殴ったら気合が入るのか？

内柴の有罪判決、園田監督の辞任と柔道界が揺れています。

かつて柔道をやっていた者としては寂しい限りです。

ロンドンオリンピックでついに金メダル０に終わった時、篠原監督が

「気迫が足りないからダメなんだ」

というようなことをコメントしていました。

それが事実だったとして、じゃあどうやって気合を入れさせるんだろうと思いました。

要は選手をどうやってモチベートしていくかということですが、これは我々管理職もまったく同じです。

怒鳴ったり殴ったり脅したりってのは、指導方法で言うところの「外発的動機付け」です。

誰かが刺激を与えることによってやる気を起こさせるということですが、ここからスタートして、徐々に「内発的動機付け」に移行すべしと言われています。

より高いレベルに到達させようと思ったら、いつまでもガミガミ言っていてはダメだということです。

自分で目標を設定し、課題を見つけ、やり方を考え出して、自分自身をモチベートできるようにならなければ、世界で通用するような選手にはなれません。

園田監督が指導していた選手は、それくらいの資質を持っていたはずです。

高校野球の有名な監督さんでも、昔は殴ったりしていたけれど「今の子たちには無理」と気付いて指導方法を変えている方は多い。

相撲界もそうだけど、日本のスポーツ界って何で未だに根性論がまかり通るんでしょうか？