
前回は、またよく分からないようなことを書いてしまいました(笑)
要するに…
完全電子制御のキヤノンA-1は、電池が切れるとシャッターが切れないのはおろか、巻き上げすらできないということ…でした。
ライカも含めて当たり前に電子制御のデジタルカメラは、電池が切れればシャッターが切れないだけで、もとより巻き上げレバーなんてないからいいのだけれど…
巻き上げレバーが動かない、すなわち空シャッターが切れないと言うのはやり切れないと言うか、ストレスがたまるのであります。
そりゃそうと、この「空」と言う文字…
「ソラ」と呼ぶ限りでは、とても良いイメージですよね。
青空に秋空、夏空…ね。
ところが、一たびこれを「カラ」と発音してしまうと、とたんにイメージが悪くなっちゃう…
空梅雨…今みたいなことになると空梅雨が恋しくなりますが、やはり梅雨には適度の雨が必要なのであって…
空手形…これは掴まされたくないですよね。
空振り…野球でもゴルフでも、これも恥ずかしいのでやりたくないもの…
空咳…今でなくてもあんまり調子よさそうに見えないですね。
空出張…これは完全にアウトです。
空ブカシ…普通の人からすれば、無駄に燃料を消費する意味のない行為にしか見えないのでしょううね。
空シャッター…フイルムの入っていないカメラのシャッターを切って喜んでいるなんて、まあ、ヘンタイなのではないかと…
んでもね。
出張や手形はともかく、空ブカシや空シャッターは、一部の人達にとっては、とっても大切な、意味のある行為なのであって…
そう考える人にとっちゃ、電気自動車やデジタルカメラなんて、たとえ姿格好が似ていようと、そりゃやっぱりエンジンのあるクルマやフイルムカメラとは別モノ…
そもそも電気自動車の空ブカシなんてものはないのかもしれないけれど、おそらくもんの凄くストレスがたまるでしょう…
将来、フェラーリがEVを出したら、後部のスピーカーから甲高いエンジンサウンドを轟かせるようになるのかな(笑)
ん?メモリーを抜けばデジカメだって空シャッターが切れるじゃないのって?
う~ん、ちょっと違うんだよなぁ。
メモリーがないから情報を保存していないだけなのであって、デジカメはシャッターを切った瞬間に、情報を記録しているわけですから、フイルムカメラの空シャッターを切るのとはちょっと違う…
フイルムカメラは、フイルムが入っていなければ、いくらシャッターを切ろうと何も起こらない…
リズミカルに巻き上げ、シャッターを切ることを繰り返す…
誰にもはばかることなく、何かを記録する心配もなく、心行くまでカメラを作動させる動きや振動、音を楽しむことができるのであって…
ああ、何と言う愚かな、いや、高尚な行為であることか…(笑)
今どきの人は、スマホの内臓バッテリーだけでは足りず、外付けのバッテリーまで持ち歩いている…
一言メールをしてSNSのチェックをしているだけのオイラとは電池の消耗量がまるで違うのだろうなぁ。
もしバッテリーがご臨終したらどうするつもりなのだろう…
ああ、平成も遠くになりにけり…か(笑)
Posted at 2020/07/17 22:53:04 | |
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