『McErlean A Sensational Second In Portugal』
ジョシュ・マッカーリーンは、WRC(世界ラリー選手権)第5戦ボーダフォン・ラリー・ド・ポルトガルの週末最高のパフォーマンスを発揮し、WRC2クラス2位を獲得した
コドライバーのジェームス・フルトンと共にマッカーリーンは、3日間のイベントの最後の2日間で何度もクラスリーダーが入れ替わる中、337kmの激戦の末、わずか3秒差の2位でクラス優勝を飾った
モータースポーツ・ラリー・アカデミーのコンビは、今週末初めてトクスポーツ・ワールド・ラリーチームのシュコダ・ファビア RS Rally2 を駆り、直ぐに新たなマシンを手懐け、ポルトガルのポルト地方の難しいグラベルステージで競争力のあるタイムを連発した
ラリー・デ・ポルトガルは木曜日の朝のシェイクダウンで始まり、夕方にはフィゲイラ・ダ・フォスでの2.94kmのスーパースペシャルが行われ、金曜日には126.90kmに及ぶ8つのステージと、今シーズン最も過酷なロードのいくつかで行われました
マッカーリーンは初日をWRC2クラス5位で終えたマッカーリーンの前には、トヨタ・ヤリス Rally2のヤン・ソランス、トクスポーツのチームメイトであるオリヴァー・ソルベルグとガス・グリーンスミス、そしてシトロエン C3 Rally2を駆るヨアン・ロッセルがいた
2日目、ソルベルグとグリーンスミスは共にトラブルに見舞われ、ロッセルはパンクと、上位陣が不幸に見舞われる中、マッカーリーンはトラブルに見舞われる事なく、ソランスとWRC2クラストップを争っている事に気付いた
マッカーリーンは土曜日の夕方「パンクに気を付けながらプッシュしたけど、一度だけパンクしちゃたんだ、でも今日は良い一日だったよ」と語った
モータースポーツ・ラリー・アカデミーのコンビはSS14でWRC2クラストップに浮上し、SS16 アマランテ(37.24km)が終了までその座を維持、イベント中2度走行する最長のSSではパンクに注意しながら慎重なアプローチを取っていた
ソランスはマッカーリーンをSS17で抜いてトップに立つと、ロウサダ・スーパーSS(3.36km)でその差を広げ、8.0秒差で土曜日を終えた
マッカーリーンは日曜日の朝にトップに挑み続ける事を約束し、残り2ステージとなるSS20で僅か0.1秒差ながらも首位に返り咲いたが、ソランスはSS21で6.5秒速く、マカリーンは11.18kmのパワーステージのファフェに望みを託し、トップタイムをマークしたGR ヤリス Rally2を駆るゲオルグ・リンナマエに2.9秒遅れの2番手タイムを記録したが、合計4時間近くに及んだラリーの末、ソランスが3.2秒差で勝利を収めた
「クレイジーな週末だったよ。でも勝利はともかく、表彰台を目指して戦っていたと思うと本当に信じられない。 週末を通してハンとの素晴らしい戦いを切り広げられたし、最後のステージでは懸命にプッシュしけど、限界を超えちゃった。 ジョン・コインとショーン・マクヒュー、そして最初から僕を信じてくれたモータースポーツ・アイルランド・ラリー・アカデミーの皆さんには多大な感謝をしているよ」とマッカーリーンはフィニッシュ後にコメント
WRC2クラスの表彰台獲得し、世界最高峰のドライバー達を相手にした総合9位という結果は、モータースポーツ・アイルランド・ラリー・アカデミーが世界の舞台で活躍するトップアスリートを選抜・育成するプロセスの有効性を示すものです
モータースポーツ・アイルランド・ラリー・アカデミーの仲間であり、今季Mスポーツのフィエスタ Rally2でWRC2にステップアップした2023年のJWRCチャンピオンであるウィリアム・クレイトンとリアム・レーガンのコンビもポルトガルに出場してWRC2クラスでトップ10圏内で走行し、金曜の午後にサスペンショントラブルで後退したが、土曜日には再出走して総合23位(WRC2クラス12位)まで挽回してイベントを終えた
WRC1で日本人ドライバー勝田貴元のコ・ドライブを務めたアイルランドモータースポーツライセンス保持者のアーロン・ジョンストンは、初日から首位争いを繰り広げて二人は金曜日の大部分でリードを保っていたが、チームメイトのカッレ・ロヴァンペラとセバスチャン・オジエに追い抜かれはしたものの、土曜日のさらに厳しいルートを前に、3人のドライバーの差はわずか3.7秒だった
残念ながらサスペンションのトラブルにより土曜日の早い段階でリタイアしたが、日曜日に再出走して総合29位でフィニッシュした
2021年からRC2マシン(ヒョンデ i20 R5)で出場していたジョシュ・マッカーリーンにとっては、念願の表彰台だったとも言えるかと
ウィリアム・クレイトンは年齢的にもライバルと言えるのですが、次戦ラリー・イタリア・サルディニアでも直接対決となるので、どんな走りを見せてくれるのか楽しみですよね
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2024/05/14 20:54:34