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ゴルフⅥＧＴＩの納車の日がやってきて、ⅤＧＴＩとお別れしました。
３年足らずの短い付き合いでしたが、私なりに総括してみようと思います。

まずはありきたりながら、やはりＧＴＩはノーマルゴルフと比べて別格だということ。

私もかつて愛用していた初代日産プリメーラが登場したあたりから、ＦＦのハンドリングはずいぶん進歩したように思います。
（でもほんとに車好きな人は、やっぱりＦＲとは違うよって言いますけどね）

私にとってはＧＴＩと言えども普段使いの営業車なので、単に走りを楽しむために乗ることはありません。
ですから限界付近でのハンドリングがどうのこうのという感想はありませんが、高性能車ゆえの大きなマージンはそのまま安心感につながります。
「走る･曲がる･止まる」が意のままになるということはやはり基本です。

確かに乗り心地は悪いですが、路面の凹凸をそのまま拾うような感覚は、一方で重要なインフォメーションであるとも言えます。

ＧＴＩに乗って高速を飛ばしていると、今タイヤにどんな力がどれほど加わっているかが何となくわかります。
妻のヴァリアントで同じ道を同じようなペースで走ると、直進性を含めて安定していますし乗り心地もはるかに良いのですが、何となく必要な情報がカットされているみたいで気分的に落ち着かないのです。


とはいえ乗り心地が硬い、というかポンポン弾む感覚は要改善点です。
行きつけのタイヤショップでＫＯＮＩに換えたら全然違うよ、と聞きましたが結局そのチャンスは訪れませんでした。


快適かどうかは別として、室内とトランクスペースはさすがゴルフ、申し分ないです。
「意外と広いね」「結構トランク大きいね」という感想を周りからよく頂きました。


またトランスミッションもＤＳＧの導入が非常に大きいです。
走りももちろんですが、効率がいいので、２００馬力もある高出力車なのに燃費もなかなかです。

車重や空力特性が違うので単純に比較はできませんが、燃費記録を見ていただければわかる通り、ＧＴＩの前に乗っていたＮＡ2.0リッターエンジンのトゥーランよりも低燃費です。


最後にもうひとつ。

愛車紹介にもあるようにＧＴＩの購入は成り行きでした。

でも人生ってそんなもんです。予想外のことの方が実は多い。

ＧＴＩが欲しいな、と思ったことによってタバコをやめる事ができました。

これも想定外でしたが、この車はいろいろなものを私に与えてくれました。

初めてのVWであるパサートが期待したほど速くなかったこと、三女が生まれたために後継車としてトゥーランを買ったことで、
「ストレスなく走ればいいや」
と割り切って、車に対するこだわりは無くさなかったけれども、３０代後半から車に対する熱は何となく冷めていきました。

ですからＧＴＩなんて自分にとって関係のない存在だったわけです。

久し振りに「熱い」車に乗って、やっぱり高性能車はいいな、車って楽しいな、そういう感覚がまたよみがえってきました。