医療にまつわる感動的な体験記

オフィスに居てちょっと時間があるとき、ここ最近は新聞のネット版をよく読んでいます。

ニュースよりもエッセイやコラム、インタビューなんかに面白いものが多いですね。人生相談も結構勉強になります。

その中で最近感動したのが、読売新聞の医療系サイトyomiDr.のなかに収められている「心に残る医療　体験記コンクール」の入賞作品です。

著作権上コピペはまずいのでURLを紹介しておきます。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=16640

入賞作品だけあって、どれも素晴らしいです。
文章も素敵ですが、やはり内容がいい。何せ実体験ですから気持ちがこもっています。

とりわけ私が泣けたのは、水野さんという方が書かれた「妻よ、娘よ。」

がんで奥様を亡くされた著者が、あろうことかまだ幼いお嬢さんの目の前で急性心筋梗塞を患います。
胸の苦しみに耐えながら自分で救急車を呼び、お嬢さんと病院へ向かいます。
無念の思いにかられつつ世を去った奥様に思いを馳せ、母親を失う不幸から幼い娘を守ってやれなかったことを心の中で詫びる父親。
母親に続き、父親までも失ってしまうのではないかと不安におびえるお嬢さんを思いやります。
そして強く心に誓います。「この子を残して死んでたまるか」

お嬢さんとはかなり歳が離れているので、ご結婚が遅かったのか、遅くに出来たお子さんなのでしょうか。
この水野さんほどではありませんが、私にもちょっと遅めの子供がいますから他人事とは思えません。

どの作品も泣けます。殺伐としたニュースに辟易したら、読んで泣いて心を浄化しましょう。