京都鉄道博物館
2年前に閉館した大阪の
交通科学博物館と昨年夏に閉館した
梅小路蒸気機関車館が統合し、GW初日の4/29に新装オープン。
豊郷と鎌掛を訪れた翌日、連休中日の5/6に行ってきました。
以前の梅小路蒸気機関車館の敷地を拡張した形で、展示スペースが新設されています。
エントランスも旧二条駅舎のすぐ脇にあるので、”梅小路蒸気機関車館”を目指して行けば迷うことはないと思います。
入場券の購入でも待ち時間がかかるということだったので、事前に前売券を購入。
到着してから5分ほどで入館できました。
全てではないですが、中の様子をご紹介。
入場したすぐ先にあるプロムナード
プラットホームに車両が並び、大阪にあった「交通科学博物館」の雰囲気を残していました。
0系新幹線
大阪では建物内の狭い場所に収められてましたが、京都では晴れて広いスペース移されました。
先頭車1両だけ残される場合は多いですが、両端を先頭車で挟んだ4両編成は貴重です。
※以下、小さい画像はクリックすると拡大表示します。
C62形蒸気機関車と80系湘南電車
これらも大阪から移設されたものです。
クハ103-1
クハ103のトップナンバー。晩年は大阪環状線を走っていました。
JR西日本で体質改善のための延命工事が行われ、側面の戸袋窓は埋められています。
DD54形ディーゼル機関車
国鉄の機関車としては個性的な外観で、西ドイツ(当時)の技術を導入して製造された高出力ディーゼル機関車。
山陰本線でブルートレイン「出雲」を牽引していたイメージが強いですが、メンテナンスに苦労し比較的短命に終わったとのこと。
トワイライトプラザで並ぶ電気機関車
EF58形(左)は長きに渡り使用されましたが、展示車の150号機については一旦廃車された後で車籍は復活した経緯があるそうです。
EF81形103号機(右)は塗装色からもわかるように、トワイライトエクスプレス牽引車として活躍。
スロネフ25形501号
ついこの前まで走っていたトワイライトエクスプレスも、博物館の展示車両になってしまいました。
特に、このスロネフ25形500番代の最後部には、展望スペースを占有する「スイートルーム」を備えています。
一度は乗ってみたかったですね。
本館の屋内展示室
メインスペースに並ぶ500系新幹線、クハネ581形寝台電車、クハ489形特急形電車。
2階からメインスペースを眺めると、500系新幹線の鼻の長さがよくわかります。
各車両の座席配置が他形式と異なることにより、東海道区間からの離脱が早まったとも言われていますが、外観のかっこよさは新幹線車両の中では一番かと。
明治時代の古い蒸気機関車と、蒸気機関の復元模型。
EF52形電気機関車
前後にデッキを持った大型の電気機関車。
デッキ付の電気機関車は昔の旧国鉄では標準的なスタイルで、今は埼京線に転用された山手貨物線でもデッキ付のEF13が走っていたのを覚えています。
鉄道の設備として、実際に動作する踏切の遮断機なども展示。
黄色の警戒色が塗られた左の機関車は、新幹線入換・救援用に用いられた912形ディーゼル機関車のカットモデル。
ボンネットの前端だけなので、最初はそれだと気づかなかったです(汗;
EF66形電気機関車とDD51形ディーゼル機関車
床下が見学できるように”かさ上げ展示”されていました。
重量級の機関車を持ち上げて配置するには、相応の苦労があったそうです。
かさ上げされたDD51形の両脇には、クハ151形前頭部のモックアップ(左)とキハ81形特急形気動車(右)を展示。
歴代のヘッドマーク。
つい最近までお馴染みだった「富士」や「あさかぜ」の愛称も、今は無くなってしまいました。
元々は東海道線特急の愛称だった「つばめ」は形を変えて、九州新幹線に引き継がれてますね。
100系新幹線電車
登場時、0系のイメージを残しつつもシャープになった顔つきは印象的でした。
2階建て車両も組み込まれ、新幹線に付加価値的な快適さを求めた時代。
昔の駅をイメージした「昭和乃駅」
駄菓子屋さんがある駅前には3輪トラックのミゼットが停車。
旧・交通科学博物館には昔の自動車やバイクも展示されてましたが、そのうちの1台だと思います。
”だがしかし”
駄菓子屋さんの店内。
昔のテレビも置かれ、良い雰囲気を醸し出しています。
山陽新幹線のCTC表示板
東京指令所で実際に使用されていたものとのこと。
鉄道模型の巨大なジオラマ
HOケージで、JRだけでなく私鉄車両も走行。
定期的に開催される運転時間が近づくと、行列ができます。
運転シミュレータ
予想通り大人気で、整理券の行列に並んでも当たりとはずれがあるようだったので、今回は見送りました。
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扇形機関車庫
旧・梅小路蒸気機関車館の場所で、ほぼ元のままです。
SLスチーム号も継続。
約500mの展示線を、SL列車が10分ほどかけてゆっくりと往復します。
この日の牽引機はつばめマークの花形、C62形2号機でした。
スチーム号用の客車は新造され、どことなく遊園地っぽい趣きだった以前の車両より鉄道車両っぽくなりました。
旧・梅小路蒸気機関車館の出入口だった旧二条駅の駅舎もそのまま残されています。
中にはミュージアムショップが設けられ、博物館の出口となっていました。
館内はそれなりに混雑してましたが、ぎゅうぎゅう詰めという感じではなく、それでもお昼前には入場制限がかかっていたようです。
「博物館」という堅苦しい雰囲気はなく、当面は混雑するであろうことを除けば家族連れでもじゅうぶん楽しめるかと思います。
Posted at 2016/05/07 19:45:38 | |
鉄道 | 日記