芸人たちが綾小路きみまろに“右へ倣え”と言い始めたのはまっとうだ

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綾小路きみまろさんはTVに出ないで地方の営業で儲けています

中高年のアイドルはやりますね～(^ω^)／








2009年12月20日10時00分 / 提供：ゲンダイネット

　歌手やタレントはディナーショーなどで大忙しだが、人気、集客で別格なのが「中高年のみなさん」でお馴染みの綾小路きみまろ（６０）。最近では注目度の高さだけでなく、芸人で一、二を争うリッチマンというので、「きみまろになりたい」と口にする芸人が急増しているという。

「浅草や大阪など舞台を中心に活動する芸人と話をすると、話題になるのがきみまろです。自分たちも見習いたいという話になるんです」とは放送関係者である。

　きみまろの最新の話題といえば、東京・銀座７丁目に購入した時価１０億円のビル。最近のきみまろはテレビにほとんど顔を見せず、力を入れているのが地方の営業やディナーショー。それで１０億円も貯め込んでいたことに若手芸人らから驚嘆の声が上がっている。

　実は主な収入源は漫談を吹き込んだ「爆笑スーパーライブ集」のＣＤやカセット類。漫談などの公演に集まったオバサンらが買い求め、この第１集「中高年に愛を込めて…」はミリオンセラーを記録し、日本ゴールドディスク大賞特別賞も受賞する爆発的ヒットになっている。つまりテレビに出なくても、自分の芸だけで見せるきみまろの生き方が芸人のお手本になっているというのだ。

●テレビの使い捨て体質を指摘

　現在、ほとんどの芸人はまともに芸をやらずにテレビで楽屋落ちネタを使い回す日々。いわば消耗品扱いでいつポイ捨てされるかわからず、時間に追われる毎日だ。それに対してきみまろは毅然（きぜん）とした態度である。

「きみまろは最近のテレビ制作に疑問を持っている。芸人は大御所の顔色をうかがったり、演出という理由で自分の芸をつぶされたりする。それでいて視聴率優先だからまともな芸もできない。彼はそんな今のテレビの世界にＮＯを突きつけているのです」（テレビ関係者）

　最近では芸人消費の先駆けとなった「エンタの神様」（日本テレビ）は視聴率低迷から打ち切りが囁かれ、追随した「レッドカーペット」（フジテレビ）も以前の勢いがなくなっている。

　やはり、きみまろに“右へ倣え”は正しい。

（日刊ゲンダイ2009年12月17日掲載）