
夏の遠征の続き。今度は糸魚川から南下して信州へ。
まずは木崎湖に寄ってから、
目指すは立山黒部アルペンルート
北アルプスを貫き長野と富山を結ぶ観光ルート。
トロリーバスやケーブルカー、ロープウェイなどを乗り継いで進みます。
昨年夏に同様の計画を立てていたものの、直前に都合が付かなくなりやむなく中止に。一年越しの念願が叶いました。
アルペンルートの前日(8/17)に訪れた、久しぶりの木崎湖
位置的にどこかへ行く途中で立ち寄る機会はあまりない場所なので、気づけば
前回の訪問から五年経過。
キャンプ場は変わらぬ桟橋の風景。夏のキャンプ客で盛況でした。
縁川商店ことYショップニシさん。
この日は振り替えでお休み。「小石のうどん」を頂こうと思ってたので残念。
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安曇野で一泊して、翌8/18はアルペンルートへ。
当初は、長野側の扇沢から黒部ダムを経て、アルペンルート最高地点の室堂まで行く予定でしたが、生憎の天気で室堂はガスってて何も見えないとのことで、一つ手前の大観峰までを往復することに。
まずは車でトロリーバスの扇沢駅へ。
一般の車両が立ち入れるのはここまで。
扇沢と黒部ダムを結ぶ
「関電トンネルトロリーバス」。車両は二世代目にあたる300形。
見た目はバスですが、架線から集電して電気モーターで走行。
日本では法律上「無軌条電車」と呼ばれ、鉄道に分類されます。
運転台も普通のバスっぽいですが、変速レバーの類が見当たらないのと、並ぶメーター類もスピードメーターの他は電圧計、電流計、圧力計とまさしく電車のそれです。
扇沢を出発するとすぐに「関電トンネル」の中へ。
建設当時は「大町トンネル」と呼ばれ、黒部ダムおよび黒部川第四発電所(通称くろよん)の建設資材を運ぶために掘られたとのこと。
トンネル内に青い照明で照らされる箇所がありますが、難工事を極めた
「破砕帯」の場所。
細かい土砂を含む軟弱な地盤と大量の地下水により、80m掘り進むのに七ヶ月もの期間を要したそうで、その様子は映画「黒部の太陽」でも描かれています。
扇沢から16分ほどで黒部ダム駅へ到着。
乗り味もEV(電気自動車)のバスのような感じを想像してましたが、加速の仕方や走行時のモーター音などは、VVVFインバータ制御の路面電車がゴムタイヤを履いて走ってる感じと言えばよいのか、まさしく”電車”で別物。
屋根上のトロリーポールも、現役のものは他では殆ど見られなくなりました。
途中交換1箇所の「単線」なので、乗客数に合わせて続行運転するようです。
この時は5台が続行。
駅から220台の階段を昇ってダム展望台へ
黒部ダム周辺はとにかく階段が多いです(汗;
展望台から眺めた黒部ダムの雄姿
ダムの水は黒部川第四発電所(くろよん)の発電に用いられますが、今の時期は観光放水を実施。
雨が降ったり止んだりの生憎の天候でしたが、天気がよくて日が差すとここに虹がかかることもあるそうです。
展望台から階段を降りた低い位置にある新展望広場より。
より間近から黒部ダムを見ることができます。
ちなみに、昨年放映されたアニメ「クロムクロ」では、ここに”国際連合黒部研究所”がある設定。
そして、ダム上のえん堤を歩いてケーブルカーの黒部湖駅方面へ。
一時、雨足が強まってきたので、先に上の方へ行ってみることにしました。
ケーブルカー黒部湖駅。
黒部ケーブルカー
日本ではここだけの全線地下式ケーブルカーだそうです。
黒部湖から373mの高さを登って黒部平へ。
車輌は昭和44年(1969年)に開業した当時のままで、各地にあるケーブルカーの中でもややレトロな雰囲気。
ここで小休止。謎の飲料
「富山ブラックサイダー」を1本。
何と「富山ブラックラーメン」をイメージした醤油・胡椒風味のサイダーです。
他にも「ブラックソフトクリーム」があるそうですが、売店のお姉さんには「こっちの方がチャレンジャーっぽい味」って言われましたw
少し変わった味のコーラという感じ。
確かに飲み始めにはほんのり醤油の香りがしますが、すぐ気にならなくなります。
ただ胡椒のピリッとした感じはずっと続きました。飲めなくはないですよw
そして立山ロープウェイに乗り継いで、黒部平からさらに488m上の大観峰へ。
この立山ロープウェイは1.7kmほどの距離を移動しますが、なんと中間に支柱が一本もありません。
「ワンスパンロープウェイ」と言うそうですが、途中で下がったりしないのかスリル満点でした(汗;
今回の折り返し地点となった大観峰。標高2316m
山の天気は変わりやすいと言いますが、着いた直後は霧で殆ど何も見えなかったのに、数分で視界突如開けたりしました。
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再び黒部ダムまで下ると、
雨も小降りになってたので遊覧船に乗ってみることに。
黒部湖遊覧船ガルベ
船の形状は眺望と安定性を考慮されていて、搬入・搬出はトロリーバスが通る「関電トンネル」の中を陸路で通すのだとか。
操舵室
日中40分おきの運行、黒部湖を約30分かけて周ります。
黒部湖の上から見た黒部ダム
遊覧船の中では、日本で一番標高の高い場所を航行しているのだそうです。
ガルベ乗り場の売店で今回ただ一つだけ見つけた「クロムクロ」要素。
テーブルの上には探訪ノートも用意されてましたが、やっぱり昨年の”旬”のうちに来てみたかったですね。
その後はダムレストハウスへ立ち寄り、少し遅めの昼食。
お腹のすき具合的にダムカレーという感じではなかったので、お昼はざるそばで済ませました(汗;
1階の売店でトロリーバスのチケットを見せて、ダムカードをゲット。
※以下、小さい写真はクリックすると拡大表示します。


新展望広場の特設会場を覗いてみると、黒部ダム建設の歴史を紹介するパネルや、トンネルを模型などを展示中。
冒頭、トロリーバスで通った「破砕帯」についての解説パネル(左下)もありました。
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思いのほか長居してしまい、気づくと夕方4時過ぎに。
雷も鳴っていたので扇沢へ戻ることにしました。
黒部ダム駅から復路のトロリーバスに乗車。
ループ上になっている構内をぐるっと周って扇沢へ。
途中の「交換所」では黒部ダム行が先に待っていて、単線行き違いの様子がよく分かります。
屋外にある扇沢のループで見たトロリーバスの後ろ姿。
扇沢へ乗客を降ろした後、再び黒部ダム行の乗り場へ向かっていきました。
今回はこのトロリーバスに乗ることができただけでも満足です。
Posted at 2017/08/22 22:34:00 | |
乗り物 | 日記