いつの日かやってくるんだろうなぁとはずいぶん前から薄々思っていました。
別にいつ来るって分かっているわけではないんですけどね。
ただ、絶対にやってくるとは別の意味で妙な自信?がありました。
今年度は、4月から超忙しい日々が続いていました。
新システム導入で毎日13時間超労働な日々。
そんな中でも、サーキット準備は怠らず、2週連続でのサーキット走行予定が組んでありました。
案の定、先週の金曜日も23時帰宅とかそんな感じです。
毎年恒例の後輩の新歓イベントへ行き、今年で6回目かな?なんて思いながら、
若干の眠さと疲れを感じながら、いきなれた道を走り、ちょっと遅刻して到着
いつも4月のシェイクダウンが茨城県にあるケイズスポーツリンク(知ってますか??)
疲れていたので、久しぶりの後輩との談笑を楽しみつつ、ダラダラと準備
11時過ぎに走り始めて、12時から昼休み。午前はこれで終わりかな?
なんて思いながら走り出しました。
そして、2週目の1コーナー。
ほんの少しのオーバースピードを自覚しつつ、右リアタイヤがやや脱輪したことまでは想定内だったのですが、何物かに引っかかったような強烈な逆フリを食らい土手に一直線。
その直前まで、アクセル開けて体制を立て直そうと考えていたぐらいでした。
土手を駆け上り車は180度横転、その後慣性で進み立ち木へ衝突
まるで、ラリーカーのインカーカメラを見ているようでした。
冷静に、今起きていることが理解できない。そんな感じでした。
『どうしたらいいですか??』
と同乗している子から言われ我に返る。
まずエンジンを止め、とりあえずシートベルトを外す。
横転しているので、頭から天井に落ちる。
脱出を試みるが、ドアが開かない。

このドアを見れば、開かないのも無理はない。。。
なんとか、割れている窓ガラスから這い出た。
助手席は何とか、ドアが開いたらしい。
そして、横転した車をみて呆然としていた。
事故処理は迅速に続き、そそくさと横転車両を引きずり出し
車を元の体制に戻す。
エンジンオイルらしき液体と、青っぽい液体が流れている。
恐らくウォッシャーだろう。クーラントは黄色だから。。。
左リアのタイヤは、バーストしているがそれ以外はなんともなっていない。
エンジンもかかりそうな雰囲気だった。
改めて写真を見てみると
普通の人から見ると超重大事故を起こしたようにしか見えない。
クラッシュの内容的には、最後の横転が余計なので、実際にはたいした衝撃は加わっていないものの、最後に立ち木でとまるというのは、なかなか辛いようで、
この写真を見ると、もしこの2本の鋼鉄サイドインパクトバーが無かったとすると、果たして生存空間が確保されていたか?はかなり微妙です。。。
少なくとも高剛性ボディーとサイドインパクトバーのおかげで、生存空間はしっかり確保されていました。
こんなにも屋根がひしゃげていますが、天井高自体はあまり変わっておらず、Aピラーは潰れていますが、ボンネット先端からBピラーを直線で結んだ範囲で収まってました。
サーキット走行を楽しんでいれば、車両の限界付近で操作をしていますので、ミスはつき物です。
厳密に言えば、かなりたくさんのミスをしながら走っているようなものです。
ただ、多くの場合はそれがコース上に留まる範囲で起こっていたり、スピンするだけで終わっているというのは事実だと思います。
そんな覚悟をしていたので、いつか自分もこういうことが起こりえるだろうってのは、心のどこかで思っていたのかもしれません。
だから、あまり外装にお金をかけてこなかったというのもある気がします。
走行会に行くと、必ずではありませんが結構な確立でクラッシュ車両が出たり、トラブル車両が出るのを数十回と見てきました。
それがいつか、自分にも来るかもしれない・・・というのはあった気がします。
今回特に、サーキットといえども、エスケープがほぼ無いサーキットでしたので、
筑波サーキットの平和ボケを起こしていたかも知れません。
(筑波もコーナーによってはかなり危険だとは思っていますが)
フルバケ・FIA公認3インチ4点式・レーシングカーヘルメット・レーシングスーツ・レーシンググローブ・レーシングシューズと、どんな走行会でもこのフル装備は欠かせずに走っていたのが今回も効きました。
幸い、こんな事故をしたのに、大きな怪我も無く、平和に過ごしていますので、そこは安心してください。。。
ちなみに、小さな怪我ですが
左肩にシートベルトが原因と思われる傷と
左足に脱出時にレーシングスーツの上からガラスが刺さった後があるぐらいでした。
ぼけっとしていたいところですが、以外に時間が無く、さっさと撤収準備をします。
横転自体は慣れたもので、ダートラやっていたときは、それこそよくあることだったのですが、
(多いときは月2回)、自分自身が横転したのは初めてです。
ラリーやダートラをあれだけやっていたのに、横転したことが無かったのが不思議といえば不思議かもしれません。
周りはなぜあんなに横転処理慣れしているんだ??って感じでしたが。
事後処理自体は、とってもラッキーで、その場に居たR大学の方にローダーを快く貸して頂き、
車両保管場所は後輩が提供してくれたので、1日でとりあえずの処理はすべて終えられ、
ローダーも片道は一緒に居た後輩が運転してくれました。
言葉が悪いですが、クラッシュしたタイミングは最高だったかもしれません。。。
(クラッシュしたことがある方なら分かると思いますが、結構費用嵩みますよね)
コースの破損料は0円
ローダーもほぼただ(軽油と高速代のみ、申し訳ないので、軽油満タンで返却)
都合1日で600kmほど走りましたが、クラッシュ直後の動揺しているときの運転をしなくてすんだので助かりました。
急いで東京まで帰り保管場所のガレージに

こんな状態でとりあえず保管し、
あわてて家まで戻り

帰りの車を載せて、(牽引フックを始めて装着しました)
サーキットにトンボ帰りです。
S15はドアも開かず、トランクも開かなかったので、何も積めませんでしたので、
工具やらタイヤやら一式を積んで帰ります。
すっかり日が暮れてしまいましたが、本当に助かりました。
ローダー貸して頂いた某大学の皆様、K君、後輩のS君、保管場所を貸して頂いている後輩には本当に感謝です。
実際に廃車するときに、一時保管場所があるだけでだいぶ助かるものです。。。
そんなこんなでもうそろそろ1週間程度経ちました。
今度の走行会のキャンセルを手配して、自動車保険の解約をして、一時抹消の準備をして、、、
来週の土曜日は解体祭り開催の予定です。
金になりそうな社外部品&純正部品は全部剥ぎ取るって感じでしょうか。
(欲しいものがある方は早めにドーゾ! くだらない純正部品はほんとに鉄くずですので!)
こうやって、車が無くなってみると、妙にほっとしていたりします。
なんか次の車・・・と考えつつも、欲しい車が無いなぁと思っていたり。
持っているが故に、若干無理にサーキットを走り続けようとしていたのかな?と感じたり。
チューニングカーを走らせて、維持することにちょっと疲れていたのかなと思うところも
またあったりして。。。
まぁそのうち禁断症状が出るんでしょうけど。。。
サーキットガンガン走っても壊れずメンテナンスフリーな車・・・あるわけ無いか。。。
S15には、ちょうど丸9年乗りました。走行距離にして5万キロちょっと
サーキット走行は
日光・エビス南・西・東・スクールコース・筑波1000、2000・茂木南・北?・鈴鹿南・鈴鹿フル・ケイズスポーツリンク・ばらぎアイスサーキットw・浅間台スポーツランド・関越スポーツランド・本庄サーキット・・・他にもあるかな・・・??富士はジムカーナ場ならあるかもしれない。。。
2005年5月に大学入学とほぼ同時期に買いました。
それから9年、大学生活~社会人になって丸5年
ほぼゼロだった私のドラテクをここまで育ててくれたのは紛れもない事実ですし、
車の楽しさを教えてくれたのもこいつだと思います。
セッティングも分かりやすくドライバーにフィードバックしてくれましたし、間違えた運転を
正してくれた車でもありました。
そして最後に自ら散って安全の大切さを教えてくれました。
車格の割には、運転上の快適性に重きを置いていた車だったと思いますし、
(HID・UV断熱ガラス・エアコンフィルター・抗菌内装など)
高剛性の中に衝突安全も考えられていた数少ない車だと思います。
また乗る?って聞かれると、もう良いかな・・・ってところもあります。
また買う?って聞かれれば、今は高すぎるかな、、、とも思います
(9年前の購入価格125万円)
少しの間お休みして、次の車を考えることにします。
クラッシュと最近無縁な生活をしていたので、いい反省だと思います。。。
事故して、冷静になると、街中は事故だらけですね。
サーキット2往復の間に、目撃した事故はなんと4つ。
原因が自分にあるか否かかかわらず、いつ起こるのかわからないですし、
サーキットのような完全装備でない一般道だと余計に怖いですね。
(長袖なんか着ているとは限らないし、、、シートベルトは3点式だし、ヘルメットは被ってない)
皆さんも出来ればクラッシュする事が無い日々をお送りください。
サーキット走る方は、装備で避けられるものは買いましょう。安いものです。