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荒胃荒のブログ一覧

2023年03月07日 イイね!

日曜朝の温故知新 クラシックカー探訪

日曜朝の温故知新 クラシックカー探訪皆様そうだと思いますが、私もクラシックカーを眺めるのが好きです。

車に限らず年月を重ねた一級品に魅力を感じるのはほぼ全ての人間に共通の感性だと確信していますが、といってもその大小は人それぞれで、私はその度合いが一般平均よりほんの少しだけ大きいようです。

そんな気配をみんカラ上でほんのり漂わせてしまっていたのか、嗅覚鋭いみん友のクラシックカーオーナー様から大変有り難くもお声がけいただき、所有されている50年ものの逸品を拝見・・・どころか乗せて頂けるとの嬉しさ過剰な機会を頂戴しました。

加えて現地には他にもマニア垂涎古今東西の名車が集うとの魅力的なお誘いに一も二もなく飛び付かせていただきました。



日曜朝、都内某所に名車達が集います。




現地に着くとすぐに目に入ったのはジャガーEタイプ。ドライブゲーム「ザクルー2」で苦労の末入手したあの車が目の前にある非日常感に脳の反応が少し遅れ、その周囲に並ぶ数々の名車旧車に徐ろに気分が高揚して行きます。
希少な野鳥や蝶がワラワラ集う秘境の生息地に出くわした気分です。


少し離れた所に茶色がかった渋い赤のベンツ450SLC、そしてそこに今回お誘い頂いたみん友様がいらっしゃいました。
ご挨拶して早速450SLCをじっくりたっぷり舐め回すように拝見させていただきました。




四角く低く重厚なデザインは、現代の車では諸々の制約で再現不可能なロストテクノロジーということで幾分混じった憧憬を差し引いてもやはり魅力的で、ガッツの大剣のようなダンディズムの香りを視覚で嗅いで下腹部がキュンキュンしてしまいます。





一方で、絶妙に配置されたメッキパーツや四角い車体と相反する丸みを帯びたリアガラスにグリフィス刺突剣のしなりのような淑女のエロティシズムすら感じ、自分が両刀使いになった気分、はたまたネコタチ兼任かと脳が錯乱。
50年経てもなお輝きを放つ美魔女なメッキに歴代および今代オーナー様の愛情と誠実さが伺えます。






個人的なツボは、テールランプの造形。
言わずもがなのボルテックスジェネレータの概念が50年前の車に採用されている事に温故知新。



次に内装を拝見致します。




外装でも感じましたが内装においても樹脂パーツがほとんど見当たらず、必要なところに最小限に使用しており、高級感というより上質感を強く意識させます。
目に見える個所は革張りで、ご教示いただくまでそれらが合皮であることに気づかないほどの作り。50年前の合皮は現代のものに劣ると先入観を持っていましたが、とんでもない思い違いでした。加水分解もせずにどうやって維持されているのかとも不思議に思いつつ。





アクセントのファブリックも、千鳥格子過ぎないドットがハイセンスセンスですね。


驚くべきはパワーウインド。私の実家の車がパワーウインドになったのは二十うん年前と記憶しており、それより何世代も前の車にこのような機構が組まれていることに驚きを超えて感動すらします。
外国車は電装系が弱いとよく耳にしますが、このクラスともなると話が違うようで、あるいはこの頃だからこその品質なのかモーターも健在。





内装の個人的ツボはドアミラーの調整機構。車内のドアミラー近くにレバーがニョキっと付いており、これでミラー角度を調整できるようです。運転視界が変わってしまうので弄れませんでしたがあわよくば小一時間弄り回してみたい。
モーターによる調整機構よりむしろ羨ましいパーツと思います。





もう一つ感動とともに哀愁も感じたのが、ラジオはPanasonicならぬNational製であったこと。この時代のわーくにはお疲れ様の国として頑張っていた。


写真はないですがエンジンルームも拝見。
ロータリーエンジンと見紛うばかりの巨大な吸気が目を引きます。そしてエンジンルーム自体がデカい!でも基本的な機構は現代も車もさして違わないところに車の奥深さと進化の行き詰まりを考えます。





ロングノーズに加えてフロントとリアの大胆なオーバーハングを見て、運転出来る自信がかけらもない車体に尻込みしている私を右助手席に乗せて数十分のドライブタイムです。

まず驚愕したのは綿密かつ贅沢な足回り。クラシックカーとはガタガタ走って楽しむものと思い込んでいましたがとんでもない思い違いで、私がこれまで乗ったどの車より、なんなら30年前に一度だけ乗ったベンツより上質な乗り心地でした。路面の凹凸をしっかり吸収し、でもフワフワしない。

話を伺うと、この当時の高級車は現代の高級車よりある意味上等な部品がこれでもかと盛り込まれていたそうで、これもある意味経済的ロストテクノロジーとも言えます。現代の車ではなかなか味わえない乗り心地を体験させていただいたみん友様、歴代オーナー様、当時の作り手の方々に改めて敬意を抱いた次第です。

低速域でも高速域でも変わらぬコンフォートを携えた走りに、早起きした要因も若干ありつつ眠たくなってしまった私を、トンネルに入って響きわたるエンジン音が一喝。

雄々しくもあり官能的でもあり。
外装にも感じた二律背反な要素を同時に味わえるお得感。
そういえば走りもコンフォートでもありスポーティでもあり。一体この一台にどれだけの要素が詰め込まれ味わえるのか。人生で一口か二口味わったきりのそこそこ上等なフランス料理の一皿でもここまでの奥深さ複雑さはなかったと詮無い比較。

また、車の性能ばかりと思い込んでいた乗り心地はオーナー様の技量にもよると判明。3速AT、5リッターV8エンジンのロングノーズを手足のように操り揺籠のような心地よさで走らせるその姿は、i-DMで技量向上を目指す私にとって大変刺激となり、さらなる指標を頂きました。






懐古主義、レトロ、クラシック、少し趣きを変えてスチームパンクなど表現が多々あるのは、それら魅力の構成要素も多々あるからだと思います。少し成分分析をしただけでも

当時の世情を感じ取る
歴史に思いを馳せる
古いものが今なお残る事の嬉しさ
今には無い技術
それに関わってきた人々の思いの地層の美しさ

等々、論えばキリが無いほど様々な要素がクラシックな一品には詰まっており、総じてそのこと自体がクラシックの魅力に思います。



散々クラシックカー讃歌なブログでしたが、じゃあ自分は所有するかと鑑みると、手間暇・費用・実用・知識、誠実さ、足りないものが多すぎてオーナーになる未来は全く見えず、改めて希少な体験の機会をいただいたオーナー様への尊敬と感謝の念を抱きました。

加えて言うと、当日出がけに奥様から「いってらっしゃい。クラシックカーを勢いで買って来ないでね」と、ロードスターに突然乗り換えた事への不満と皮肉が9割9分を占める見送りのお言葉を頂戴した事も、クラシックオーナー妄想ビジョンが今一つ鮮明にならない阻害要因と推測します。


Posted at 2023/03/07 20:49:24 | コメント(3) | トラックバック(0)
2023年03月03日 イイね!

こうして天秤は傾いた 乗り換え顛末記

こうして天秤は傾いた 乗り換え顛末記
昨年末、ブラウントップのロードスターを見て猛烈に購入意欲が掻き立てられるも、色々考えて踏みとどまりました。
が、先日再び購入を考える機会が訪れ、なんだかんだで結局ロードスターに乗り換える運びとなりましたので、ここにご報告させて頂きます。


前回検討した際は試乗のみならずレンタカーも借りてロードスターの乗り心地を味わい、その上でロードスターにそれ程心揺さぶられなかったという事で見送りました。

その葛藤をブログにツラツラ陳列したところ、複数の方からロードスターの、あるいはオープンカーの魅力をご教示頂きました。

皆様が虜になっているその魅力を未だ私が体感できてなかっただけだったかと浅慮を省み、また検討しようかと心のオキ火がプスプスだった矢先、ひょんな事で乗り換えを考える機会が訪れました。
この機会に改めて自らのカーライフプランを見つめ直したところ、数多の因子により天秤はカタンと傾き、そして二度と戻る事はありませんでした。

あれだけ湿っぽくグラグラしていた心の天秤を傾かせしめた重しが何なのか、自らの心情変化を俯瞰整理するため書き残します。


【犬とのドライブ】
前回の葛藤ブログに対し、みん友の愛犬家オープンカーオーナー様よりコメントを頂きました。犬とドライブするオープンカーは最高だよ、と。


脳内イメージ


私が車に乗り、運転技術向上を目指す主目的は犬との楽しいドライブです。その目的で選んだMX-30は、私にとっては非常に素晴らしい車ですが、犬にとってはどうだろうと鑑みると、ドライブ中は外を眺めるでもなく(そもそも窓の高さ的に外を見れない)、ただ静かにゲージに寝そべるのでした。




MX-30は乗り心地良く静かで、こうして穏やかに犬が車内で過ごせるのは狙った通りですが、もっとドライブ自体を犬が楽しんでくれる車が良いのではと思った矢先に頂いた上記のコメントに心動かされました。

犬も楽しんでくれるのはもちろん、私自身も犬を横に乗せオープンカーで走る素敵ライフを想像し天秤がさらに傾きました。
思えばロードスターをレンタルした際、横に乗っていたのはむさ苦しいオッサン(友人)だったため、この素敵な光景が目に浮かばなかったのは誤算です。





【犬の健康寿命】
愛犬家みん友さんの素敵な一言に心揺れ「いつかロードスターで犬と」と思ったところでハタと気付きました。

いつかっていつだ?

MX-30を乗り潰してから?それは何年後?その頃犬は元気にしてるのか?
と。




【運転寿命】
犬の寿命だけではありません。私自身、いつまで運転できるかはわからない。なんとなく70過ぎまでは運転できると楽観的に思ってましたが、それは諸々のリスクを考慮していない甘い見通しであると感じたのは、仕事で知り合ったあるお方のお話でした。

その方は長年ロードスターNAに乗っておられましたが、40半ばから視力が急激に低下し運転が困難な状態となり、やむなくNAを手放したとの事。

視力に限らず運転にはそれなりの健康体が求められます。いつ何時運転が出来なくなるかも分からないのに「いつかそのうちに」では後悔する未来が待ってるやもしれないと思い至ります。



【魅惑の営業トーク】
に心揺さぶられました。
といっても販売店営業職の方ではなく、みん友のロードスターオーナー様の熱いトークに。
ロードスター購入を検討しているメッセージをその方に送るとすぐさま電話をかけてきて下さり、30分に及ぶ熱いロードスター語りを繰り広げて頂きました。

その方にとり一銭の得にもならない営業トークは、これまでお話ししたどの本職ディーラー営業様より魅力的な勧誘に思え、一体何がこの方を突き動かすのか、あるいはいっそ転職した方が良いのではと本筋に関係のない思考も混ざりつつ、私の知らないロードスターの魅力をたっぷり教えて頂き、私がごねるデモデモダッテの全てを無効化するナルホドなお言葉を下さいました。

なかでも印象深い一言が「試乗やレンタカーでは分からない、オーナーになって初めて分かる魅力がロードスターにはたくさんある。」でした。
やらねば分からぬ魅力をどう理解せよと普通なら思いますが、30分の営業トークを繰り広げるその方の情熱が正に証左となり、並外れた説得力をもつ殺し文句と感じました。


【車の内装と選択肢】
ブラウントップモデルの渋いカラーコーディネートに心鷲掴みにされましたが、


ロードスターオーナー皆様の楽しみ方を拝見していると、やろうと思えば如何様にも自分好みに、シートも内装も、なんなら幌までも変えて楽しむ事が出来ると気付きました。手間暇含めたコスパは純正の特別仕様車に及ばないものの、自分の好みに変える楽しみを思えば多少のコスト差も許容内です。

そう思うと選択肢が一気に広がります。ブラウントップなら新車一択ですが、ベーシックな内装なら中古車も範疇になります。


【縁】
そうして中古車情報サイトを読み漁るのですが、良い中古車との出会いは時の運。理想の車両に会えるのはいつになるかわかったものではなく、キリがないので探すのは2週間とマイルールを定め、それで見つからなかったら一旦検討を止めようと決めました。ブラウントップ販売終了間際にもう一度考えようと。(これ結局考えないパターン)

そういう時ほど不思議と縁に恵まれるもので、いや、そのような経験はさほどないかもと訂正しつつ、とにかく良い状態の車両を見つける事ができました。


【本職営業さんのゆったりご厚意】
その車両はいわゆる認定中古車で、行きつけのディーラー様に検討したい旨をお伝えすると、少し遠くの支店にあったその車両を直ぐに手配いただけました。
「いやまだ検討初期段階なのでまずは話だけで。輸送のお手間も申し訳ないし」と遠慮しましたが「まぁ折角なので確保しますよ。良い車両です」といつもののんびり口調でお申し出いただき甘える事に。

即日、カーセンサーからその車両が削除されました。その営業様に対する印象は無気力無関心というものでしたが、どうやら自分の目が曇っていただけの嬉しい訓戒となりました。

そうして頂いた機会で現物を目にすると、中古車サイトの掲載画像よりずっと魅力的で、特に白黒のコントラストが刺激的に思い、さらに天秤は傾きます。



駆け引きもへったくれもなく、とても好印象であり購入意欲が湧く旨をお伝えしますと、「じゃあそろそろ試乗を」とのお申し出。中古車は試乗できないとの先入観があり嬉しい誤算。
「ドアの長さを測らせてください。うちの駐車場で乗り降りできるか気になって」というと「いっそご自宅まで行って実際に確認しましょう」とのご配慮に重ねて感謝。無事乗り降りできる事が確認でき、懸念が一つ消えました。


【走り心地】

前回レンタカーで走った時は、走り自体をそれ程楽しいと感じる事が出来ませんでした。ロードスターは運転が楽しい車と方々で耳にしてハードルが上がっていたこともあり、こんなものかと言う意気消沈な感想でした。

そんな経緯から今回の試乗では走り心地を味わうというより、不備が無いかの確認の意味で乗ってみましたが、予想外に車の楽しさを感じる事ができました。

その原因は私の運転感度が一段上がった事にありそうです。 運転姿勢の変更 や、 静電気 やらボルテックスジェネレータやらの検証で車体の挙動に神経張り巡らせていたのが功を奏したか、サスの沈みを感じ取れるように。

またレンタカーで見知らぬ土地を走るのと、見知った我が街を走るのとでは評価領域も大きく異なるのだと思います。

そうした要因で、前回の試乗で感じ取れなかったロードスターの挙動の一端を今回の試乗で味わえた事でこの車の楽しさを、そしていつか意のままに操れるようになった未来をイメージする事ができ、これが最後の決定打となりました。

試乗から戻った私は「明日って今さ」とそのまま契約書にサインする運びとなりました。





【最後に】
こうして、当該車両発見の数日後に試乗し契約締結の運びとなり、先週末無事納車されました。
まだそれ程走ってはいませんが、乗り換えを後悔する事はないと確信するほどの満足度です。






自分の性格上2台所有は向いていないため1年足らずでMX-30を手放すこととなった事だけが心残りです。本当に素敵な車で、拙いチューニングながらも満足の行く乗り味になり、隠された秘密を知るにつれ愛着もひとしおなMX-30。次に乗り換えるとしたらまたMX-30かもな予感もしつつ、お別れを告げました。

新たな足となったロードスター。以前より用途は狭まりますが、世界は広がったと感じてます。

以上です。
MY奥様の反応などは別の機会に。
おいおい愛車登録をば。

皆様のご参考・・・にはならないでしょうが、少しでも共感いただければ幸いです。
Posted at 2023/03/03 19:12:15 | コメント(12) | トラックバック(0) | 日記
2023年02月25日 イイね!

VGによる燃費検証から学ぶMX-30の知られざる空力的工夫

VGによる燃費検証から学ぶMX-30の知られざる空力的工夫
MX-30のアチコチにボルテックスジェネレータ(VG)を装着し、燃費改善効果を検証して遊びました。
結果は整備手帳に記載の通り、期待していたような劇的な効果は得られませんでした。




みんカラ諸先輩の輝かしい成果と比べイマイチなこの結果に疑念を抱き色々調べてみると、どうもMX-30のアチコチに施されている空力的な工夫が原因ではないかと思い至りました。

専門家でも何でもないニワカ雑魚素人の考察につき、話半分でお聞き下さいませ。



MX-30の見た目は他マツダ車の流麗な鼓動デザインと比べると些かずんぐりした印象を受け、空力が悪そうなイメージを抱いておりました。




それに対し同クラスSUVにおいて世界トップクラスの空力性能を誇るCX-30。





私が勝手に空力悪そうなイメージを抱いていたMX-30ですが、優秀なCX-30とシャシーを共にする兄弟車であり、実は要所要所で兄と同じ工夫が施され、さらには兄に無いオリジナルの工夫も見受けられ、兄ほどとはいかずともそれなりの空力特性になっていたのでした。(どっちが兄かは諸説あり)





以下、MX-30の空力的工夫とボルテックスジェネレータ(VG)との関連性の考察です。


【ドアミラー】

車体から横に飛び出ているこのパーツ、風切り音にフォーカスされがちですが燃費的にも影響しやすいパーツで、VG施工の定番箇所です。今回MX-30のドアミラーの上下左右にVGを貼ってみましたが有意な効果は見られませんでした。




何故か。それはマツダ第7世代商品群のドアミラー形状に施された空力的工夫にあると思われます。

左が第6世代、右が第7世代

マツダ技報によると第7世代のドアミラーは、ミラー後方の空気の速度を上下左右均等になるようにデザインすることで巻き込みを低減しているとのこと。
このデザインにVGを追加するとせっかくの上下左右均等というコンセプトが崩れ、VGによるプラス効果が相殺されると推測します。



【フロントタイヤ周り】

フロントタイヤハウス前側にVGを貼り、タイヤハウス内への空気の乱入防止を目論みましたが燃費改善効果無し。それどころか直進安定性が低下したように感じました。

その謎の答えもマツダ技報に。


フロントフェンダーの穴から取り込んだ空気をタイヤハウス外側に流すことでエアカーテンを張り、タイヤハウス内への空気の乱入を防ぐ設計になっています。
VGを貼らずともタイヤハウス周りの整流はなされていたということ。


【ルーフスポイラー】

屋根沿いに流れてきた空気がリアウインド付近で剥離し、大きな巻き込みが発生するこの場所も鉄板のVG施工箇所ですが、MX-30には効果無し。

調べてみると、MX-30のルーフスポイラーはほんのちょっと跳ね上がった形状になっており、これが空気の巻き込みを低減していたようです。

この記事を見るまでダックテール形状である事に気付きませんでした。それほど微妙な反り。
全体のデザインに影響を与えず、でも空力はちゃんと考えられている、心憎い工夫です。



【テールランプ】

最近のトヨタ車には必ずと言っていいほどテールランプにVGがついているド定番の施工箇所ですが、やはりMX-30には効果無し。
その理由はMX-30リアデザインのアイコンとも呼べる筒型のテールランプにあり。




テールランプの上から流れてきた空気と横からの空気を、このシリンダー形状で上手いことアレを何とかするナンタラ効果で整流させているようです。
詳しい理屈は分かりませんが、こんなイメージでしょうか↓


ここにVGを貼ってしまうと、筒型形状の利点を台無しにしてしまいそうですね。

この筒型テールランプ、お気に入りのデザインの一つですが、よもやこの特徴的な可愛らしい形状にそのような秘密が隠されていたとは・・・開発者の方々の創意工夫にはつくづく頭が下がります。


【リアフェンダー】

車体下を流れてきた空気がリアで空気の渦を作ります。如何に車体から離れた位置に渦をズラすかが燃費を左右するということで人気のVG施工箇所ですが、MX-30には糠に釘。

またまたマツダ技報より。


リアサス付近にカバーを配置し整流。
またマフラーサイレンサーは平らな形状で整流板の役割も兼ねている。
さらにサイレンサー表面に溝をつけて整流効果を増進。
さらにさらにサイレンサー後端にフィンを設けて整流という念の入れよう。




【リアピラー】

車体サイドを流れてきた空気がリアで境界剥離を起こすということで話題沸騰の施工箇所。ここだけは辛うじてMX-30にも効果が現れましたが、やはりここにもデザインと空力を両立させた工夫が。



上図矢印の辺りにわずかな折り目が施されており、これが空気の巻き込みに効いているんだそうな。これみよがしな形状は避けつつの空力的デザイン。そこに痺れ(以下略)。
一応VG施工による燃費改善は見られたものの、著しく景観を損なうため結局取り外しました。デザインと性能の両立の難しさを知り、改めて開発陣の情熱に胸を打たれました。



【その他、私見邪推】

ここからは記事や技報に見当たらない、完全に私の憶測の領域になりますが、他にもリアアンダー付近で空力的工夫と思われる造形がMX-30にありました。

↓の写真はリアフェンダーを地面から見上げた様子です。


矢印が示すパーツは小さな樹脂製の板で、板の裏は何もありません。機械が設置されているわけでもないことから、何らかの空力効果を狙ったパーツ、フェンダー裏側の空間に入り込んだ空気をイイ感じにホニャララするためのパーツと思われます。資料が見つからず全くの想像に過ぎませんが。四角く空けた穴の数々も意味有りげです。


また、フェンダーに刻まれた溝もよくよく考えると怪しい。



これまではただのデザインだろうと見過ごしていましたが、よくよく見ると意味有り気に思えます。

①の反射板の溝。反射板をつけるだけならここまで横に溝を延ばす必要はない。そういう意匠と言えばそれまでですが、横から来た空気の境界剥離を防止する狙いがあるようにみえます。

②の水平に長く伸びた溝、および③の四角い溝も怪しい。下から上がってきた空気に対して何らかの整流効果を狙っていそう。溝の中をよくよく観察すると、中には細かなギザギザが刻まれており、これはゴルフボールのディンプルのような小渦発生を意図しての造形と思われます。


またフロントの方にもこっそりボルテックスジェネレータ的な構造物がデフォルトセッティングされており、下腹部に対する異常なまでの執着が窺い知れます。




↓画像は運転席横から前方を見た様子。


矢印の箇所、ボンネットの立体的造形がサイドに流れて来て、Aピラー付近でスパっと切り落とされた意匠になっています。違和感は無いですが、他にデザイン的選択肢はあったはずなのになぜ?
もうお分かりですね。そう、これはボルテックスをジェネレートするためにわざとこのような意匠にしているに違いありません!
このパーツだけ見てもそんな発想には至りませんが、前述した工夫の数々を知ると、これもそうなのかと思えてなりません。




【まとめ】

以上のように、MX-30には元々隠された空力的工夫が施されており、中途半端なVG施工はそれら工夫を打ち消し、効果が薄いのだと結論付けました。


MX-30にボルテックスジェネレータ


もっと厳密にミリ単位で取り付け位置を変えれば、あるいは効果が出てくるかもしれません。しかし調べるうちに知る事となったデザインに隠された空力工夫の数々。それらを実装するまでの開発者皆様の創意工夫や怨念ともいえる情熱。それらを無碍にしてまでVGを貼るのは、この車のコンセプトに相応しくないと思い至り、VG遊びはこれにて終了とさせていただきます。


【所感】

MX-30開発主査のお方が仰られていました。
「MX-30は技術面をアピールしない。心地よい空間、心地よい走り、心潤うデザイン、そういった感性に響く車、がコンセプトなので」
「でも実は走行性能もかなり拘っていて、新技術・独自技術が採用され随所に散りばめられているんです」


この宣伝方針を知った当時は心配しました。優れたポイントをお客様に伝えないなんてもったいない、と。
憂慮は現実のものとなったか、MX-30の販売台数は鳴かず飛ばず。

MX-30に施された数々の工夫。
それを自然なデザインとして成立させ、車のコンセプトと喧嘩させない巧妙な設計。
それを敢えて言わない昔気質の職人的な心意気。
今回のVG遊びを通じてそれらを知るにつれ、MX-30が尚素敵な車であると思えてくるのです。
また最初から宣伝文句として知らされていたら、この気持ちはもう少し薄かったと思い、開発主査の方針に改めて敬意を覚え、愛着が追加されるのでした。

こうした「でも実は!」が詰まったマニアックな特性を鑑みるに、MX-30という車は20年後くらいに隠れた名車になる可能性を秘めているのではと少しだけ期待しつつ、他の車に隠された思いにも触れてみたい気持ちも強まる今日この頃。

Posted at 2023/02/25 16:59:48 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2023年02月11日 イイね!

四半世紀美容師

四半世紀美容師私が大学時代に住むことにしたアパートに入居した際、下の階の住人に引越しのご挨拶をすると、私と同い年のその住人は私と同じ春に住み始めた見習い美容師とのことで、これも何かの縁と髪を切ってもらってからかれこれ25年間、その彼に髪を切り続けてもらってます。

出会った当初は見習いだった彼も数年で中堅美容師に。日々研鑽を積む姿勢が話の端々から感じられ活力を貰いました。

私が卒業するころには店長になり、鏡越しに祝辞を述べると「しょせんは雇われよ」と苦笑いで応える、愛想が良くもあり悪くもあるその人柄の何が良いのかそれが良いのか指名客も数多く、数年前に独立して自分のお店を出した時には指名客のほとんどが彼のお店に流れて行ったようです。



私もその一人のつもりではありますが、いかんせん今の住居から往復3時間とちと遠く、たまに行こうとすれば予約で一杯という人気店。そうして行けずじまいのまま3年程の月日が流れて行きました。






そんな折、昨年末に行った斉藤和義氏のライブがトラブルで中断となり、その再公演が先日執り行われる運びとなりました。生憎その日は平日、仕事上がりに向かっては間に合わぬと午後休を取ることにし、ついでにとライブ会場方面にある彼のお店の予約表を覗くと、平日なのが幸いしてかちょうど空き一つ。電話もLINEも無しのそっけない予約登録をしてお店に向かいます。





3年ご無沙汰な人間の、苗字だけの予約では流石に気付きまいと軽いサプライズのつもりでお店に入ると「ハw」と相変わらず特徴的な短い笑い声を添えて
「待ってたよ。貸切にしておいた。」
「あれ?予約はあと2人くらい入ってなかった?」
「無理矢理終わらせたよ。お前が来るから」
と、そんな他の客を無碍にするような人間で無いのは分かっていながらも心憎い台詞のカウンター的サプライズで迎え入れてくれました。





「さて今日はどんな風に?」
「○○さんの好きに切って」
「さんはやめろよ気持ち悪いな」

昔馴染みとは言え一国一城の主人を呼び捨てにするのは憚られ「社会人的気配りも身に付けたんだよ。お互い歳をとったな」という言外のアピールがバッサリ切り捨てられると、3年のブランク霧散どころか25年前へタイムスリップ。

「今まで髪はどうしてた?」
「自分でバリカンヌ」
「これ自分で?結構ちゃんと切れてるな。しかもバリカンか」

私はこの25年間、彼以外には髪を切ってもらっていません。店に行くタイミングが合わない時は自分で切ることにしています。

初対面の美容師とご職業・ご家族構成・ご趣味と1からお見合い的会話を構築する事が面倒と言うのがその理由の2割を占め、彼への義理立てが3割。残りの5割は、25年間一人の美容師に切ってもらっているという話のネタのためです。やや盛り上がり程度のネタのために我ながら酔狂と自嘲しつつも、何故だかそうするのが自然に思います。

「この間△△さんが店に来てくれたよ。岡山に嫁いだ××さんは東京に用事がある度に切りに来てくれる。」

二人とも私が紹介した人です。言外に私への感謝を伝えているであろう会話に、四半世紀美容師は半世紀美容師になりそうな予感。

と同時にそれを妨げる不安要素も。
「毛根はまだ無事っぽいな」
「育毛剤を飲んでるからね」
「とうとうクスリに手を出したか。俺も飲もうか検討中」
別に美容師の髪が薄くても医者の不養生、紺屋の白袴とはならないでしょうが、髪がない客が美容室に行くのは糠に釘、暖簾に腕押し。あと25年通えるようにクスリの力に頼ろうと思います。



「店名は子供の名前をもじったんでしょ?○○ちゃんはもうすぐ中学生?」
「もう中二だわ。何年前の話をしてるんだ」

時間の流れ方に隔たりを感じます。同じ川の流れに乗っていたつもりでも、子供というファクターは船の速度に大きく影響を及ぼすようです。それでもこうしてたまに船を寄せて交流できますし、行き着く海は一緒なのでまぁいいかと。

空に星が綺麗 / 斉藤和義

口笛吹いて歩こう 肩落としてる友よ
色んな事があるけど 空には星が綺麗
懐かしいあの公園に ちょっと行ってみようか
最近忘れてること なんか思い出すかも



手際よくカットシャンプーブローを終え、髪を整えて完了、と、「そういやこの後ライブだっけ?」と整髪スプレーで髪を固めてくれます。別にヘッドバンキングで頭を振り乱すライブでもないのですが、そう言えば彼の音楽趣味はメロコアだっけかとその気遣いで思い出しました。




美容室を後にし斉藤和義氏のライブへ。
前回と同じ席、スクリーンには同じ12月の文字、両隣は同じ友人、さらにその隣の見知らぬ女性は見知った女性になり、2ヶ月の時間がバグる思いです。

無料の再公演に、主催側の赤字やこうしたトラブル時の保険やバッファ・マージンはどうなっているのかと気もそぞろな私をよそに「空に星が綺麗」が歌われます。

口笛吹いて歩こう 肩落としてる友よ
誰も悪くはないさ きっとそういうもんさ


そういうもんかと納得し、翌日の雪予報の確度を少し短くなった頭で感じながら帰路へと着きました。
Posted at 2023/02/11 09:33:56 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2023年01月31日 イイね!

ボルテックスジェネレータへのいざない

ボルテックスジェネレータへのいざない

【要約】
ボルテックスジェネレータに手を出し始めたお話。未だ検証中につき結果は後日。あと燃費測定は難しい。


【背景】
アルミテープ除電チューンで遊んでいたところ、みん友さんから「ボルテックスジェネレータは付けないの?(意:付けるよな?・・・な!)」と柔らかく暖かい圧力を背中に受け、手を出す事に。



俺の中の悪魔が「ボルテックスジェネレータで遊べ」と囁いている



【ボルテックスジェネレータとは】

ボルテックスジェネレータ、通称VG。
アルミテープ除電と並ぶお手軽チューンとして巷で人気の空力改善パーツです。

車が走ると後方に大きな渦が発生し、これが燃費の悪化や風切り音の発生、安定性低下の要因になります。

そこで車体に小さな突起をつけることで小さな渦を発生させ、大きな渦の発生を抑えたり後方へずらす。これがボルテックスジェネレータ(和訳:渦発生装着)の原理です。


vortexはカタカナ読みするとボーテクスですが、ドイツ語風に「ル」を読むのは何故なんだぜ

飛行機には早くから取り入れられてきたパーツですが、近年のトヨタ車にもさりげなく実装されています。燃費お化けのアクアはもちろん、箱型車や果てはランクルにまで。

新型ランクルのボルテックスジェネレータ(VG)


MX-30にもボルテックス的な突起がしっかり標準ジェネレートされていました。何気に嬉しい。

フロントの底面にさりげなくワンポイント



そしてこのVG、飛行機やトヨタ車でなくとも後付けでお手軽に体験できるパーツが色々売られています。

ど定番の星光産業様謹製ボルテックスジェネレータ


と言う訳で軽く調べたボルテックスジェネレータチューン、効果も確かな物の様ですし、手軽に面白く取り組めそうなので、悪魔の囁きに誘われて私もVGで遊ぶことにしました。


【目的の設定】
遊ぶにあたってまずは目的設定です。
アルミテープは走り心地改善を目的にしてました。ボルテックスジェネレータの場合は、

① 風切り音低減
②燃費改善

の2点を目的に取り組みます。

ついでに
③後方の泥跳ね巻き上げ低減
もできたらいいなぁ、くらいの意気込みです。


【①風切り音低減】

MX-30は通常走行時は風切り音がほぼしませんが、60km/hを超えたあたりから後方で「ヴォー〜ゥオー」と風切り音が発生し、同乗者と長時間会話する高速道路では少々邪魔です。

マッドフラップ取り付け時 にも言及した、後方の空気の巻き込みによるものと思われます。
VGで後方の空気の流れを整えて、風切り音低減を目論みます。
音の計測器は用意しておらず、頼りない耳を頼りにフワっと体感測定です。

まずは試しにと、風切り音低減の声をよく聞く施工箇所、ドアミラーにVGを付けてみました。


結果・・・変化なし!それもそのはず、MX-30は元々ドアミラーから風切り音が聞こえないので。無いものは減らない。

カサンドラの鬼の泣き声も聞こえない


空力的に良く考えられたドアミラーということが再確認できました。

まぁドアミラーは軽いジャブで、本命は後部の風切り音です。現在検証中で、今のところ良い結果は出せていませんが追ってご報告します。


【②燃費改善】

マイルドハイブリッドながらも燃費は今一つのMX-30。モーターの恩恵を受けない高速走行時は特に顕著で、16〜18km/L程度です。

街乗りメインの車種ですし、知ってて購入したので不満は無いのですが、VGで燃費改善できれば、毎月の日本車売上ランキング外になって久しいMX-30の後押しができるかもと期待しています。

とあるサイトでは「VGによる燃費改善効果は1%程度」との情報もありますが、みんから諸先輩の証言を見るに、10%くらいは改善できるのではと期待していますが果たして。




あちこちに貼って効果測定中。今のところ成果無し



【燃費測定方法】

これまでまともに燃費測定した事がありませんでしたが、いざ始めると何と難しい世界なのかと頭を抱えます。
アクセルワークの微妙な操作で燃費が変わるのは勿論、周囲の交通状況、気温、湿度、風向きなど、様々な要素で燃費はコロコロ変動します。

なるべく同一条件になるよう以下の工夫をしました。

・クルーズコントロールで速度一定
・深夜帯
・気温は4℃〜-1℃、風速4m/秒以下
・エアコンオフ、風量1、温度24
・ブレーキ踏んだらやり直し
・決まったポイントで燃費計をリセット
・風向き対策で往復の平均
・車線変更は最小限
・燃料は85%以上
・各走行前に15分のクールダウン
・検証前に毎回未施工状態の燃費を計測

上記で往復20キロのコースを走行します。
ほぼ直線で高低差もほとんどなし。なかなか良いコースが近くにあり僥倖。

周囲の車に影響されない、迷惑にならない速度として65km/hと90km/hの2パターンで走行します。

これだけ条件を整えれば大丈夫だろうとタカを括っていましたが、さにあらず。未施工状態で同じ日に同条件で走っても±0.4km/Lくらいの変動が生じるので度し難い。

オーゼンの髪型がエアロスタビライジングフィンに見えてきた今日この頃


という事は最低でも0.5km/Lくらいの変化が無いと効果があったとは言えません。変動率で言うと3%以上です。この時点で上述の「燃費改善効果は1%」説の壁を越える必要がある、と・・・。

走行距離を100kmくらいに延長すれば変動も収束するでしょうが、金銭的時間的要因もさることながら、交通量、高低差、コーナーなどの変動要因が増えてしまいますし、この辺りが妥協点と判断します。

測定結果はそのうち経絡秘孔図的にご報告差し上げます。

【雑記】
ブログタイトルは皆さん良くご存知の雑誌「BURRN!」の超不人気コラム「プログレッシブロックへのいざない」からのオマージュです。

ピンと来た貴方はキングクリムゾン時をすっ飛ばす


おっと犬画像を忘れてました、危ない危ない



Posted at 2023/02/01 00:09:15 | コメント(7) | トラックバック(0) | 日記

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「群馬の山奥でコソッと練習中。今日のテーマは減速から旋回に繋げる際に荷重というかトラクションというか、それが抜ける癖を矯正すること。
天気が良過ぎて厳しい日差しですが、山の風はまだまだ涼しくオープン走行が気持ち良い!」
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