こないだのアルミテープの記事が思いのほか反響があったんで、もう少し真面目に(?)考えてみるw
≫まず、そもそも静電気除去で空力的に効果が得られるのか?
これについては前回載せた記事にトヨタが検証した資料の写真もあるし、静電気は流体に影響を与えるので物理的に考えても理には適っていると。(下動画参照)
トヨタの説明では「空気は+に帯電」していて、その影響で「車両も+に帯電する」ことから斥力が発生し「車体から気流が引きはがされる」となっているので、逆に「車両をーに帯電」してやれば気流の剥離が抑えられて空力的には良くなるかもね。
≫じゃあ、走行中の車両に静電気は溜まるのか?
車両が移動する場合、空気及び空気に含まれるチリへの衝突は避けられない為静電気が溜まる可能性は非常に高いです。
ただ、気流に影響を及ぼせる程の電圧を溜め込めるのかが疑問。
特に金属部品に関しては塗膜が絶縁体とはいえある程度溜まったら部品を通してボディに放電するハズだし。
樹脂部品については、う~ん取付け方法と場所によっては表面には溜まるかもねぇ。
あ、導体(車両)に静電気が溜まらないとは言っていないので誤解なきよう。
導体でも地面と絶縁されていれば電位を持つので、車両に静電気が溜まる可能性は0ではないと思います。
(冬場に静電気で痛い思いをするのは、靴底で絶縁された人体に溜まった静電気が放電する為なので)
≫静電気が溜まるならアルミテープを貼って放電すれば効果あるんじゃ?
そこが怪しいんだよなぁ。
ご存じの通り、空気は絶縁体なので生半可なことでは電気を通しません。
なので帯電体の表面を針状にするならまだしも、平面的にテープを貼っただけで放電するとは思えないんだよなぁ。(因みに飛行機の放電装置は
こんなの)
本気で少しでも空中放電の効率を上げる気があるなら、平面じゃなくてバンパーの角等のとがった所にアルミフィン(CPUクーラみたいなの)でも取り付けた方が理に適ってるんだよね。まぁ誤差の範囲だろうが。
ただ、空中への放電効率を上げるよりボディとアース線で繋いだ方が効果がありそうな気がするんだがなぁ。
≫車両にだって静電気が溜まるんだから、車体とアース線で接続しても意味ないんでは?
車両もタイヤという絶縁体で地面から浮いているので静電気が溜まる可能性は十分考えられます。
なので、車両の静電気を消すには昔ながらにアースを地面に落とすのが一番。
F1でもピットでボディを地面に接して静電気抜いてるよね。(多分燃料に火花が飛ぶのを防ぐ為だと思うけど)
でも、冬場に車のドアで静電気アタックを受ける人が多いように、人体に溜まる静電気より車両の電位は低いって事なんだよねぇ。
色々考えると、アルミテープ貼るよりバンパーを(アース線等で)ボディ金属部と接続して、ボディから地面にアースを垂らすとアルミテープ貼るより効果が期待できるのでは?
まぁ手軽ではないけど、その分プラシーボ効果は見込めるかとw
Posted at 2016/09/18 00:38:21 | |
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