ボクが子供の頃のお正月映画といえば、東映の『トラック野郎』だった。
今回は気分はそんな感じってお話。
正月は帰省しないでゆっくり自宅で過ごした。
4日夜、スカパーで新日のドーム大会の生放送を見てたら電話が鳴った。
実家の母からだ。「〇〇のおかあさん、亡くなったよ。あんたは遠いし寒いから来なくていいよ。」と。
父の一番上のお姉さんに当たる。いわゆる伯母に当たるがファミリー的には『おかあさん』って呼ばれてた。
自分自身も子供の頃からずいぶん可愛がってもらった。
もう何年も会っていない。
XC40を買う時に「冬でも実家に帰れるように4駆。」ってのが最初の篩いだった。
本来なら年明けに納車予定だったのに、年末に納車された。スタッドレスを履いての納車だ。
こういう時に行かなくてどうする?って暗示かも。
夜中に出ようと思っていたが、流石に相方に止められ翌朝7時に家を出る。
ボクの実家は富山。自宅からは圏央道を通って関越、上信越道、北陸道と走る。
普段なら休み休みで約5時間。
北陸新幹線が通ってからは車で帰省はしていない。
XC40が納車されてまだ1週間もたっておらず、オドメーターは120kmくらい。
初のロングドライブになる。
相方に至ってはまだ助手席にすら座ってないのに、高速で初運転となる。
映画『トラック野郎』の正月のお話では
「そろそろ行くか、ジョナサン!」
「一番星!出発進行!」
って感じで『一番星ブルース』のイントロが流れ話が始まるのだ。
時期はおんなじお正月、気分はそんな感じになる。
実家の方の出てきた『トラック野郎』は『熱風5000キロ』なのだが、往復が1000キロ程度だし、お盆の映画だし
今回は帰省だし、正月映画の『故郷特急便』がしっくりくる。
まず自分が1時間くらい走って、相方に交代。
いつもならば、高速でもそんなに飛ばすことができないので自然と距離は伸びない。
XC40にはオートパイロットとACCが付いてる。
相方は前のV40の時にはACCを一般道で使って「なんか信用できないから使わないでいい」とキャンセル。
今回は長距離で運転になるし無理やり使わせてみた。
納車後初運転だし、最初は恐々と乗ってたが、オートパイロットとACCに慣れると全く不安も無くなったみたいで
いつもよりもかなりのスピードが上乗せされて、長く運転してくれた。
V40よりもしなやかに走る感じで女性的。
ACCやアイドリングストップ、ブレーキングもしなやか。
V40がD4だったのでパワフルで男性的だった。
今までのプジョー205もアルテッツァもやんちゃな感じだったから余計に女性的に感じる。
まんざらあの子とか書いてたのも間違いではなかったのだね。
『たおやか』って感じ。
ボクが運転してもオートパイロットの恩恵は大きく、ほんと疲れない。
今までの車では、「上信越道のアップダウンや北陸道の26個もある長いトンネルなどは、
気を使うしすごく疲れたんだが、今回はそれが顕著にない。
スピードもいつもより出せる。
上信越道でXC40とすれ違った。ルミナスサンドかオウスミグレーかな?
今まで虎ノ門で一台、舞浜で一台、幕張で一台見たけど停車中だったから
すれ違いは嬉しかった。
もしかしたら、みんカラでお友達になった方かな?
流石に雪の積もった後で車線が見えていないところはオートパイロットはキャンセルされるのだが、
それでも安心して運転して疲れずに昼には富山に。
ちょうど空港線のボルボ・カー富山の前を過ぎたあたりで電話が来た。
ボルボの担当から新年の挨拶と納車後のお伺いだった。
運転しながら「今富山にいるの」というと「帰ったら1000キロくらい走ってるはずなので、洗車ついでに来てください。」と担当。
ありがたい。
お通夜までだいぶ時間があるので昼飯にいつもの回転ずしに。
最近、自宅の方にも北陸から直送の魚を扱う回転ずしがオープンして喜び勇んで食べに行ったが、
高いだけで味は残念だったから、そのリベンジ。
安定の美味さ、もちろん米も美味いし値段も安い。
実家の方は融雪装置が道に張り巡らされているので、道に雪が積もることはあまりない。
自宅に着いても、周りに積雪はなかった。
年末年始は少し積もったようだけど、もうすっかり溶けていた。
翌日、葬儀まで済ませて帰路につく。
帰りぎわ、カニを食べた。
冬の富山はとにかく美味いものが沢山。
葬儀に帰って来たのに不謹慎かもしれないが、冬に帰るのは久々なので食べないわけには行かない。
帰りの道は新潟と長野を抜ける時は雪だった。
大型車の跳ねる飛沫や前走の車の飛沫で車はすっかり汚くなった。
そう、まるで『トラック野郎』のおきまりのラストシーンの泥だらけになって『度胸』『一番』とか行灯が割れて
ボロボロになって走る『一番星号』のように。
XC40は汚れただけだけど。
昼過ぎに現地を出て夕食まで食べてから19時には自宅に着いてた。
帰りもXC40のおかげですごく楽だった。帰りはずっとボクが運転してしまった。
オドメーターは1120キロを超えていた。
慣らし運転にはなかなかの距離だったけど、すっかりXC40の運転に慣れた感じ。
愛着もすごく湧いた。
名前をつけたよ。
クリスタルホワイトパールなので
『パールちゃん』。
馬鹿っぽいけど、これも愛着の証なのだ。