これまで私は評論家が何故欧州車をベタ褒めするのか少し疑問がありました。
それが解決した気分です。(*´з`)
フォルクスワーゲンにてゴルフ7の『TSI Comfortline』を試乗してきました。
1.2Lターボエンジン、7速DSGを搭載しています。
最終的な結論から言いますが、素晴らしい完成度です。
これを買えば間違いないと思える車になっています。
まずは内装から。
ラゲッジスペースは2段階で高さを調整でき、上の段に上げてリアシートを前に倒すとフラットなスペースが出来ます。
モニターはノングレアタイプになります。
タッチの感触は良いです。
レスポンスも特に遅いとは感じませんでした。
メーターはフル液晶タイプです。
これが素晴らしい。
最初、マツダ車のようなコマンダーコントロールが無い事が不満な点になるかと思っていたのですが、この液晶にはナビ、オーディオ、通話等の情報が表示出来て、ハンドルのボタンにより操作が可能なのです。
ナビを操作する時等はメーター表示が小さくなり、ナビ画面が大きくなり見やすくなります。
その使い勝手が意外と良くて、これならコマンダーコントロールは必要ないかもと思えるレベルでした。
ルームランプは前後左右独立で操作できます。
フロントにもリア用のスイッチが付いているので、リアのルームランプを点けたい時に後ろまで手を伸ばす必要がありません。
家族等をリアに乗せた際は便利だと感じました。
CD・DVDの挿入口、ETCはグローブボックスの中でした。
ビルトインされているので、収まりが良いです。
上級グレードの『TSI Highline』だと、センターコンソールのパネルがグレーではなくブラックになるそうです。
内装も全体的に上質感があり、高級感とはまた違う一体感があります。
HUDの設定は無いそうですが、メーターに色々な情報を表示出来る事を考えると、それに拘る必要も無いのかと思います。
一つだけ気になったのがライトのスイッチがメーターの右下に付いていた事です。
リアも左右独立のルームランプです。
リアシートはよく比較されるMAZDA3より足元に余裕があります。
シートは背面が扁平ではなく、左右共窪んでいるので、ホールド感があります。
これだと長時間乗っていても疲れなくて良いと感じました。
アームレストは引き出して使います。
ドリンクホルダーは大きさを調整出来るように、溝が掘ってあり、仕切りも外せるようになっていました。
更に奥のレバーを引っ張ると、ラゲッジスペースと繋がります。
CX-5もこれと同じ機能があって、是非欲しいと思っていました。
次は乗り味です。
ウインカーを出そうとして、ワイパーを動かすのは誰もが通る道だそうです。
走り出した瞬間に思ったことは『とても滑らか』だという事です。
程良く硬いサスペンションに変速ショックを感じさせないDSGで滑らかそのものです。
ハイオク仕様の1.2Lターボエンジンはめちゃくちゃパワーがあるわけではないですが、普段1.5LNAエンジンに乗っている私には十分過ぎるパワーです。
乗り味は私が試乗した車の中ではMAZDA3にかなり似ていると思いました。
しかし、ゴルフの方がやや勝っている印象です。
ハンドリングはセンターがビタっと決まっており、そこから左右に振った時も反応がスムーズです。
ステアリングレシオはMAZDA3よりややマイルドな印象でした。
個人的にもう少しクイックな方が好みです。
GTIだとこれよりかなりクイックな設定になっているようです。
ブレーキは踏み始めから効くタイプです。
かと言って、効きすぎるというわけではなく、自然な感じです。
それとフロントのボディ剛性がとても高く感じました。
リアサスペンションは柔らかめで、突き上げ感が少ない印象です。
乗り味の似ているMAZDA3との違いがここでしょうか。
MAZDA3はリアの接地感を強めて、フラットな姿勢を固めている感じでしたが、Golfはボディ剛性を強めて、リアは段差を軽やかにかわしている感じです。
エンジンのフィーリングといい、ボディ剛性といい、ブレーキングといい、何というか想定されている速度域が高い為か、奥に潜む余裕を感じます。
一般道を乗っていてもいつの間にか速度が出過ぎるように、飛ばしても安定感があります。
その次はエクステリアです。
現在、ゴルフ7はモデル末期の為、『Meister(マイスター)』と呼ばれる特別仕様車でグレードが構成されているようです。(試乗車は通常モデル。)
その為、通常は上級グレードにしかないフロントのダブルウインカーやリアの流れるウインカー、ホイール等が『TSI Comfortline』でも装備されています。
ボンネットを開けると、左側に1本ですがちゃんとボンネットダンパーが付いていてニヤリ(。-∀-)でした。
マフラーは、バンパーが今流行りの左右出し風のデザインになっていて、実際は左側に下向きのものが隠れています。
リアエンブレムの中にリアハッチを開けるスイッチとバックカメラが隠れています。
これだと雨の日にバックカメラが水滴で見えないという心配はありません。
ホイールは17インチ、タイヤは45扁平です。
程良いサイズ感です。
Cセグのオーソドックス感が出まくりです。
アクセラからの乗り換えには最適ですね。
フォルクスワーゲンのディーラーは初めてでしたが、何というか明るく、活気のある雰囲気でした。
店内にはポロ、ゴルフ、ゴルフヴァリアント、ティグアンが展示してありました。
ポロは少し小さいのと、3気筒エンジンなのと、FMCして1年程度なので、今のところ選択肢には入っていません。
ヴァリアントはFMCで無くなってしまうかもという話です。
確かにステーションワゴンは国産車でも絶滅状態ですよね。
ゴルフのあまりの出来の良さに契約する気になりました。
予算オーバーしまくりですが…。
そこはあまりに突然の話なので、1日検討する時間を頂きました。
ところが、その後が少し困った話に…。
アクセラを少しでも高く買い取って貰おうと考えてビッグモーターに向かいました。
そこは中古買取販売という事で、営業の方の車を選ぶ価値観が私と全く噛み合わず、輸入車の故障やその料金の話やトヨタ車のリセールバリュー等の話を永遠と聞かされてしまいました。
マツダスパイラルがどうとか、好きでマツダ車に乗っている私は心にかすり傷が付きました。(まぁ、それは大して気にしてないのですが。)
やはり輸入車という事で勿論故障の心配はかなりあったので、私の決心というか、購入意欲がそがれてしまいました。
アクセラの買取価格は予想以上に高く、大切に乗ってきた私としては満足できる価格だったのですが、ゴルフ以外の車の選択肢を逆に営業の方より浴びせられてしまい、私は一度ふりだしに戻る気持ちになりました。
一つはゴルフのFMCまでまだ時間がある事です。
モデル末期に買いたい私は、ゴルフが買うにはベストの時期なのですが、アクセラの車検にしても、ゴルフのFMCの時期にしてもまだ猶予があります。
それと国産車でもう一台気になる車種が出てきた事です。
ゴルフの値引き交渉は明日になりますが、答えを急がないでおこうと思います。
何にしてもゴルフは素晴らしい車でした。
MAZDA3も先代アクセラより価格が上がってきているので、ゴルフと比較してMAZDA3はコスパが良いかと言われるとそうでもないと思います。
ゴルフを試乗してみて、重要な選択肢の一つとなりました。