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今日、母の一周忌を執り行いました。

ちょうど１年経ったわけですが、もっと前だったような気がしてなりません。

それはさておき、そろそろお墓を建てないといかんな。

大学生の長女が「宿題をやるから三脚貸してくれ」と言ってきました。

月と木星の写真を撮ってこいという宿題だとか。

目的がよくわからん。

教育学部って何やらすかね。

妻のIXYを持って屋上へ上がっていきました…が、
「こんなんしか撮れへん」
と言うのでカメラを見ると、電球にしか見えない。

しょうがねぇなあ、とブツブツ言いながらEOS30Dに300ミリの望遠を付けて私も屋上（物干し場のことですが）へ。

ところが実際に撮ってみると意外に難しい。

適正に近い露出にすると、月が電球か蛍光灯になってしまうんですな。

それに、マンフロットのミドルクラスの三脚でも、300ミリでファインダーを覗くと結構ゆれているのがわかります。

結局、ISOを目一杯（1600）まで上げたうえでシャッタースピードを2000分の1秒とかにして、わざと暗く写るようにして撮りました。

天文写真って難しいんですねぇ。
ちゃんとした写真撮ろうと思ったら、機材にもお金かかりそう。

この時計ですが、パチもんではありません。正真正銘のロレックスであります。
妻へのプレゼントなんかじゃありませんよ。（モチロン愛人向けでもないが）

このロレックスは、昨年亡くなった母の形見でして、生前すでに故障して動かないまま放置されていたのです。

この時計のことは良く覚えていて、私がまだ小学生だった昭和４０年代、もしかしたら為替レートが１ドル＝３６０円の固定相場だった頃かもしれませんが、商用で香港に行く親戚に母が頼んで買ってきてもらったものです。

母がまだ元気だった頃に妻が譲り受ける約束をしていたのですが、ついに修理しないまま、母は亡くなってしまいました。

母の着物とわずかな宝飾類は半年ほど前に形見分けをしましたが、このロレックスは壊れたままだったので、ちゃんと形見として誰かが受け取れようにしようと思ったのでした。

妻の同級生が時計修理と貴金属買取のお店をしているのでそちらに修理をお願いしたのが昨年11月頃。見積もりが出てから正式に修理を依頼し、1ヵ月ぐらいを要してようやく修理が完了したのでした。

修理代金は52,500円。ちゃんとした国産腕時計が買える値段ですが、何せロレックスですし、何より母の形見ですから１０万円かかっても直すつもりでいました。

ちなみにロレックス純正部品ですべて修理すると倍近い８万円ほどかかるそうです。ロレックスのマークが入っているとそれだけでパーツの値段がまったく違うのだとか。それで、ちゃんとアフターマーケット向けにオリジナルと同一仕様のパーツ（ただしマークは入っていない）が流通しているんだそうです。

時計業界の裏話も色々教えていただきました。

国産の雄、セ○コーやシ○ズンは発売後数年で部品がなくなってしまってちょっと古い物はほぼ修理不能だとか。使い捨てですよ、ってことらしい。

海外ブランドは玉石混交だそうで、高いお金を払うだけの値打ちがまったくないブランドも。

例えば、グ○チはよした方がいいそうです。
反対にカルチェは元々時計のムーブメントを作っていたブランドなのでオススメできるとのこと。
私はいつかオメガを持ちたいと思っているのですが、ロレックスよりもいいよと言っていました。

海外ブランドを買うなら並行モノを探しなさいとのこと。
例えばロレックスの場合、正規物でなければ輸入代理店の保証は受けられません。
ですが、何年も使っていて故障すれば有償修理になるのは正規品も並行輸入品も同じです。
ロレックスの輸入代理店は、輸入をしているだけで修理工場を持っているわけでもなければ職人を抱えているわけでもありません。つまり正規品の修理も外注に出されるので結局同じことなんだそうです。

お店でそんな話をしながら、何十年ぶりかでまた動き出した時計を眺めていました。
このロレックスは新成人の記念として長女が持つことになりました。
亡き母が一番可愛がっていたのが初孫でもある長女であり、母も喜んでくれるのではないかと思います。

いよいよセンター試験であります。

試験会場まで次女を送っていった嫁さん。

「なんか最近、ブレーキが変なんやて。」
と言う。

「どう変なんや？」

「なんか、こう、何か挟まっとるような。」

「挟まっとる？」

「ブレーキ踏むとガガガって音がしてペダルが変なんやて。」

そこでようやく何を言わんとしているのかわかりました。

今朝同僚と話をしていたら、彼の自宅は関ヶ原の近くなのですが、途中の道が凄く凍っていて大変だったとのこと。

「それな、ＡＢＳや。」

「ＡＢＳ？」

「アンチロック・ブレーキが作動しとるんや。」

ここ数日降っていた雪も一段落したようですが、気温が低いためあちこちでかなり凍っていたらしい。

「スリップしてもうちょっとで田んぼに落っこちるとこやった。」
と申しておりました。

ヨメがドアをぶつけやがった。