ネットを検索すると、フイルムカメラを分解修理する動画は結構アップされているし、アマチュア向けの修理読本もあって…
本当はカメラ修理教室みたいなものがあったら入門してみたいものだなぁと考えていたのですが、このご時勢では…ね。
カメラはなかなか複雑で一度分解したら元に戻せそうにないけれど、単焦点のレンズなら何とかなるかも…
やってみようか…
やっちぇえ日産!
と、言うことで、こんなことやるならもう一本レンズを買った方が…とも言える投資をして、教本に精密ドライバー、リングを回すためのゴムリング、カニ目レンチなどを次々に購入…
さて、道具が揃ったことだし、グヘヘヘ…どやつを生け贄に差し出すとしようか…
防湿庫の中からレンズたちが悲しそうな目で見つめ返してくるので…
まあ、壊したら元も子もないから、最初から壊れているものを差し出せばよいのね…と言うことで、レンズにカビが生じているカビ玉を格安で入手してきましたよ。
教本に載っている、ニコンの28mm f3.5の広角レンズです。
これは元々同じレンズを持っていまして、本当はこれが生け贄に差し出される運命だったのですが、身代わりのおかげで、辛くも命拾い…
一命を取り留めたレンズの安堵のため息が聞こえました(笑)
んでは、そろそろ始めようか…
ちょっとイイかな。
ここ?ここか?うひひ…
ピントリングを固定しているゴマ粒のように小さなマイナスねじを3本外すと、カパッとピントリングが外れて、その下から顔を出した、これまた小さな1本のマイナスねじにドライバーをあてがい、くいっと回して緩めてやると、前方のレンズ群、前玉が摘出できます。
こんな感じで、教本と睨めっこしながらの慎重な作業です。
上に見える餃子みたいな形をした小皿に、順番に取り外したねじを入れて混ざらないようにします。考えたでしょ。
後ろからカニ目レンチをあてがってくいっと回すと、前玉の後部が外れて、レンズの裏にまで指が届くようになるので、無水エタノールに浸したレンズクリーニングペーハーでチョメチョメしてやります。
何度か繰り返すと、レンズに付いていたカビが落ちて、後ろも前もすっきりさっぱり!
なおも先に進めますよ。
距離リングを回してレンズを目一杯せり出すと、3本の小さなマイナスねじが見えるようになるので、これを外せと…
そうすれば後玉の鏡胴が外せるようになると…教本にはそう書いてあります。
苦心して3本外してみたものの、いくらこじっても鏡胴が外れません。
んで、よく見ると、まだネジが残っているのですよね。
なんだ、お前がいたのか…教本では3本となっているんだけど、よしよし…とばかりにさらに2本のネジを外して、ようやく鏡胴が外れたのでした。
こんな感じ…
ここまでばらせば、全てのレンズ面に触れることができるので、カビの生えたレンズを前から後ろからチョメチョメして…
絞りまで手を出すのはやめにして、今宵はここまでで勘弁してやるとするか…
組み立てようとして、先ほど5本のネジを外したものの、確かに教本に書かれているとおり、鏡胴を固定するネジは3本だったことが分かりました。
外してみて初めて分かったのよ。最初からなんて分かりっこないわ(笑)
だって鏡胴には3か所しか穴が開いていないんだもん…
んじゃあ、残りの2本は何を固定していたのだろう…
もしかしたら、触ってはいけないものを触ってしまったのでは…
このあたりですっかり真っ白になってしまい、おまけにネジを取り付けようとしたら手元が狂ってピンッと一つ飛ばしてしまい…
あの大きさのものが床に落ちてしまうと、もはや探し出すのは絶望的…
無我夢中で適当に組み上げたら、一応元には戻ったもののピントリングの位置はズレているし、絞りの動きもちょっとおかしい…
確かにレンズは見違えるようにきれいになったけれど…
カビで写りの悪いレンズが、ちゃんと写らないレンズになってまったのでした。
組み上げがいい加減だったのでしょうね。
と言うことで、昨夜は明け方近くまでゴソゴソやって、壊れたレンズが一つ…
今宵、再手術に挑みます。
やはり、ヘマをしたらその場で手取り足取り優しく直してくれる尾根遺産じゃなくて先生が傍にいないと駄目ですね(笑)
Posted at 2020/07/23 19:35:50 | |
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