カーアクションの爆破シーンがなくなる? の続きです。
>将来のエコカー(カーアクションの爆破シーンがなくなる?)
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溝上 泰吏- TIWアナリストレポート
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http://moneyzine.jp/article/detail/201317/
http://www.tiw.jp/investment/analyst_column/post_546/
---中略---
> 1)現在、電気自動車にはマンガン系リチウムイオン電池が搭載されていますが、容量が小さ過ぎることが欠点。実用化に向け研究が進む三元系リチウムイオン電池は、走行距離を伸ばすことができますが、充分な成果が得られないだろうとのことでした。
現行容量の2倍までは見えているので、航続距離の400km程度は可能でしょう。んで、そこまでの容量が必要かと言うのと、いつ頃実現出来るかと言うのは、また別の話。
> 2)ガソリン車が5分以内に給油できるのに対し、電気自動車はフル充電するのに8時間もかかってしまう。急速充電でも5分以内は厳しい。
御家庭での駐車時の深夜電力での充電が主流なので使途の95%程度の日常的には問題無し。残り5%程度の遠出の時だけの問題。遠出しても飯食ったりお茶飲んだりの時間はあるので、その駐車時に補充電すれば大抵の場合は問題無し。仕事でも出先で充電させてもらえれば大丈夫。自走でのモータースポーツには向かないけどね。
なので急速充電が本当に必要な状況ってのは実はあんまりない。
充電忘れのまんま遠出に出発しちゃった、とか言う状況くらいじゃないのかな。(笑)
>また、地域によって電圧、電流、周波数も異なるため、それぞれの地域にあったものが必要になる。さらに、日米欧中ではプラグの方式が異なる。無線による充電も研究されているが、プラグ式に比べ充電時間が掛かってしまう。
規格統一が世界的に進んでいます。なんだかんだ言って日本方式が世界を包含しそう。欧州方式は簡便で良いけど日本規格のサブセット的なものになるんじゃないかな。
> 3)既存のガソリンスタンドに併設するのは低コストだが、ガソリンと電気では電子ライターのようになってしまうため、経済産業省の許可が下りる可能性が低い。また、新たに電気ステーションのみを設置する場所を見つけるのは、都内など大都市では厳しい(充電時間がかかるため、駐車スペースが必要になる)。
専用の充電器は正式じゃないけど防爆仕様を考慮してるし、すでにガソリンスタンドへの併設例は多いです。と言うかガソリンスタンドにはバッテリー充電器がすでにあるじゃん。電気自動車の充電コンセントよりもバッテリー充電器の鰐口の方が格段にスパークは危険だよね。
んで、ガソリンスタンドへの急速充電機の設置規格も決まって来ました。
http://response.jp/article/2011/12/26/167610.html
コンビニやショッピングセンターへの設置も進みます。最終的にはガソリンスタンドよりも設置数は数十倍と多くなるでしょう。客商売の所では電気自動車が有る程度以上増えたら集客のために充電設備を置かざるを得なくなるでしょう。
>その燃料電池車が期待される具体的な理由は1)走行距離は200キロメートル程度と、ガソリン車並みが可能であること。
かわりに高圧タンクによって積載性はかなり落ちます。形状的に自由度が無いのです。
高圧タンクはカーボンで作ってますけど強度を出す為にプリプレグよりも高価なフィラメントワインディング製法です。コストが下がるなんてのは、かなり未来でしょうね。
>2)水素ガスを利用するので5分以内で満タンに出来ること。
即時改質ではなくタンクに溜めているものからの移送なので連続供給能力は小さいのです。施設規模によっては1台充填したら2台目以降は改質精製を待たなきゃならないかも知れないので、5分で満タンと言うのは台数がある程度増えたら難しいかも。
>3)同じ危険物なので既存のガソリンスタンドへの併設が可能(経済産業省が認可しやすい)であること、など。
高圧水素系の施設はあまりにも高額過ぎて一般のガソリンスタンド業者ではとても投資出来ないですよ。天然ガスの充填機ですら価格が障害で設置が進まないのに。元売りか行政の大規模支援が必要なので都市部でしか設置が進まないだろうな。
また、今は過疎地でもガソリンスタンドの撤退が問題になる状態なのに、そこに水素スタンドを設置する馬鹿はおらんだろうな。そう言う訳で燃料電池車も都市部でしか普及しようがない。
> ただし、わが国の現在の法律では、水素を街中に保管できない、自由に移動できないなどの制限があるため、15年を目処に法改正されることになっているようだ。
これは進めるべきでしょうね。ポータブル燃料電池も規制されてますから。
>加えて、水素の性質を正しく理解させる時間が必要とのこと。
理解させる、ではなく、フールプルーフな機器にしないとね。飲酒運転の危険を周知してもなかなか減らないのに、水素の危険性の周知なんて出来る訳もなし。
>水素は自燃性であるため、自ら燃える性質があるが、条件が整わないと爆発しないこと。
水素爆発事故はあちこちで起きてるのを知らないのかな。学校での科学実験事故率ナンバーワン。爆発する濃度範囲も広いし燃焼速度も速い。
>仮に爆発しても、水素が極めて軽い気体であるため、一瞬で上昇してしまうこと。いわば、ライターに火をつけた状態と同じで、細長い炎がうえに向く。
高圧水素タンク破損時の燃焼実験ってまだ十分にやってないのに、そんな断定的なことを言うのは駄目だよね。
これは天然ガスやプロパンガスのタンクでも同様の事が言われてたけど、311の地震の際の市原コスモ石油のガスタンクで爆発事故がおきた事は記憶に新しいよね。爆発しない、ではなく、条件が揃えば爆発する。
世界で一番有名な水素タンク爆発事故と言えば
チャレンジャー号の爆発かも知れない。条件は違うけど爆発しないと言うことは無い。
それに「細長い火が上に向く」ってのは、そこは水素バーナー状態だから半端でない高温だ。周囲をあっと言う間に溶かしちゃうぞ。爆発しなくても自動車の内装材や吸音材の耐火温度を超えて引火しちゃうよ。
ヒンデンブルグ号の火災も水素が燃えての火災ではなく、アルミが燃える温度まで局所的に温度が上がったことが問題。将来的にアルミボディーやカーボンボディーになると同様の事が起きるかもね。
>この点では、ガソリンの方が危険だといえる。ガソリンは質量が重いため、車からこぼれると地面に広がり、そこに火がつくと一瞬出で炎が広がる。ちょうどカーアクションなどでみられる爆発シーン想像してもらうと分かりやすいと思う。
> このため、燃料電池車が普及すると、派手なカーアクションによる爆破シーンが見られなくなるかもしれません。
ここは説明済み。
うーん、結構間違い情報が多いな。
http://www.tiw.jp/investment/analyst_column.php
こんな思惑で金融が動いているってのはよろしくないよね。
でもまあ、全てを知ることは出来ないのさ。
だけど知ろうとする努力を続けることはとっても重要。