前回の燃費編はこちら
Eクラスを買って3000㎞。そろそろ本性すべて見えたのではないかと思って、数回に渡ってインプレをするつもりだった!のが、なんと1回で終わっておりました。すいません。
(いや、正直に言えばもっと書くつもりだったのですが、家庭の事情でそれどころでなくなりましたw)
ということで、3000㎞→5000㎞ぐらいのったので、総括してしまいたいと思います(強引ですw)
まぁなんでこんな時間があるかといえば、、、それはもちろん・・・
インフルエンザ特需でございます(--;)
(家族は実家に疎開しております)
インフルエンザ、もう薬を飲むとあとはちょっと咳が出るくらいで元気は元気なのですが、菌をまき散らすので外出厳禁でございます。今回律義に発症していないか調べましたが、もし普通に風邪薬貰って出社していたらと考えると恐ろしいところがありますが、、、普通に風邪と勘違いするかもなぁって感じの症状です。
さて、本題へ!!と行きたいところですが、その前におさらいです。
今回の車両は私が買った、
E350
愛車紹介を見てもらえばわかりますが、W212の後期型セダン グレードはE350アバンギャルド。
AMGスポーツパッケージ無し、コンフォートパッケージとパノラマスライディングルーフ、ハーマンカードンロジック7付の車両になります。
買い替えの経緯はこちら
おおむね初期の印象と同じですが、ちょっとずつ気になるところもなくはないので、そのあたりを重点的に。
・運転してみると、まず相変わらずのメルセデステイスト全開です。
王道のEクラスしかもセダンでFR。Eセグメントのベンチマーク車両を買ってみたのは、やはりいい経験でした。
このクラスは、Lセグメントと違い、基本的にはドライバーズカーです。後席のショーファーは基本的には想定されていないものの、十分な快適性が確保されているサイズになります(まぁこれだけ大きければね・・・)
昨今の『アジリティー』という言葉を使っているメルセデスの考えが色濃く出ており、ステアリングの反応やエンジンのレスポンスなどは、正直相当に俊敏です。もちろん、スポーツカーのようにはいきませんが、それはもう相当な運動性能の持ち主でして、もはやBMWのお株を奪いに行っているのではないかと思うほど・・・。
乗っていても、ステアリングから伝わってくるタイヤの接地感は相当で、この辺りはまだまだ日本車と相当な差が感じられるところでもあります。電動ステアリングになり操作感は軽くなりましたが、ステアリングインフォメーションは十分にあります。
半面、リアメンバーはそれ相応に固められてあるのか、時々鋭い入力を感じる時があります。
もちろん、ちょっとドタバタしているなぁってぐらいではあるのですが、この辺りだいぶ悩んで若干運動性能に寄せてみたのかな?といった感じがします。
・高速走行は、それこそ超得意科目ではありますが、乗っていたW219のCLSと比べてもだいぶ進歩しています。フラットライド感は抜群ですし、室内もかなり静かになりました。それに加えて余裕のある3.5Lエンジンは、ブリッピング機能を新たに備えた7G-TronicPlusと相まって中間加速も、キックダウンも思いのままです。
特に、最近多いダウンサイジングターボにみられるような、加速=即ギアダウンのような挙動がなく、ある程度の加速まではキックダウンを行わないのは、やはりこのクラスのエンジンではないと難しいのかもしれませんが、疲労感はほぼありません。。。
・安全性能は、この車をセレクトした重要なポイントの1つでありますが、予防安全についてはもうこれ以上ないんじゃないかぐらいの多機能ぶりです。日常の疲労軽減にも貢献しており、ディストロニックプラスは相当高性能です。特に前方の車両についていく機能はなかなかハイレベルですので、渋滞中の疲労はほぼない状況です。
15分ぐらいから見てもらえれば、わかるかと思いますが、、、まさに清水さんの言う通りのイージス艦というのはなかなか的を得た表現かと思いました。。。
一応、前方車両が居なくても、車線のセンターを維持する機能があるらしいのですが、これは作動速度が結構高いので、街中ではあまり作動していない感じです。
あとは、、、あまりに高性能なので街中でもよく自動運転を作動させていますが、さすがに車間距離が短いのか、車両の割り込みや、いなくなった時の補足が弱いところがあります。高速では何の問題もないのですが、街中で利用する際には要注意といったところです。
・万が一のパッシブセーフティーですが、こちらもなかなかのレベルであります。
一番厳しい、small overlap(車の幅の1/4を固いものにぶつける)ですが、キャビンの変形は最小限に収まっているようです。ドアもそれほど歪んでない。某国産ブランドなどは結構厳しい状況に陥っておりましたが…。
エアバックも、フロント・ニー・サイド・ウィンドウ・ペルビスと、、、何個ついてるのかわかりませんが、ニーエアバックが増えているような気がします。あと、ペルビス(骨盤)にもついていたとは!
ドライブフィーリングにも、高剛性ボディーの恩恵がかなりありましたが、安全性にも貢献していそうです。
・装備面も、ありとあらゆるものがついている印象です。特に今回、内装関連の装備が充実しているほぼフルオプションの車両を購入しましたが、これは快適性に大きく貢献していると思います。
もしかしたら、車選びの極意?かもしれません。
あまりW212のオーディオについては、いい評判を聞きませんが、すくなくともハーマンカードンのOPがついたこの車は特に不満はありません。もともと、パノラマスライディングルーフがついている時点で、ガラス面があまりに多く音質面は期待できない構成ではありますが、特段音が悪いなぁといった印象はありません。
パノラマスライディングルーフですが、これは車内が相当明るくなるのに加えて、リアシートの解放感は抜群によくなります。お勧めのOPですし、これだけなら結構装着車両は多いです。
そして、今回探しに探したコンフォートシート。主に欲しかったのはシートベンチレーター(シートクーラー)ですが、これはやはり最高です。夏場の湿気を背中から排出してくれますし、体が汗ばんでいれば相当な涼しさを感じることになります。暑がりな私にはぴったりの装備でした。
また、冬場もシートヒーターと組み合わせることにより暖かいけど汗をかいた感じがないなど、不快感を減少させることができます。また、一緒についてきたダイナミックシートは座面やサイドサポートを自在に変えることができますし、マッサージ機能まで装備しております。これは、疲れが激減した車両に組み合わせることにより、休憩のスパンをかなり延長させることができています。トイレに行く以外あまり休憩する理由がなくなるのは、とてもいい副次効果でした。
・装備面での後退
意外かもしれませんが、実は装備面で後退しているものがあります。
これはやはり、乗り換えに伴い、CLS>Eというヒエラルキーに依存していものと思われますが、(説明書上ではあるモデルもあるらしい?)主にエアコンに関するところ。Eにはクライメイトコントロールまではついておらず、2ゾーンエアコンになります。リアシートは、フロントの温度設定に依存します。
また、それに付随する形になるのかもしれませんが、REST機能が省かれていたり(余熱ヒーター)、左右で独立した風向きが設定できていたのが、出来なくなっていたりと、この辺りは微妙に格下になったんだなぁと思えなくもありません。
CLSはリアシートにも、液晶パネルがついており、温度設定をできるのですが、Eにはありませんね。。。まぁそれほど使っていたかといわれると微妙だったり、なくても困るほどではないのですが・・・。
・総じて、満足度が高い買い物となったE350ですが、やはりベンチマークとなる車はそれになるだけの理由があるというのはよく分かりました。パッケージングもよくできていますし、ユーティリティーも十分以上。CLSと比べるとミラーや運転席から見える見切りはものすごくよくなりました(あたり前ですが・・・その分デザインはつまらないですが)。
このクラスに求められる先進の安全性能はいまだに国産車で追いついていると思える車はまだ出てきていないし、(新型LSも似たようなレベル?)ボディー剛性についてもさすがの剛性感です。
このクラスになるとさすがに、満足度が違う!と言われましたが確かにCクラスより1つ上というのは明確に演出されているのもさすがだなぁと思います。昨今は壊れなくなったといわれる欧州車ですが、Eクラスについても今のところ故障らしい故障は起きておらず、起こったことといえば不運のパンクとウォッシャー液がなくなったと警告が出たぐらい。メカニカル面ではまだまだ当分問題なさそうな雰囲気なのも安心感を増幅させています。まぁこれだけの台数が走っているわけで(東京なら数分の間にW212は見かけます)、信頼性がなかったらあちこちで大変なことになっていることでしょう。
もうすでに次の世代のW213がデビューしておりますが、このW212にすら追いつける国産セダンが皆無なのは非常に残念なところです。
旧世代のシャシーを使いまわして化粧直しを繰り返すことしかできない国産車が追いつけないのは仕方がないことなのかもしれませんが、世界中で売れる車を作らないと開発費も回収できないと考えれば、今後は国内専用車はどんどん減っていく運命なのかなぁと思ったりします。
ということで、今だいたい予算300万~ぐらいで低走行な程度極上な車両が狙えますので、お勧めです♪