国有形文化財「如宝寺書院」取り壊し、郡山 地震被災...修復断念
2023年05月30日 08時55分
取り壊された如宝寺書院 (郡山市教委提供)
郡山市の如宝寺(にょほうじ)は、地震で被災した国登録有形文化財「如宝寺書院」の修復を断念し、取り壊した。同寺は市に届け出ており、国登録有形文化財の登録は抹消になる見通し。
市が29日の市文化財保護審議会で報告した。市によると、今年2月から取り壊し工事を始め、3月末に完了した。おととし2月と昨年3月の本県沖を震源とした地震を受け、しっくいの壁が剥離(はくり)したり、天井の一部が落下したりしていた。柱と壁の分離も見つかっていた。
同寺は取材に対し、取り壊した理由について「修復をしても建物の安全を保てない」と説明した。現在は建て替え工事を進めているという。
市によると、如宝寺書院は1895(明治28)年に移築された客殿で、木造2階建て寄せ棟造り。1998年12月11日に国登録有形文化財に指定された。市内では国登録有形文化財だった郡山細沼教会礼拝堂も地震で被災し、登録が抹消されている。
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2023/05/30 12:45:48