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娘のデミオを買った時、スタッドレス用にとヤフオクで落札したのがスポルト用の純正16インチホイール（前期モデル）。そのうち標準タイヤも換えるか？と調子に乗って2セットも買ってしまいました。

ところが195/45R16というタイヤサイズは結構レアで、どのメーカーのカタログを見てもあまり用意されておらず、当然ながら高い。
結局そのままガレージでほったらかしにしていたのですが、売却するにしても古タイヤは邪魔だろうと、タイヤ屋さんでバラして処分してもらうことにしました。
とは言え2セット8本もあるので、なるべく安く済ませるべく、いつものタイヤ屋ではなくディーラーで紹介してもらったお店に依頼。

ヴァリアントのリアシートを倒してタイヤを全部積み込みます。ステーションワゴンって一家に一台あるとホント便利です。

前もって予約した時間に行くと、かなりご年配の方が一人。どうやらこの人が社長さんのようですが、他のスタッフは誰も見当たらず。
70前後と思しき社長さんに全部やらせてボケッと突っ立ってるわけにもいかず、8本のタイヤ・ホイールを私が全部下ろすことに。そのうち奥さんも来て二人がかりで作業されました。

組んであるタイヤ・ホイールをどうやってバラすのかなと思って少し見学させてもらいましたが、これが結構手間です。走行中にタイヤがホイールから外れたら大変ですから当然といえば当然ですが、こんなメンドクサイことやってタイヤ処理代込みで1本600円（税別）で本当に間違いないのかなぁとちょっと心配になりました（笑）。

事務所で作業が終わるのを待ちながらあれこれ観察していると、壁に先代NSXのパネルが。

これはアドバンのポスターカレンダーなのですが（このタイヤ屋さんはヨコハマタイヤの特約店らしい）、すっかり色あせて赤みが抜け、タバコのヤニがべっとり。「何時のだ？これ」と思ってよく見ると、1991年。ちょうど四半世紀が経ったわけです。

こういった個人のタイヤ屋さんって、ちゃんと整理整頓されてて掃除もしてあるんですが、「どうしてこんなものを取っておくんだろう？」という物が置いてあったり、何十年も前のポスターが貼りっぱなしだったりします。

建築物でも何でも、古くてすっかり忘れ去られたようなものを見るのが何故か大好きなのですが、錆びだらけの古びた建物、使われなくなった工具、そして恐らく後継者はいないであろうご高齢の社長夫婦を眺めながら、こういう町のお店はどんどん無くなっていくんだろうなと妙にしんみりしてしまいました。