負圧を利用した体積効率の向上2

負圧のエネルギーを利用して、絞った吸気通路を通過させることで

吸気を加速させて慣性を大きくすることができます。

この慣性が高められた吸気をエアクリボックスの入り口の通路を絞ることで発生させ、

エアクリボックス内へと流入させます。

通路の断面積の大きさは入り口＜内部、内部＞出口、入り口＜出口となっている

ため、シリンダーへ向かう吸気の流速の速さ（慣性の大きさ）は、エアクリボックスの

入り口、内部、出口において、入り口＞内部、内部＜出口、入り口＞出口となります。

これが吸気弁の遅閉じによるシリンダーからの逆流による吸気の吹き返し時に

おいては、吸気の流速の速さ（慣性の大きさ）が入り口＞出口であることにより、

吹き返しを防止することが出来る事で充填効率の向上ができます。

また、入り口の絞りはエンジン回転数の上昇に合わせて緩めて断面積を大きくするこ

とで、流速の維持と吸入量の確保が同時に可能となります。