界もさまざまな工夫を凝らして動き続けています。
そんなわけで、約1年半ぶりにライブイベントに足を運んでみました。
会場は
熱海起雲閣の音楽サロン。

大正時代に建てられた別荘で、
その後旅館として利用。
今は、市の歴史的建造物として、観光客に向けて観覧できたり、
市民向けの文化発信地としても機能しています。
今回のライブイベントのタイトルは、オノマトピアミーティングin熱海。
企画というか主管というか、
このイベントのメインはこの人

ヒカシューの巻上公一氏です。
ヒカシューは現在も健在で、巻上氏自身はホーメイなどを会得し、
超歌唱法という新ジャンルを開拓しています(笑)。
オノマトペとは? つまりこういうものです。
こういうものを音で表現しちゃおうという意味不明なものですが(笑)、
なんとなく楽しそうなので行ってきました。
今回のイベントは4部構成で、
1巻上氏のソロ
2オノマトペのワークショップの生徒によるパフォーマンス、
3歌うオノマトペ
4時々自動というグループのパフォーマンス
ちなみに巻上氏のソロはどんな感じかと言うと
かなりシュールです(笑)。
いちばんのメインは、3部の歌うオノマトペです。
ゲストはチャラン・ポ・ランタン。
いわゆるオノマトペっぽいものが入っている歌ならなんでもOK。
オープニングは、チャラン・ポ・ランタンと巻上氏の
「どんぐりころころ」
からスタート。
こんな曲もやりました。
そして途中から町田康さんが参加!
とはいえ、彼がステージに立つと、
自分たち世代は、
町田康さんではなく町田町蔵しか頭に浮かびませんが、
そんな彼もいまや芥川作家ですから。
作家デビュー以来、パンクと時代劇が交錯する世界に毎回笑わせてもらってます。
芥川賞作家とチャラン・ポ・ランタンのコンビで
まずは「子連れ狼」。
♪しとしとぴっちゃんしとびっちゃんしとびっちゃん
作詞は小池一夫氏。まんま本人ですね。
しかし、しとびっちゃんって、言葉のチョイスがすごい!
続いて、町田康が野坂昭如コスプレをして歌ったのが♪バージンブルース。
♪ジンジンジンジン血がジンジン
作詞は、野坂氏とともに活動していた桜井順(ペンネーム=能吉利人)氏。
「フジカラーのお正月を写そう」
「石丸電気の歌」
をはじめ、彼の作った
CMソング、昭和育ちなら、ほぼ口ずさめるレベルです。
中でも、野坂氏と桜井氏のコンビの傑作といえば、
♪ソ・ソ・ソクラテスかプラトンか ニ・ニ・ニーチェかサルトルか
みんな悩んで大きくなった!

今回のライブでこの歌は歌いませんでしたが、
昭和のCMソングとオノマトペは密接な関係がありますね。
町田康さんが2曲でしたが、
他にも大正時代に流行った♪東京節。
ドリフで聴いたことがあった♪パイのパイのパイ
動画は最新のアニメです。
ライブのラストは♪老人と子どものポルカ。
♪やめてけれ、ゲバゲバパパヤー
曲のタイトルも今回始めて知った上、
いつ聴いたかまったく記憶がないのになんか懐かしい上に、
オノマトペの部分はすべて歌えるという(笑)。
ところが、最近、オノマトペが入っている歌は絶滅危惧種に近いそう……。
振り返ると、
自分たちの子どもの頃、オノマトペソングの歌はたくさんあって、
CMはもちろん、アニソンにもそれをみることができます。
♪ゲ ゲ ゲゲゲのゲ
とか
♪ぴょこん、ぺたん、ぴったんこ!
とか、
♪ダーッシュ ダーッシュ ダンダンダダン
とか。
印象に残るオノマトペの入った歌ばかり。
最近流行りの音楽の多くは、
PCと向き合いながらデジタルで詞も曲も組み合わせるスタイルですから、
オノマトペの感性は生まれないのかもしれないですね。
今回のライブは40名限定という貴重なものでしたが、
昭和の頃に出会ったヒカシューや町田町蔵に
こんな形で生体験できるとは(笑)。
それでは今日の1曲
アニメ「秘密のアッコちゃん」のエンディングソングで、
アッコちゃんブギとか、アッコちゃんすきすきソングとも言われている曲で、
アニメのカヴァーソングの定番とは言いませんが、
ロックソング曲としてはかなり評価が高い
作曲は先日亡くなられた小林亜星さん。
この曲の最大のポイントは、ドアーズっぽいオルガン。
フィル・マンザレイクが弾いてるのかのような音。
大人になって聴くアニソンはまた聞こえ方が違いますね(笑)。
Posted at 2021/07/01 08:34:53 | |
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