猪苗代リゾート破産申請 負債総額2億円、事業譲渡へ
2023年09月27日 08時45分
信用調査会社の東京商工リサーチ郡山支店によると、福島県猪苗代町で宿泊施設「グランドサンピア猪苗代」(旧猪苗代リゾートホテル)などを運営する同町の猪苗代リゾートは26日までに東京地裁に破産を申請し、保全管理命令を受けた。負債総額は約2億円。所有施設を利用した事業譲渡の交渉を現在続けており、これから引受先などが選定される見通し。
同社は2015年に設立。同ホテルの事業のほか、茨城県日立市の宿泊施設「久慈サンピア日立」の指定管理事業を展開していた。猪苗代町のホテルは、猪苗代リゾートスキー場に隣接していて年間数十校の学校利用もあり、19年3月期ごろまでは5億円台の売上高を計上した。
しかし20年3月末、日立市のホテルや隣接する関連施設での指定管理者の受託期間が終了。同年4月以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、猪苗代町のホテルが再開時期未定で休館し、実質休業状態に入っていた。その後も債務整理や事業再開に向けた交渉を重ねたが、事業継続を断念することになった。
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2023/09/27 22:08:43