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長女が奇跡的に（？）採用試験に合格し、４月から晴れて高校の教師をすることになりました。

新任は大抵、最初の赴任地は僻地もしくは遠隔地というのが相場なので、どこだろう、もしかしたら高山だったりして？などと考えていたのですが、先日辞令が出て東濃地区の某県立高校に決定。

クルマで１時間半ぐらいのところですが、通勤は大変なので独り暮らしです。

学校が始まるのは４月１０日前後ですが、当然のことながら４月１日から出勤ですから１週間足らずで引越しせねばなりません。

教職員の異動はギリギリまで伏せられますから、やはり先生の引越しって大変だなぁと実感。

赴任校の隣接市町村に公務員宿舎があり、申し込んだらＯＫが出ました。

ただ、どんなアパートなのかまるで情報はありません。

昨日の朝、妻と長女が早めに現地に向かい、午前中仕事だった私はあとから合流することに。

仕事先から自宅に戻って準備をしていると妻から電話。

県職員のアパートに新しいものがほとんど無いのはわかっていましたが…

想像を超えていたらしい。

竣工昭和４８年ですから私が中学１年の頃、今から４０年も前です。

外壁だけはなぜか最近塗装をやり直しているのですが、中はそのまんま。

よく「昭和にタイムスリップしたような」という表現が用いられますが、本当にタイムスリップしたのなら新品ですから問題はありませんわね。時々「いつ建ったんだろう」というような家やアパートを見かけることがありますが、その内部に入ったわけです。

壁も土壁で、何と言うんでしょう、キラキラがまぶしてあるやつ。

昔の我が家もこうだったなー、と少し懐かしい気持ちもありましたが。

初めて中に入ったとき、あまりのショックに妻は絶句してしまい、部屋の説明をしてくださったお隣の方（やはり県職員）の説明も上の空だったそうです。

家賃は６千円と格安ですが、家具や電化製品は一切無いので全部揃える必要がありますし、既婚世帯も住むので部屋が多い。

４部屋もありますから蛍光灯だけで４つ必要。

当然トイレも和式ですし、お風呂もユニットバスなんてものはなく、ガス式のステンレス浴槽。

実は長女はそれほど驚かなかったようなのですが、妻と一緒についていった三女が二人して「ここに住むの～？」とあまりにも繰り返すので、だんだん不安になったらしい。

それで私に電話をしてきたというわけです。

自分でアパートを借りる場合は家賃補助がある（例えば４万円の家賃だったら２万円程度は出してもらえる）ので、とりあえず結論はあとでいいから、どこか不動産仲介業者に行って探してみろといって電話を切りました。

現地のミニミニ（という仲介業者）で合流すると、既にここならいい、という物件を大体決めていました。
もう３月末ですからよくよく考えてみれば当然なのですが、４月１日に間に合うように入居できる物件は既に借り手が付いていて、即入居できる物件はほとんど無いとのこと。

候補に挙がっているアパートはまだ人が住んでいて、４月中旬に引っ越されるため入居できるのは４月２１日以降。

このタイミングではそういう物件しかないのだそうです。

アパートの周囲はほとんど田畑というのどかなところですが、バイパスや高速のインターがすぐ近くにあり、クルマで生活するなら何も不自由はありません。

築７年とまだ新しく、一般的な間取りよりも若干広めに作られていて、クローゼットも大きめ。

６，０００円を家賃にプラスすると家具や電化製品を付けてくれるそうなのでそれも頼みました。

１ヶ月近くは毎日通勤せねばなりませんが、何とか娘の新生活が始まりそうです。