可哀想なデミオ～その３

見積もりを連絡してきた営業マンと話していると、思いがけない話が。

車両保険に新車特約が付加されているため、保険を使えば新車が購入できるとのこと。

損害額（＝修理費用）が車価の半分を超えると新車特約の適用を受けられるのだそうです。

ただしこれはこちらの保険の車両保険を使う場合。

もし相手の過失割合が100％であればこちらの保険は使いませんから、あくまで修理費用しか出ません。

ちょっと悩みました。

フレーム修正をかけなければならないほどのダメージですから、いくらお金をかけても完璧に元通りということはないかもしれません。

しかしこちらの保険を使えば次年度の保険料が高くなりますし、こちらにも過失があったと認めることになる。

ただし目撃者を捜したとして必ず申し出てくれる保証もありませんし、仮に娘の言うとおりだったとして、信号について当方に有利な証言が得られるとは限らない。

解決に時間もかかりますから、過失割合の追及は諦め、新車特約で買いなおすことにしました。

ちなみにこういうケースの過失割合について。

相手方が直進・当方が右折ですから、一般的にはこちらの過失が大きくなると理解していました。

保険会社に尋ねたところ、「右折待ちの車が停止していた」かどうかで大きく変わるのだそうです。

なぜそうなるのか詳しくは聞けませんでしたが、右折車が一時停止をしていた場合は直進車の過失が大きくなるのだそう。

結局相手（保険会社？）も譲らず、最終的には50:50でＯＫしました。

保険を使う前提であれば過失割合がどうであろうと翌年の保険料は変わらないわけですから、素直に「信号無視した」と証言してくれればいいのに、と思いましたが。

免停とか行政処分が来ると思ったんでしょうな。

「保険で新車が買えるぞ！」と妻と喜びましたが、よくよく考えれば1年も乗っていない「新車」が新車になるだけの話で、保険料が上がるわけだからちっとも得してはいない。

「喜んでる場合か？」と我に返りました。

それにしても担当セールス、思いもかけず1台新車を買ってもらえることになり、別の日に電話に出た店長共々、喜びを隠しきれないのが伝わってきて、ちょっと癪に障りましたが。