ディーラーに試乗車があるか電話で確認してみると、大丈夫との事ですぐに出発しました。
今回試乗したのはこちら。(=゚ω゚)ノ
ダイハツ・トールカスタムG”SAIII”です。
何故トヨタに行かなかったかと言うと、『ダイハツが作ってんだから、ダイハツで買えばいいじゃん。』と単純な発想からです。
実はターボ車に乗りたくて、わざわざ『トールカスタム』が置いてある店舗を調べてやって来たのですが、後で聞いたところ、ノンターボ車だったという事が判明しました。( ;∀;)
レビューは父のソリオ(1.2Lマイルドハイブリッド)と比較がメインになります。
ディーラーに到着後、免許証のコピーを撮ってもらい、後は好きなように試乗して良いとの事でしたので、営業の方の同乗無しに35分程好きなルートを試乗させてもらいました。
ちなみに試乗前にノンターボなのかターボなのかを聞くのを忘れていました。
動力性能。
1000㏄ですが、街乗りでしたら不満無く走ります。
ノンターボにしては割と走るなぁ、ターボだったとしたらイマイチ走らないなぁ、と考えながら運転していたのですが、実はノンターボでした。
これならノンターボでもそこまで不満は無いかも。
強めに踏み込むとエンジンは3気筒独特の音を唸らせますが、一般道の速度域だと全く問題無い加速をします 。
出だしはモーターのアシストがあるソリオの方が軽やかなのですが、排気量の差を考えると、トールはかなり良い線行っていると思います。
またソリオはCVT+ハイブリッドの為、急な加速が必要な時のレスポンスが良くない事があります。
トールはレスポンスに遅れはあるのですが、極端に遅れずにそれなりに付いてきている感じがします。
ハンドリング。
やや重めでしっかりと手応えがあります。
クイック感が無い、まったりしたハンドリングです。
ソリオの方が節度感がある感じがします。
ブレーキ。
踏み始めの効きが良くないです。
CVTの制御のせいかエンジンブレーキが弱い事もあって、思ったより止まらなくて踏み増しする事が何回かありました。
トールは低速でもエンジンブレーキが効かず、スーっと進んで行きます。
乗り心地。
ソリオに比べて、トールの方がわずかに柔らかい印象です。
細かい段差はかなり感じにくい設定ですが、大きめの段差ではややボヨンとする感じがあります。
ソリオは細かい段差はトールより感じますが、大き目の段差で収束が早いです。
ターボのグレードだとリアにスタビライザーが付いたり、足回りが違うようですので、そちらですとまた印象が変わるかも知れません。
基本的にトールの乗り心地は良いです。
やや柔らかめだけど、柔過ぎない感じです。
アイドリングストップ。
トールは始動が結構古い煩わしいです。
ガツンとショックが大きく、セルの音も大きいです。
ソリオは静かにスムーズに始動するので、これはソリオの勝ちです。
また、普通に運転していて、停車してアイドリングストップした後、すぐに始動して、またアイドリングストップするという謎現象が数回あり、困惑しました。
アクセルの踏み具合に慣れていないせいかも知れません。
室内。
ビックリすほど広いです。
体感ですが明らかにソリオより広いです。
室内幅と頭上空間が素晴らしい。
後、運転席と助手席の間のウォークスルーになっている空間、ここがソリオと違いトールは床にプラスチックの板が仕込んであり、もし物を置いた時には倒れにくくなっています。
ソリオは普通のフロアなので、ここは意識して差別化してきた感があります。
その他写真。
試乗車にはナビが付いていませんでした。
普段見られないインパネを奥を覗き見。
リアシートを前に倒しただけでは、フラットになりませんが、シートを足元に下せる仕組みがあるそうで、そうする事で通常より広いフラットな空間を作る事が出来ます。
ソリオは前に倒すだけでフラットになるので、これも用途によってどちらが使いやすいかは変わってきますね。
リアシートの横、こんなところにドリンクホルダーがあります。
リアシートは座面の奥行きが広く、座り心地が良いです。
フロントシートはソリオより固めで、ホールド感が少なめの座り心地です。
それとソリオより着座位置が高い印象を受けました。
パノラマモニター非装着の車両には左ドアミラー下部に小さいミラーが付きます。
左の前輪と後輪部分が映ります。
このサイズの車でパノラマモニターが要るかと言われたら本当は要らないのでしょうが、もしあるなら付けたいと言った感じでしょうか。
安全確認という意味ではあった方が良いのでしょうが、トールは見切りがとても良いので、何だかなぁと思いう気持ちです。
ホイールは14インチ、ファミリーカーなので無駄に大きくなくて良いですね。
こういう無難な感じは心が落ち着きます。
デザインは今風でカッコ良い。
テールランプはクリアです。
見た目はカスタムの方がカッコは良いのでしょうが、別にノンターボでも良いなら、無印もプレーンなデザインで悪くない気がします。
手すりはダブルです。
ソリオはシングルなので、小さい子供を乗せるかどうかによると思いますが、個人的にはダブルが良いかなぁ。
ソリオに限らず、スズキ車はシフトレバーをDに入れるとエアコンのスイッチ類が隠れてしまうのが私の大きい不満の一つなのですが、トールは何とか隠れずに見える位置関係になっていて、安心しました。
今はファミリーカーには当たり前のロールサンシェードです。
フックの位置が左右にあるので、上部だけ隙間が空きます。
これはちょっと許せません。
改良が必要ですね。
運転席側のリアドリンクホルダーは、助手席側に比べて大きめで小物入れになっています。
そこにあると本当に使いやすいのか、ちょっと気になります。
ワイパーは純正でエアロタイプでした。
最近はコンパクトカーどころか軽自動車にもエアロワイパーが付いているようです。
こちらの写真はトールではありません。
では何かというと…。
新型タントカスタムです。
トールに乗った後だと狭くてガッカリします。
あまり興味が出なかったので、内装をチラッと見てすぐに降りました。
そろそろありそうなMCが楽しみです。
ノンターボでも結構走ります。
ターボ車は試乗車がほとんど無いそうなので、比べられないのが残念ですが、高速によく乗る人はターボ付きにした方が良いかもしれません。
トールは全体的にバランスが良く、ファミリー向けには最高です。
ソリオに負けず劣らず、良いライバルになっていると感じました。