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北米でのトヨタ車のリコール問題。

３８０万台という空前のスケールです。

フロアマットがずれてアクセル・ペダルが戻らなくなるのを、どう「リコール」するんだという気もしますが、死者も出ていて事態は深刻です。

時速１９０ｋｍで交差点に突入したレクサス。

乗っていた人たちがどれほど恐ろしかったか、察するに余りある。

トヨタにしても、トヨタを愛用していた人々にとっても、まさに思わぬ盲点ではなかったでしょうか。


さて今回のリコール報道ではイラスト入りで解説されている記事が多いのでご覧頂くとわかると思いますが、問題となっている車種はすべて吊り下げ式のペダルを採用しています。

そもそも日本車の大半はＡペダル（アクセル）もＢペダル（ブレーキ）もほとんどが吊り下げ式でありまして、私が今まで運転したことのある日本車でアクセルペダルがオルガン式だったのはずいぶん前のハイラックスぐらいしか記憶にありません。

で、昔のことを色々思い起こしてみると、社用車の軽だったか何だったか定かではありませんが、ゴム製のマットにペダルの一部が引っかかって戻りが悪いなと感じた経験があったような気がします。

我が家ではここ１０年余りフォルクスワーゲンばかり乗っていますが、初めて買ったワーゲン車である先代パサートもゴルフⅣも吊り下げ式でした。

ところがゴルフⅤになってからはオルガン式に変更されました。

オルガン式ペダルは、私にとっては基本設計が半世紀前であるポルシェ911が連想され、したがって「古臭い」というイメージがあります。

オルガン式は吊り下げ式とは逆で支点がフロアにあるため、ペダルの下の方を踏んでしまうとテコの原理でちょっと重い。
ただしボードが上下に長いおかげで踏み外すということもありませんが。
（吊り下げ式のアクセルペダルは小さく作られているため）

いずれにしても、何でいまさらオルガン式なんかね～と思っていたのですが、そこに今回の騒動。

オルガン式だと構造上マットが引っかかるなどということがありえない。

ワーゲンがそこまで見越していたのかどうかはわかりませんが、少なくともオルガン式だったらあんな事故はなかったろうなと思いつつ事態の行方を見守っています。