2022年01月11日
オイルエレメントの交換について(考察編)
最近は近場の林道パトロールといろは坂くらいで特に話がありません。怪しげな研究は続けておりますが、マダマダレベル。
そこで題からして、ネット記事ネタレベルだわ。とは思いますが、オイルエレメントについて解っている事と思っている事の話を少々。
●こんなもん毎回交換以外にないだろう。とはいうものの現実には色々なパターンがある。オイルエレメントは蛇腹状の濾紙でろ過面積をかせいでいる。ろ過能力は埼玉55調べでは一般的に20μmと考える。30~40μmという話も聞くがどちらでもよい。
●PIAAのWフィルターは明記されており、1つは10μm、もう一つは20μm。なぜ10μm×2とか20μm×2ではないのか?
・10μmは高性能フィルターと記載されており、市販品の中では1番細かい。20μmは一般品と記載されており一般的なものであろう。
・10μm×2ではやがて目詰まりを起こす。20μm×2では高性能ではなくなり、一般的なエレメントとなってしまうのである。つまり10~20μmのコンタミが多いのではないでしょうか。
・オイルエレメントは濾紙が目詰まりするとリリーフバルブが作動し、エレメントをバイパスしてろ過されていないオイルが循環される。これではまずいのでPIAAは10が詰まっても20で一般的なエレメントと同等のろ過能力は維持しているということだろう。
●ピュンピュン号はさんざんバーダルやらフラッシングやら行っており、3000キロでオイル交換はきっちり実施しているので、大きなスラッジの塊は見当たらない。
・先日来、オイルの外部ろ過装置でコンタミチェックをしているが、2000キロ使用したフルパオをろ過した。目視できる(0.01㎜以上=10μm以上)異物がやや散見され、ろ過後のろ紙についた油を指で揉むとかすかにザリザリして砕けて無くなる。
・怪しげな装置が出てきましたが気にしないですっ飛ばしてください。埼玉55工房の秘密兵器です。
・埼玉55はマツダ純正のオイルエレメントを毎回交換で使用している。10μm~20μmほどの異物はオイルエレメントでは捕捉できず、見えるレベルのものは多くはないが散見していた。
・見えないレベルの粒子(1μm~10μm)は、ろ過後に外部ろ過装置のフィルター表面の油を指で揉んでザリザリしているので大量に油中に分散していたと考える。
・1桁μmのスラッジという事だ。ピストンリングとシリンダー壁の隙間は0.2μm~0.6μmでクランク角により変動しており、エンジンに与える影響は大きいのだが、物理的に高速でろ過できるエレメントが作れないので、放置プレイとなっている。
●人の指の感度は今一つ解らないが、髪の毛は0.08mmで80μmである。指先で転がすと余裕で解る。論文を見ていると4種類の触覚受容器があり、それぞれ特性があるのだが、最小閾値は0.1μm、大きい物でも10μmとあり、ひとさし指の先端が敏感なようである。
・表面凹凸判別では対象物の状態に応じて変わるようであるが1~6μmとあり、恐ろしいほど感度が高い。見えない大きさのものが感じられるということだ。埼玉55は老化を考えると精々6μm以上が認識できていると思われ、そのレベルのコンタミは油中に大量に分散しているものと考えられる。
●この小さなコンタミは放置したとしても、20μm以上のコンタミを捕捉しておけば、ピストンとシリンダー壁の隙間の30μmに対してはエレメントが機能している。よって、★オイル交換2回に1回はエレメントを交換するというのが誰の説なのかは解らないが一般的かと思う。
・しかし2回目のオイル時にはリリーフバルブは開きっ放しかもしれず、その点だれも検証していない。W60かしらの超高粘度オイルを入れた場合、オイルが温まるまではろ過時の圧損でリリーフバルブは開いているとも聞く。詰まると同じことになる。
・どなたかしら2回目は程よくろ紙の目が詰まっており、ろ過精度が上がるような事を書かれていたが、単純にリリーフバルブが開きっ放しになり、エレメントが機能しなくなると考える。
・軽油で希釈されポリマーせん断が進み、粘度の落ちたシャバシャバのオイルならろ過できそう。
●埼玉55の流儀はとことん回すので少しでもリスクのあるものは排除しておく。毎回1200円はケチらずに純正品で交換している。互換品は、たとえ同等のろ紙が使われていたとしても、リリーフバルブの作動圧の設定が異なると思い、過去のリコールの話から純正エレメント以外は使用しない。
・もしくはPIAAの高性能フィルターをきちんと3000キロ毎に交換するのが正解と思う。一般的には2回に1回交換するのが定着しているが、一体だれが始めたんだろうか?
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Posted at
2022/01/11 19:50:59
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