海から陸へ「流れる」水を見た

昼下がり、大半の社員が外出していてオフィスには数人が仕事をしているだけでした。

「…あれ？地震？」
「うん…ほんとや。揺れとる。」

ゆっくりとした、しかし何とも言えない気持ちの悪い揺れ。

数分続きました。

「えらい長いな。」
「うわぁ、まだ揺れとる。」

ニュージーランドの事が頭をよぎります。

ようやく揺れが収まり、テレビを見ました。

初めて見る、奇妙な光景。

果てしない量の水が、何かに引き寄せられるように移動している。

あらゆる物を飲み込みながら。

津波って、こういうもんか。

「あれ」に巻き込まれた人はどれくらいいるのでしょう。

刻々とメディアで情報がリリースされ、死者やケガ人の数がどんどん積み重なっていく。

いったい、どれほどの苦しみや悲しみがあとに残されるのか。