新年早々、仕事で海外に…
マイルでビジネスクラスへのアップグレードを掛けていたのですが、アップグレードの連絡なく、当日を迎えました。。。残念。USへの太平洋横断は長いからなぁ。
羽田に着いて、発券して、バゲージドロップに並んでいる時、私はあることに気がついたのでした。
チケットには、ビジネスクラスの文字。。。
おいおい、エコノミーの長蛇の列並んでしまったではないか❗️
さて、新年早々一発目のブログは、テスラです。飛行機の中やることないですからね〜。
事の発端は、既に年末の話で恐縮ですが、知り合いのCMOさんと、局長と一緒に毎年恒例の黒澤邸で行われる餅つきへ。
こちらは本当にスーパーな車が並ぶ…
今年も皆さん元気です(^ ^)
そこへ、CMOさんに納車されたばかりのテスラ モデル3で行くと言う話になったのでした。
しかしまぁ、テスラ、知ってはいるし見たことはあるけど、触ったことはなく、あまり興味もなかった?事もあり、ある意味で興味津々でありました。
簡単に言えば電気自動車って実際どうなのか?とか、オートパイロットって結局どうなのよ?とか、そもそも新興ベンチャー企業であるテスラってどうなのか?と言うのも気になります。
個人の私物なのであまり写真を撮っておりませんが、HPでも見て確認してください。
まず、助手席へ。
そこに広がるのは、独特?のテスラワールド。まず、ボタンが一切なくセンターに巨大なiPadが!(失礼)
ボタンがあるのは、ウィンドウの開け閉めと、ドアを開ける電子ボタンのみ。徹底してます。
ここまで聞くと、ふーんでしょうが、ありとあらゆることはこのセンターのタッチパネルで操作が必要です。
ミラーの調整、ステアリングポジションから、当たり前ながらエアコン、ナビ、シート関連の設定も。
やり過ぎだろ!!と思うところではエアコンの吹き出し口の方向調整や、ダッシュボードを開けることも、このタッチパネルで操作が必要です。
これが世界観と言われればそれまでですが、ここまで電子スイッチにしてる、アメ車って後で困るんじゃないか(以下略)と思うところもあったりして。
そんな、プレーンなコックピットを見て思うのは、悪く言えば殺風景、よく言えばクリーンといった感じ。
車の質感としては正直、最近の軽の方が良くできてるなぁと思えるぐらいな感じです。
何もない上に、プラスチック丸出しなところもそんな印象に拍車をかけてるような気がします。
サイズ的には全幅1850と、国内で使うにはギリギリセーフなところです。
日本車だと、クラウンとマークXあたりのサイズかな?Dセグなのかな?
乗ってみると。。。
まず、なんと言ってもその動力性能。モーターの特性を隠さず発揮させたそれは、強烈なゼロ発進を披露した後、シフトショックなく走っていきます。
無音と言うと、若干語弊がありますが、恐ろしくトルクフルで静かなCVT車と言う感じでしょうか。
車の動きとしては、基本的に超低重心。但し絶対的にはサイズの割にそこそこ重く、足回りはちょっとドタバタ。ボディの剛性感はあまり高くない感じがしました。
ホイールがかなりデカく、見た目はかっこいいのですが、諸々受け止め切れてないのと、ロードノイズも大きめ。動力性能考えるとハイパフォーマンスなタイヤが必要な気がしますが、この車の良さを引き出すのは静かなタイヤのような気も。。。
自動運転(オートパイロット)
個人的に物凄く興味があったのがここ。
W212だって登場から6年が経とうとしてますが、Sクラスのそれを先行導入しただけあってまだまだ一線級の支援機能を持ってます。
たがしかし、このテスラのオートパイロットはある意味で凄かった。
まずカメラの台数が多い。Bピラーにも埋め込まれていたりして車の全方向をカメラで見ています。
それを総合的に解析して、自動運転してます。
レーダーも搭載してますが、基本はカメラを頼ったシステムですね。アイサイトが苦手なことは、テスラも苦手って考えると良いかも。
オートパイロットは、かなり手放しで運転できる範囲が広いです。カメラでうまく認識できる道路環境なら、比較的安心です。
予測運転もかなり進んでます。2台前の車もトラッキングしているので、仮に前走車が居眠りして前車に突っ込むといった状況でも、テスラがつられて事故を起こすことはないみたいです。
また後方監視も凄いですね。W212も後方監視はしてますがあくまでも、事故に備えての準備だけ。
テスラは全力で逃げる‼️
前が詰まってたら空いてる車線に勝手に車線変更して逃げる‼️
このあたり、ドライバーの意思関係なく発進すると言うのは、各国の法規的にNG項目のような気がしますが…
やれることが多くて、夢のようなシステムに聞こえる反面、運転してると予測不能は動きをすることが多いのも、実はかなりあります。
例えば、車線が消える場面。高速なら合流地点や料金所のあたりなんて、車線が消えます。そうすると途端に動きが怪しくなります。ハンドルは小刻みに動き始め、迷ってるのが手にとるようにわかります。またこのようなら状況に陥ってる時は予測不能な急ハンドルも登場します。
また、東名を走っていると、橋を障害物と勘違いするのか、急にブレーキがかかったりします。
そんな、変な予測できない動き。大手メーカーが出す製品では、即刻大問題になりそうなことが平然と起きます。
このあたりは、全然メルセデス他既存自動車メーカーの方が安心です。
もちろん、すべてのデータはテスラへ送られ解析されるようですので、そのうちアップグレードで良くなるようですが、ちょっと怖いですね(笑)
ベンチャー万歳w
その他(ここが色々問題が…)
鳴り物入りで出てきたテスラ。確かに凄いところもあるけど、それってどうなの?と思うところがあるのは、上記感想でもちょっと感じていただけるのではないでしょうか。
そのほかにも実は色々は問題が、今までの車とは違います。
1、販売方法
テスラは販売店を無くそうとしてます。良いものは店舗がなくても売れる。あんなコストがかかるものは要らないと。
購入方法は、ネットでポチッとするだけです。あとは、横浜のセンターに取りに行くか、お金を払って自宅に届けてもらうか。。。
2、メンテナンスと車検
基本的にメンテナンス項目が極めて少ないです。減るものとして、タイヤ、ウォッシャー液、ブレーキが相当走行すればパッド交換が起こるかもぐらい。
高額な車を購入となると、果たして本当にネットで買うのか?とか、営業居なくて大丈夫か?とか思うところは色々あります。
既にモデル3販売開始で横浜のセンターはキャパオーバーのようですが、果たして車検を迎える頃までに、ユーザーに満足できるサービスを提供できるのか?
この価格帯で、勝手にユーザー車検持って行ってくれとは言えないだろうし、車検項目で落ちるような事も考えられるわけで、その時の整備って、、⁉️と思います。
他にも、台数が売れれば、事故もどこかで起きるわけですが、パーツの供給体制やら修理ができる工場の確保が必要ですが、残念ながらそこは未知数というかない感じみたいです。一時期のヒュンダイより酷いような…事故ったらオワリとオーナーは言ってますが本当にそうなのか気になります。
バッテリーと充電。
ここも実は大問題と言えるでしょう。
電気自動車でハイパフォーマンスな車を作れば、でかいバッテリーが載ってます。
それ自体も重いので、載せれば載せるほど良いと言うものではありませんが、それなりに巨大です。
日本にはテスラのスーパーチャージャー(と言うなの専用急速充電器です、過給機のことじゃないよ(笑))の設置場所はかなり少なく、短時間(と言っても30分程度はかかる)で充電できる設備は限られてます。
今回は、御殿場にあるスーパーチャージャー設備に寄って帰宅しましたが、日本にあるチャデモだと、充電速度がゆっくり&30分と言う上限時間があるので、全くテスラくんはお腹いっぱいになりません。
ちなみに東京だと、グランドハイアット、東雲のオートバックス、豊洲のビルの地下駐車場、パレスホテルの4カ所とかなり寒い状況。
じゃあ、スーパーチャージャー増設すれば?となりそうですが、こちらもかなり大変。
高圧電力を契約して(契約代金も、容量がデカいのでかなり高いらしい)、専用の機器が一台2000万とか言う値段らしく、とんでもない投資が必要なようです。
ゼロエミッションと言われますが、その電力どうやって作ってるんだよ?って話は前からありましたが、そのあたりの現実をかなり見た気がします。
ちなみにスーパーチャージャーの変圧器からは暖かい空気が…
電気をバッテリーに一度溜めて、それから使うと考えると電力効率ってかなり低いんでしょうね。。。
商品力としてみると??
注釈書の方が多いテスラ。。。
確かに誰にでも勧められる代物ではないのは事実でした。車の作り込みはアメ車だし、値段考えるとコスパはイマイチかもしれません。欧州車に飽きた人がセカンドカーとして遊ぶなら良いかもしれませんが、運転がある程度慣れた人でないと、オートパイロットは事故の元だと思います。
バッテリーですから、いずれこれも交換が必要になるはずですが、交換には400万程度かかると言うことで、この車は燃料タンクが400万の車なんだなと思うと、車は300万。
あながち質感や商品力からすると300万の車としてみれば悪くないかも知れませんが、バッテリー代がかなり安くなるのは時間がかかりそうです。。。
テスラは未来の車なのか⁉️
この点は、私は未来の車ではないだろうなと思ってます。
欧州の自動車メーカーも既にこの考えになってきてますが、バッテリーが安く、環境負荷少なく、さらに安全になるのはまだ相当時間がかかると思われます。
仮にそれが達成されたとしても、電気の発電に伴う環境負荷は出続けるため、問題になると思います。
バッテリーの価格がかなり高い中では、これがメインストリームになる日が来ないのもまた事実でしょう。
反面、高級車として、このモーターを使ったハイパフォーマンスカーという分野では、ニッチではあるものの、一定の市場があると思ってます。
既にカリフォルニア州ではかなりの台数が走ってるのはこの証明でしょう。
オートパイロットも、ベンチャー企業だから許されたのか、強引にやってしまった感はあるものの、会社が大きくなるにつれて対応は諸々迫られる事が多そうです。
自動車メーカー各社、開発は進んでいるでしょうから、先行優位性がどこまであるのか含めて気になるところ。
ただ、完全な自動運転はまだまだ遠いのは事実かと。倫理的な問題をどう処理するのか?もありますし、やっぱり2030年ぐらいまでかかるのかなぁ?って気がします。
さて、新春一発目から、飛行機効果で超長文ブログでした。
テスラに乗って見て、色々思うところがあったのは収穫でした。
特に私のように街乗りが多い人にとって、環境が整えば電気自動車も悪くないなと思います。EQCに乗って見たくなったのは良い収穫だったかも⁉️しれません。
ポルシェ タイカンも発売が近いですが、日本の充電環境は結局同じ…ポルシェディーラーに充電器置いたって、ディーラー網が寒いから意味ないし。。。家からディーラー近いから、悪くはないかもしれないけど、長蛇の列になりそうだし。。。これどうなるのかなぁ?