『WHY CITROËN IS NOW A MATCH FOR ŠKODA ON GRAVEL IN WRC2』
先週のラリー・ポルトガルで世界ラリー選手権のトップカテゴリーで劇的なシーンがあったとしても、それはWRC2の比ではありません
ラリーリーダーのカッレ・ロヴァンペラがクラッシュしてデイリタイアした直後、WRC2のペースセッターであるオリヴァー・ソルベルグも同じくリタイアしたが、オリヴァーがリタイアするまでには、ペペ・ロペス、ティーム・スニネン、ピエール‐ルイ・ルーベ等もリタイアにとなり、新たにクラストップに立ったガス・グリーンスミスはSS14で、その後、サミ・パヤリは一連のトラブルを乗り越えてたが、SS21でクラッシュした
そのすべてを通じて、ヤン・ソランスは、ジョシュ・マッサーリアンとラウリ・ジョーナに先立って、トヨタのGRヤリス・ラリー2にWRC2初勝利をもたらす、かなり予想外のドライバーとなった。
その中でハン・ソランスは、ジョシュ・マッカーリーンとラウリ・ヨーナを抑えてトヨタ GR ヤリス Rally2にWRC2初優勝をもたらした
オリヴァー・ソルベルグは、カッレ・ロヴァンペラがクラッシュのとほぼ同じ場所でクラッシュして、WRC2の首位から転落
WRC2チャンピオン候補の有力選手の中で、ヨハン・ロッセルだけが5位入賞し10ポイントを獲得し、ソルベルグと同ポイントの首位でラリー・ポルトガルに挑んだロッセルはアドバンテージを得た
ここで重要なのは、チャンピオンシップでロッセルの優勝で得られる25ポイント以内の6人のドライバーのうち、ロッセルの出場してポイントを獲得した回数である3回よりも少ない出場回数となるのは、DGスポーツ・コンペティションのチームメイトであるニコライ・グリアジンだけだという事
しかしロッセルは、WRC2のタイトル争いにおいて、これ以上に有利な立場を手にする可能性があった
ソルベルグがクラッシュした後リーダーになったのはロッセルは、SS13でパンクした時、コ・ドライバーのアルノー・デュナンが完全にベルトを締める前にマシンを発信させたため、1分間のペナルティが課せられた
これで7番手まで後退したロッセルは、土曜のSS17で3番手まで返り咲いたが、SS14でタイムコントロールに早着し、またしても1分間のペナルティが課せられた
ロッセルはWRC2で4つのステージ最速タイムを記録し、C3のペース向上を実証した
「確かに結果には失望したが、これまでターマックでは十分な速さがあったシトロエン C3 Rally2が、グラベルでも戦える事が出来る証明でき、トクスポーツ WRTのオリヴァー・ソルベルグとガス・グリーンスミスを倒すのに十分な武器を持っていると自身が持てたよ」と、イベント後にロッセルは話した
ロッセルはトラブル無しに走り切った20のステージのうち、14のステージでトップ3圏内を記録し、グリアジンも好走を見せてRC2クラスではトップフィニッシュしたが、WRC2クラスには登録しておらず、ポイントは獲得ならなかった
「僕たちはシュコダと十二分に戦えた。グラベルでこの感覚を抱いたのは2~3年ぶりだよ。マシンは進化し、これまではターマックでは競争力があったが、グラベルでは劣っていたんだ」と、ロッセルはDirtFishに語った
「イベントではあらゆる路面が混在し、僕達はまだ少し後れを取っていて、オリヴァーがプッシュするとかなり厳しい状態になるけど、諦める訳にはいかない」
「昨年のように、差が開きすぎると追い付く事は無理だと思ってた。だから4位か5位でフィニッシュしてポイントを獲得出来ればと思い、チャンピオンシップを争うためにプッシュする事はしないつもりだった」
「でも今は違う。グラベルでも戦えるスピードがあるので、今年のチームとしての計画は違ったものになっている。それに、僕はトップカテゴリーのドライバーになるのが夢なので、ターマックで速いのは証明できてると思っているけど、どんな路面でも速く走れるようにならないとね」
しかしロッセルは自身とデュナンのミスが、WRC2クラスに於いてのタイトル争いで大きな代償を払うことになるかもしれないことを認めた
ソルベルグとグリーンスミスが無得点に終わった事で、優位に立つ事が出来なかった自分自身に関して「確かに、自分自身が苛立たしいけど、彼等も同じだろうね」と、語った
「結果から見ると、良かったのかも知れないね。シーズン終了時に10ポイント差でタイトルを逃す事を考えると。2022年には、ラリー・イタリア サルディニアでランク首位に立ったが、アクロポリス・ラリー・ギリシャではリタイアして3位に転落したんだ。最終的には10ポイントや15ポイントの差が、タイトルを失う事になる恐ろしさは経験済みだからね」
最終的にロッセルはペナルティにより表彰台を逃したが、依然としてチャンピオンシップを10ポイントリードしている
「でも、今の僕にとって一番重要なのは、グラベルでの速さを証明すること。僕等のマシンはシュコダと対等に戦えるようになって来ているて満足している。去年は難しいグラベルでリードするなんて事は無かったからね」
「チームが改良してくれたマシンが本物なのか、ラリー・イタリア・サルディニアが教えてくれるでしょう」
ラリー・ポルトガルの後、デュナンは引退を発表し、ロッセルはコドライバーをバンジャマン・ブールーを後任として発表
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2022年はランキング4位で終え、コドライバーをアルノー・デュナンに変更して挑んだ2023年はランキング3位に
今年こそはと挑んでいる最中、自身とデュナンのミスでペナルティを受け、ラリー・ポルトガルでは2位で18ポイントを獲得出来たかもしれないのに10ポイントに
マシンは速さを見せつつある事を考えると、31歳とまだ若いデュナンが、ロッセルのコドライバーを引退したのは、責任を感じたからかも知れませんよね
こうなるとロッセルは、是が非でもタイトルを獲得しないとね
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Posted at
2024/05/23 19:37:49