その1は
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その2は
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今回の乗り換えでは、ワンタンクチャレンジャー、燃費フェチとしては、熱効率に優れるディーゼルエンジンを搭載した車に乗るというのが一番の優先ポイントでした。
しかも、VWの件で、世の中が一気に反ディーゼルの流れになってしまったので、今ディーゼルに乗っとかないと、今後乗れなくなるかも(笑)というのもありました。
(将来的にはほとんどの車がハイブリッドや電気自動車になっていくのかもしれませんが、ちょっとつまらないと思ってます。 マイクロハイブリッドというか、0発進だけモーターのみの走行かモーターのアシストがあればよいのと、ブレーキ回生ができるだけでも良いと思います。あと、コースティングでのエンジン停止も)
ボディタイプは、使い勝手の面からこれまでと同様、ワゴンかハッチバックにすることにしました。
ディーゼルの選定ですが、本当はGolfと同じCセグメントから選びたいところです。マツダのアクセラ、ボルボのV40、BMWの2シリーズ、ミニ クロスオーバーにディーゼルがありますが、2シリーズは求める方向とはちょっと違うという感じ、ミニ クロスオーバーはSUVだしエンジンの出力と燃費に魅力がないので、候補から外しました。
一つ上のDセグメントでは、ベンツのCクラス、BMWの3シリーズ、ボルボのV60、マツダのアテンザがあります。
同じブランドでCセグメントがある場合はそちらを優先して検討することにしました。
以下は、Carviewのカタログ機能を使って抽出したデータをExcelで一部追加したものです。
マツダはアテンザのディーゼルが出た時に試乗してますが、アクセラと新しいアテンザには試乗できていない状況でした。
1月に乗り換える前提で希望の輸入車を確保するには、 検討をはじめるのが10月だと実は結構ギリギリの日程でしたので、輸入車優先で試乗を始めました。
ということで、C220d、320d、V40の試乗をすることにしました。
以下、試乗での感想まとめです。それぞれのメーカーの車には初めて乗ります。
1. Cクラス
(1) C220d セダン スポーツ
・ディーラーの近場を営業同乗で試乗。
・初めてエアサス車に乗りました。タイヤはランフラットのPrimacy3(ベンツ承認ランフラットのPrimacy3があるんですね)。
・車外だと、アイドリング音は結構聞こえる。車内は静かだが、速度が落ちるとエンジン音が聞こえてくる。
・エンジンの回転数は、基本1500rpm以上を使う。1500rpm以下にはならなかった(アテンザに試乗したときと同じでした)。
・9速ATだが、60km/hぐらいでは5速までしか上がらない。9速っていつ入るんでしょう?
・エンジンは十分力がある。
・エアサスは段差では結構ショックあり。まだバリバリの新車なので、足回りが馴染んでいないのかも。
・運転席からの眺めは見切りがよく見やすい。
・内装は高級。木目も素敵。
・ディストロニックは使い方を教えてもらうも、試乗では怖くて使えず
(2) C200ステーションワゴン
・ガソリン車でワゴンボディも試しました。自動車専用道でもテスト。
・メカニカルサス。タイヤはトランザのランフラットタイヤ。
・走り出して、あまりのエンジンの存在感のなさにびっくり。やはりディーゼルの音は大きくトルクは大きいのか。
・加速性能は十分。
・路面の継ぎ目も音と振動はあるがフラットな姿勢は乱されない。エアサスじゃなくてもいいかもと思いました。
(3) C220d セダン アバンギャルド
・ディーゼル、セダン、メカニカルサスの組み合わせ。タイヤはハンコック(このパタンもあるのか・・・)。
・ワインディング、自動車専用道を含んだコースで試乗。
・ハンドリングは思っていたより軽快。エンジンのトルクもあり、車を軽く感じる。
・乗り心地は、バリバリの新車のためか、細かい振動が気になる点あり。
・エンジン回転数は1500 rpm以下になることもあった。エコモードだと1500 rpmを許容するのかもしれません。
2. BMW 3シリーズ試乗(320d セダン Mスポーツ)
・ワインディングと高速と一般道のいつもの試乗コースで、営業同乗でがっつり試乗。
・ハンドリングは鼻先がクッとインを向く感じで、さすがBMW。
・高回転域に向かってのエンジンの伸びもよく、コーナリングは気持ち良い。
・高速も安定していてフラットな乗り心地で外乱にビクともしない感じ。
・Mスポーツ等18インチタイヤの場合、フェンダーカバーが必要。取って付けた感アリアリで結構目立ってカッコ悪い。
・Mスポーツの内装は若々しいが、プラスチックのパーツが多く、Cクラスを見てしまうとちょっと安っぽく感じてしまいます。
・低速時に回生するために発電機がつながると結構な減速感があり、ギクシャクしてしまう。(これはCクラスも同じ)
・ある程度速度が出て巡行している場合は、クラッチが切れてコースティング状態となった。(トルコンが切れるのか、ロックアップが外れるのか)
・値引きは頑張ると言っていたが、そこまでの見積もりはもらわなかった。
・Cクラスに対しては価格が安いが安全装備でオプションのものがあるので、Mスポで装備を全部つけると変わらなくなるかも。
・320dには、Cクラスのエアサスに対抗できるもの(可変ダンパーなど)はなく、エアサスにも興味があると言ったら、営業は即座にあれはいらないと否定してました。
3. ボルボ V40
・Web問い合わせをしたところ、営業が早速カタログを家に入れてくれていた。
・試乗車は、革シートとナビが付くバージョン。
・試乗は周辺の一般道をぐるっと回っただけ。
・車体のがっちり感はある。
・8速ATだが、1速から2速へのシフトチェンジは若干ショックあり。ちょっと懐かしい感じ。
・BMWの営業が言っていたように低速域では若干のもっさり感アリ。広い道でアクセルを深めに踏むと、結構な加速で速い。Dセグメントの車と同じエンジンで車重は軽いのだから当然か。
・コーナリングや高速性能は全く試せず。
・革のシートは柔らかくて座り心地よろしい。内装は、以前感じた安っぽさはない。
・車はスタイルも良くカッコイイ。あとスペック表を見ていると、燃料タンクが大きく、航続距離は長い。Cセグメントとしての選択肢としては全然ありと思います。
・VWとAUDIの下取り価格アップの取り組みアリ。狙い撃ちにされている。
C220dが9月末に発売されたのが、本格的に乗り換えを考えるきっかけでした。そのため、C220dに対して他の車がどうかという観点での選定になりました。結局、C220dを選ぶことになりました。
なぜベンツにしたのか
ちょっと昔の話からしますが、Polo(9N)からVWに乗り始め、ドイツ車での生活が始まりました。Poloに約5年、Golf Variantに約7年で、合計約12年のVW生活でした。
日本車(マーチ)から最初にPoloに乗り始めた時、車から感じられる安心感に感銘を受けました。安心感は、車体の安定性(直進、コーナリング)、ハンドリングの信頼感(切っただけちゃんと曲がり、入力に対する反応が一定)、それらを支える車体の剛性、疲れないシートなどなどいろいろな要素で成り立っていると感じました。
それまで乗っていた車や実家の車で日本車のイメージはありましたし、バイクはイタリア車なので、イタリアの車はこんな感じだろうという想像はありました。
Poloに乗って、それまで経験のなかったドイツ車ってこんな感じと言うのが分かったような気がしました。いろんなドイツ車がありますが、根底には安定感というか安心感があるのではないかと、勝手に想像してます。(駆け抜ける喜びだったり、スポーツカーもあるけど、根っこは一緒かなと)
その時、安定感、安心感の方向で一番はベンツなのかなと漠然と思ったのでした。その時以来、ベンツに対する憧れがあったのかもしれません。
Polo、Golfに乗り、VWの質実剛健なクルマづくりに共感を持ってました。長距離も走りました。その中で、次に乗る車を考えた時、長距離が楽な車が良いというのがありました。
ということで、今回は、ベンツに乗るという選択をしました。
しかし、ベンツはやっぱり高くて、このお金使うんだったら、Cセグメントの車+ドカのスーパースポーツバイク(増車)が買えるなと考えたりして、ちょっと悩みました。
最後は、ちょっと大きくて長距離が楽な車を買えば、同乗する家族も快適で、家族にもメリットがあると考えることにしました。(バイクだと自分だけの楽しみになってしまいますから)。
ハコガエしてから言うのも何ですが、ベンツは分不相応じゃないかとか、こんなに大きい車いらないんじゃないか、とかいろいろ思うところは正直ありますが、もう買ってしまったので、この車を思う存分楽しんでいきたいと思います。
その4は
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