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2024年04月28日

問題点が浮き彫りに

『WHAT DIFFERENCE WOULD 2023 WRC POINTS HAVE MADE IN 2024?』

2024年のWRC(世界ラリー選手権)シーズンも4戦を終了したが、3戦を終えた時点でもそうだったが、ファンとドライバーの双方から話題の中心となったのは、今季から採用された新たなポイントシステムだ

非常に物議を醸したレギュレーションの変更により、チャンピオンシップポイントは土曜までと最終日の日曜に分かれており、パワーステージのポイントシステムは依然として残されており、このような複雑さが増してしまった事が悩みの一部なのだが、ドライバーに聞いてみると、大きな欠点は勝利の価値を下げてしまう事だと

私たちは勝者と敗者を理解するために、2023年のポイントシステムがそのままだった場合、第4戦クロアチア・ラリー終了後のドライバーズポイントがどの様になっていたかを再考し、そこから、このシステムでどの様に変化し、広範囲に影響を与えているかを理解する必要があります



ドライバーが最終日に守りに入った走行をするという事を防ぐと言う目的は達成されたが、メカニカルトラブルやデイリタイアにより後退した事を簡単にリセットされる事にも

新システムでもっとも利益を得たのはオイット・タナックで、今季のポイントは、2023年のシステムで計算されたポイントと比較すると28.3%高くなっています

今季のタナックの成績を見ると、4位2回と8位と41位と好成績とは言えないのだが、ドラバーズランキングでは3位と僅か6ポイント差の4位に付けていると言う不思議な現象になっているのは、スーパーサンデーと言うシステムとパワーステージでのポイントが60.4%を占めているからで、タナック自身も認めている様に、クロアチア・ラリーで2番目に高いポイントを獲得した事が混乱を招くことになってしまっている

ヒョンデのチームメイトであるティエリー・ヌービルに目を向けると、サファリ・ラリーでは恩恵にあずかった一人で、土曜に燃料系の問題等で約10分遅れを取ったが、スーパーサンデーのお陰で4ポイントを追加し、クロアチア・ラリーでは最終日にクラッシュして3位となり、昨年までのポイントシステムでは15ポイントしか獲得出来なかったのだが、土曜終了時点でラリーリーダーだったのと、スーパーサンデーでは7番手に付けていた為に18ポイントした

アドリアン・フールモーも同様に恩恵を受けており、アンチカットディバイスに右フロントをヒット、ステアリングを壊してグラスエリアにオフしてた為、昨年までのポイントシステムでは、パワーステージでの5ポイントしか獲得出来なかったのだが、土曜には5番手に付けていたおかげで8ポイント獲得し、計13ポイント獲得する事に

グレゴワール・ミュンスターはクロアチア・ラリーで今季初入賞を果たしが、開幕戦からの3戦ではミスを犯してトップ10圏外となったが、モンテカルロ・ラリーとサファリ・ラリーではスーパーサンデーの恩恵にあずかりポイントを獲得 

セバスチャン・オジエは新システムで最も多くポイントを失ったドライバーの一人で、勝者と言う栄光を掴む為に走り、ポイントを稼ぐ為に走り続けていた訳では無いのだが、クロアチア・ラリー終了後、新しいポイントシステムを「ジョーク」とコメントした

2024年序盤4戦を終えて4人のウイナーが誕生し、ドライバーズランキングでは僅か4ポイント差と、エキサイティングシーズンを迎えてはいる

エキサイティングなシーズンのお陰で忘れられているが、セバスチャン・オジェとエサペッカ・ラッピの二人は、昨年のポイントシステムとで比較すると5ポイントも失っている

しかし、二人の損失の理由には明らかな違いがあり、ラッピの場合は優勝を争っていた勝田貴元が土曜にデイリタイアとなり、大量リードに守られていたので意図的にペースを落としてキャリア2勝目を目指した結果である

オジェの場合は意図的なものでは無く、クロアチア・ラリーでは全てのSSでティエリー・ヌービルとエルフィン・エヴァンスを十数秒差の僅差で追い掛けていた

オジェは首位との差を考え、土曜までの2日間は幾度もリタイアのリスクを冒しながらもプッシュしていたので、運が良くて勝利したとは言い難く、リタイアせずに最後まで路上に居続けると言う競技の本質を歩み続けた結果であり、あくまでも勝利を目指して走り続けている訳で、ポイントを稼ぐ為に走り続けている訳では無い

クロアチア・ラリーでのスーパーサンデーでは、ラッピの様な守りの走りは見せずに3番手に付けて勝利し、昨年ならば25ポイントを獲得出来たのだが、今季は7ポイントも下回る事と言う苦い経験を味わう事に

4戦を終えて4人の勝者が誕生してランキングトップにいるのはヌービルで、ヌービルが勝利したモンテカルロ・ラリーは、土曜までとスーパーサンデーで勝利して昨年のポイントシステムでと同じ25ポイントを獲得した今季唯一のイベントである事からも、昨年まの優勝の価値が高かった事を示している

もう一つ奇妙な点は、昨年のポイントシステムで計算するより5ポイントも上回っていながらも、昨年のポイントシステムならばランキング5番手に付ける勝田貴元が、ランキングでは6番手に後退している事です

勝田はラリー・ウェーデンで土曜にトップ争いから脱落したが、日曜は6番手に付けて新システムを活用し2ポイントを獲得、クロアチア・ラリーでは日曜の首位を獲得した事により、昨年同期より5ポイント多く獲得しているのだが、昨年同期に後塵を拝していたタナックが日曜にポイントを効率よく獲得している為に、ランキングでは上位に位置しています

オジェは優勝と2位と言う結果から、昨年のポイントシステムならばタイトル争いで3番手に付けているはずなのだが、今季一度も表彰台を獲得していないタナックに次ぐ5番手と言う結果から、タナックが一番今季のポイントシステムの恩恵を受けていると言えます

この新しいポイントシステムは、ドライバーが最終日に守りに入った走行をするという事を防ぐと言う目的は達成されたが、メカニカルトラブルやデイリタイアにより後退したドライバーが、最終順位に見合わないポイントを獲得すると言う意図しない問題を生み出した

ポイントシステムが早急に変更される可能性は極めて低いので、慣れるしかないのが現実

問題なのはポイントシステムと言う事では無く、結果と競技内容に如何に報いるべきかと言う事で、FIAが懸念していた日曜の走行に関しては解決されたが、新たな問題点が噴出

ドライバーズランキングを見ると、上位陣の顔触れには殆ど変化が見られませんが、間違いなく最終日にもプッシュすると言う変化をもたらしました

シーズン途中の変更には全チームの合意が必要なのですが、恩恵を一番受けているヒョンデは、撤退もチラつかせながら反対するでしょうからねぇ

こうなったら、最終順位に見合う様な、ボーナスポイントでも設定するしか無いのかもしれませんねぇゥ─σ(・´ω・`*)─ン…
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Posted at 2024/04/28 18:17:27

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