ついこの前に発売となったエースマンの実車を見てきました。
完全な電気自動車ですが、以前のMINIのEVは興味がなく。
というか、電気自動車自体に興味がなかったのですが、
これからの時代、避けては通れないであろう道でもあるので、
先日乗らせてもらった似たようなサイズのフィアット600との比較です。
以下、先日の企画記事から部分的に引用(手抜きですな)
まず、実際乗ってみたことのある600、セイチェント、
サイズは4200×1780×1595で、車重は1580kg。
タイヤサイズは215/55-18です。
SUVチックなデザインで、昨今はやりの大きめタイヤですが、
ボディサイズは扱いやすいサイズで、若干クーペスタイルにもかかわらず
居住性もまずまず。
乗り心地もしっかりしつつかどが取れている印象で好感度高し。
気になる出力は156ps、270Nmで、一充電走行可能距離は493km!
次にMINI、エースマンです。
モノグレード展開の600と違い、仕様違いのEとSEの2グレード展開、
サイズは4080×1755×1575で、車重はEが1670kg、SEが1740kg。
600とさほど変わらないサイズ感で、MINI5ドアを少しクロスオーバー風に
仕立てたような感じ。
後席居住性については、頭上空間は600を上回るかもですが、
前席との間隔や足元スペースはそんなに変わらないか。
座った感じは600のほうがいいかもしれん。
タイヤは17インチから19インチまでパックで選ぶいつものMINIのスタイル。
ゴーカートフィーリングを標榜するMINIシリーズですが、
出力はEの184ps、290Nmに対して、SEは218ps、330Nm。
一充電走行可能距離はそれぞれ327km、414kmとのこと。
出力が高い分、走行可能距離は600よりも短めになっています。
といううろ覚えな内容を思い出しつつ運転運転。
試乗車はスペックの低いEがよかったのですが、SEでした。
走り出しは当然静かで、タイヤの音がよく聞こえるのは600も同じ。
すぐに慣れるのも同じです。
ハンドルの握りが太めで、僕は手が大きので気にはなりませんが、
もう少し細くてもいいかな。
乗り始めの感触は、しっかりというよりも「ちょっと硬いんじゃない?」
でもこれがMINIですから、マイナス要素ではありませんね。
600が意識的にか、ワンペダルドライブ性を弱くしていたのと対照的に、
エースマンはどちらかというとワンペダルドライブ的な動きをします。
アクセルオフで強めのブレーキ、Bポジションにすればもう少しきつくなりますが
うっわ乗りにくってほどでもありません。
ドライブモードチェンジは、従来のようにドライビングモード切替ではなく、
エクスピアリアンスとかいうモード切替スイッチの操作によります。
試乗開始時は全画面ナビ表示でしたが、このスイッチをいじることで
ゴーカートモードを呼び出し。
メーター表示が赤っぽい速度計と回転計
は必要ないのでパワーメーターでしょうか、そんな表示に切り替わります。
走行中に適当に切り替えただけなので詳細確認忘れました!!
アクセルを踏み込むと、みゅいーーーーーーーんといった電子音が出るのですが
ゴーカートモードではびゃいーーーーーーんばばばばって感じですね。
あざといなあ、とも思いますが、あからさまにレコードモンツァを真似る
電気サソリに比べると遠くで鳴っているようで、
逆にそんなに遠慮せんでも・・・と思ってしまいます。
ゴーカートモードをキャンセルすれば、青っぽい速度計に切り替わり、
どうやらこれがノーマル標準画面のようです。
さて、肝心の走りについて。
ドカンと踏み込んで猛烈に加速するのは、さすが電気ですねえ。
でも、600よりも50psほどあるはずなのに、
うわこいつやばいわ、というほど速く感じない。
もちろん速いんですけど、お上品というかなんというか。
街中で常識的な加速をするぐらいでは、ピークパワーはあまり重要でないのは
ガソリンエンジンでもモーターでも同じなんでしょうか。
上級グレードがメイン試乗車になるのはよくあることですが、
むしろSに乗ってみたいので、機会があれば試させてもらいましょう。
で、もし選ぶならどっちだ?
そうですねえ、いろいろな装備の華やかさや見てくれなど、
エースマンのほうが売れるやろうなあ。
良くも悪くもおもちゃっぽいんですが、それをマイナスと言えないのが
さすがのMINIブランドなんですよ。
ねえねえ、これ、最新のMINI、しかも電機なんだぜと自慢できる。
派手じゃないのがいいなあ、というなら600ですね。
普通っぽいでしょ、最新型の電気自動車でも違和感ないんだよね、
と新しもんに飛びついてる感を薄められるのは600ですわ。
あくまで私見ですが、多分どっちを選んでもあまり後悔しないかな。
気になるところは充電時間と充電ポイントが自分のライフスタイルに合うかどうか
ですが、それも変わっていくんでしょうね。

展示車両です。
試乗車は赤というかオレンジというか、イメージカラーのアレでした。