先達山メガソーラー縮小要請、福島市「事業者説明より山肌露出」
2024年02月17日 08時45分
赤い部分が事業者の事前説明による太陽光発電施設の範囲。現時点では山肌が露出している部分の方が大きい(福島市作成)
福島市西部にある先達山の大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の建設を巡り、木幡浩市長は16日の定例記者会見で、景観保全に向けた規模縮小などを事業者に要請したと発表した。木幡市長は、事業者の事前説明より山肌が露出している部分が大きいとし、「過小説明に当たる」と指摘。緑化工事の先行実施なども求めたとした。
同施設の建設を巡っては、市内外から多数の批判や苦情が市に寄せられている。山肌の広範な露出による景観悪化や土砂災害、水害への懸念があるという。
市によると、事業者は建設に先立つ県森林審議会森林保全部会で、太陽光発電施設が「丸裸の湖のようなものが見える、という状況にはならない。場所によっては見える箇所からでも、薄くすっとラインが入っているような景観になるイメージ」との予測を説明。しかし、木幡市長は予測より山肌の露出部分が大きいとし、「今後、緑化工事が行われるとはいえ、実際とは違うことを言っていたのではないか」と指摘した。1月17日、予測説明通りの景観になるよう規模縮小を求めたという。
要請に対し事業者は「要請を受け止めて検討する」と回答したという。事業者が要請に応じない場合については、木幡市長は「粘り強く事業者に働きかけていきたい」と述べるにとどめた。
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2024/02/17 12:37:57