1週間近く前にアップした「香港から、リーフを考える。」の最後に、ただしこのリーフというクルマ、ひとつ大きな問題、というか不満点があるのですが、それについては後日報告する予定です、と書きましたが、その不満点とは他でもない、1回の充電で走れる航続距離が思いの外に短いことであります。
僕が横浜の日産本社から借りたリーフは、満充電する時間がなかったとのことで80%ほどの充電状態で当方に渡されたため、東京の世田谷に帰った時点ですでに半分強の充電量に減っていました。
そこでその2日後、我が家の近くの日産プリンス販売店に事前に電話して予約を取り、夕方の6時半に工場に入れ、翌朝の9時半に引き取りにいくという方法で夜間に満充電してもらいました。で、ディーラーで受け取ってその近くにある自宅に戻って撮ったのが、一番上のメーターの写真であります。
この満充電状態でメーターが表示する航続予測距離は、ECOモードを選んだこの状態で183kmとなっていますが、セレクターをDモードに入れるとそれが165km強と、10%ほど距離が短縮されます。
これは同日、首都高と一般道を使って都内某所にまで往復して事務所に戻ってきたときのメーターで、実際の走行距離はトリップメーターにあるように48.4-0.8=47.6kmなんですが、航続予測距離の数字は出発前の183kmから90kmへと93km減少し、インディケーターも60%前後に減っています。
しかもこれもECOモードでの数字ですから、Dモードの予測距離は80km強に減っているはずです。
実はこの2日後、片道75kmほどの場所へ往復する所用があり、できればリーフに乗っていきたかったのですが、片道はもつとしても目的地の周辺で満充電しないと東京まで帰れないのは確実で、目的地の周辺に急速充電器を備える日産ディーラーがあることも調べ上げたものの、諸々考えると少々面倒になり、結局はウチのガソリン車、すなわちMINIクラブマンで出掛けてしまったのでした。
前回の報告にも書いたように、ECOモードでも実用上のパフォーマンスは充分なのですが、最終日には事務所から30km強離れた横浜の日産本社に返車すればいいだけなのでDモードを選んでエレキを“大盤振る舞い”、電気モーターのトルキーな加速を堪能しつつ第三京浜を気持ちよくカッ飛んだ結果が、残量30%前後、航続予測距離32kmというこのメーターの状態なのでありました。
つまりDモードで思うがままに加速しながらドライビングしたら、実際に走ったのは30km強の距離なのに航続予測距離の数字は60km近く減少してしまった、というわけです。
ちなみに同じ状態でECOモードを選ぶと、航続予測距離の数字は35kmと、10%ほど増加します。
というわけで日産本社の地下駐車場に帰還したリーフ君、以前書いたように乗り味はすこぶる良好なのですが、実用航続距離が短いという弱点を持っているのをあらためて体験した一週間でした。
バッテリーの性能が早く飛躍的に向上せんことを切に願って、リーフ体験記を終了したいと思います。
Posted at 2011/10/31 20:41:15 | |
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