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2008年度決算でトヨタが大きな赤字を出すことになりました。

ここ数年，トヨタが車種をどんどん増やしてるときに，こんなに増やして，まともに開発できているのか？ちゃんと作りこんでいるのか(やっつけ仕事になっていないのか)と疑問に思ってました。特に，国内専用モデルは力が入ってなかったのではと思います。
そのころ，新車発表会でのテレビ(テレビ東京のワールドビジネスサテライトだったと思う)のインタビューで，トヨタの社長が，｢どんどん新しい車を出していかないと，お客が目を向けてくれない，飽きられてしまう，買ってくれない。」というようなことを言ってましたが，そのとき，そんなお客にしてしまったのは誰のせい?と思ってしまいました。

ただ，トヨタの次期社長は，今，ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦しているそうです。
(清水さんの記事 ニュル便り～その3)

かなり，見直しました。この人はもしかして車が好きなんだなと。

車，バイクが好きな自分からすると，車を作る人は，車が好きで作っていてほしいと思っています。
(いたずらに車種を増やすというのには，魂が入っていない気がしてならない)

外車がすべていいとは言いませんが，欧米の車を見ていると，国ごと，会社ごとに車に対する考え方が違っていて，それは，国民性とかいろいろ要因はあると思いますが，長い車文化，歴史の中で培われてきた，「車ってこうだよね」という，会社ごとに共通意識みたいなものがあるのだと思います。乗り味という言葉もあいまいですが，そういう共通意識が製品に反映されていくのだと思います。また，ユーザもそれを求めている。
(コストのために，直進安定性を犠牲にすることは考えもしないことだと)

日本の自動車会社，自動車社会に足りないのは，歴史，文化を通じて培われたこのような共通意識なのではないかと常々感じてます。

もしかしたら，トヨタの次期社長は，「車ってこうだよね，だからこうしなきゃいけない」という，トヨタの共通意識を先頭に立って作っていこうとしているのかも知れません。
そうだとしたら，期待していいんじゃないでしょうか。

追記：次期社長ご本人(モリゾウさん)のレース中のブログがありました。