どうです、上の写真のクルマのウインドシールドの、なんとまぁ上まで大きく開いていること!
ドライバーとしてフロントシートに座っているとここまでは見えないんですが、リアシートの住人にはこんなパノラマビューが見えるんですね。
そう、今週の月曜日に横浜のプレス試乗会で乗ってきた2台の小型シトロエンのひとつ、C3の“ゼニス”と呼ばれる巨大なウインドシールド越しに、リアシートから前方を眺めたカットであります。
シトロエンC3はVWポロなんかと同じBセグメントの5ドアハッチバックで、全長は4m弱といったところ、1.6リッター直4と4段ATで前輪を駆動します。
下の写真、黒いのがC3ですが、その奥にある赤いのは同じプラットフォームを使ったもう1台のBセグメントシトロエン、DS3。
こちらはその個性的なスタイリングからも分かるように、同セグメントのミニやフィアット500のマーケットを狙った、デザインオリエンテッドな3ドアハッチバックであります。
DS3は日本でも6段MT仕様が用意されていますが、僕が乗った黄色いクルマはAT仕様で、パワートレーンは黒いC3とまったく同じものでした。
プラットフォームもパワートレーンも同じなのにこの2台、主にサスペンションのセッティングの違いによって歴然と違う乗り味を演出しているところが面白いですね。
C3は古典的なフランス車の乗り味を思い起こさせるソフトな脚の動きが特徴的である一方、DS3はやはりミニを意識したと思われる若干固めの脚が印象に残ります。
どっちを選ぶかは、家族構成、ライフスタイル、ドライビングスタイル、etc、によるのでしょうが、こういう個性的なフレンチの姿を日本の道で見られるようになるのは、愉しいことに違いありません。
それにしてもこのDS3のスタイリング、今年2月にパリで初めて目にしたときはあまりピンとこなかったんでんすが、今はなかなかチャーミングに見えているのですから、けっこう後を引きますね~。
<追伸>
シトロエンの2台とは直接の関係はないけれど、モダンデザインの巨匠、ジウジアーロ率いるイタルデザインがVWに買収されたというニュースはショックですね~。
60年代、70年代、80年代と、飛ぶ鳥をも落とす勢いだったイタリアのデザイン工房がこうやって衰退していくのも、世の流れなのかもしれませんが。
巨匠は数年前にグランデプントのデザインを世に送り出して、フィアットを危機状態から救ったばかりだと思っていたのに・・・。
VW傘下とはいえ、今後も他社の仕事もやるのだと思いますが、VW内の仕事の場合、デ・シルヴァとジウジアーロ巨匠との関係はどうなるのかなど、気になるところです。
Posted at 2010/05/26 02:15:17 | |
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