
こんばんは。
PCクラッシュの次は通信モジュールを認識しなくなるなどツイてない事が続いていますが・・・
とりあえずPFC-HAKOでエラー出るものの書き込めるようですので夕方からは現在合間を見てはセッティングを進めてる車両のVQマップを修正していました。
さて、PFCにはあらかじめ数種類のVQマップが付属していますがこれを過信してしまっている人も多いのではないかと思います。
巷に出回っているセッティングの手引書なども燃料補正マップや点火時期(補正)マップに触れているものはあるものの、VQデータの考え方について触れているものは少ないように見受けられますね。
とりあえずここから下の記事はワイドバンドのA/F計を装着していない方には縁のない記事になりますので、そういう方は間違っても触らないようにしてください。
私がVQマップを作成するときはメーカーなどが公表しているデータシートをもとに、似た特性のエアフロがあればそのデータを雛形にして作成していきます。
今回使用しているデータは比較対象としてメーカーはZ32エアフロを使用しておりますので自分の車両で使用しているZ32エアフロのVQマップを基準に、特性の共通点と相違点を入力してグラフ化します。
このときデータ編集ソフト上よりも便利なのがエクセルなどの表計算ソフトですかね。
通常はそうやって作成したデータを入力して実走させながらデータのズレ方向をみておきます。
今回は公称値となるデータ?で作成した赤いグラフから開始したのですが低負荷時はいいのですが中間付近からは全体で薄すぎますので理論上の空気量に対して、実際の空気量がもっと多いということですので数値は上昇方向に修正していくことになります。
日程的な問題と、不具合が発生したので、たまたまサンプルデータもいただいてましたし、そちらを有効活用させてもらい確認すると、全域で少し濃すぎる状態でしたので差分を考えて手っ取り早く平均データを作成してそこから調整することにしました。
もちろんこの平均データもあくまで目安でしかないので実走で目標A/F値付近をとれるように調整していきます。
本日は時間の都合もあり街乗り付近の加速時にトレースされるVQ範囲だけの調整となっていますが全体的にかなりフィーリングも軽くなり、ほぼほぼマップ上の目標A/Fを吐き出すデータになりました。
ちなみに、このVQマップの車両個体差ですが色々な原因はあるものの、吸気効率特性に大きく関わっている部分でもあります。
いただいたサンプルデータを見ると吸気経路をよく考えられた車両なのかなー?なんて思ってみたり。
個人的には下が扱いやすい、経路長を長くした車両の特性が好きですが、効率を追い求めた超レスポンス仕様もインパクトはありますね~。
話が少々逸れてしまいましたがコマンダーでやる場合は、エアフロ電圧・回転数・点火時期などが判るように表示しておき、問題のありそうな電圧帯についてメモをしておき、あとで電圧側をオフセットして調整していくことになります。(同じような走行状態で、マップ位置も特定して、そこの目標値も算出しておきます)
こうやって調整していった上で、どうしても目標値にならない場合はその部分は燃料補正マップで修正するといった手法ですね。
はい、ここまで長々と書いてきた事を読んでくれた方の中にはピンと来た人もいると思いますが、巷に出回っている燃料マップ補正などの手引書は、ここにきて初めて役に立つことになります。
基準合わせがされないまま燃料補正をいじると意味不明になってしまいますが、ある程度ゾーンに分けて、補正を行い、マップが理論値に近づいてからマップ上で調整するほうが見やすいマップとなりますね。
Posted at 2015/07/29 01:45:52 | |
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