今年はなかなか気温が落ちないと思ったら、急に冬になりましたね☃️
外気温が3°C以下とかになると、インフォメーションパネルに「ICE」と表示されるようです。室内に温度計ないのに。。。
ピー音でインフォメーションパネルに何か出ると、「何が壊れた❓」ってドキッとするんですが、故障ではなく、外が寒いことを教えてくれただけ✨
そーいえば、ハマーもユーコンもルームミラーにICE表示出ましたね。法規なのかもしれません。
今年はこのクルマ、1ヶ月半くらいしか手元にないので、距離的にも2,000キロくらいしか乗ってません。
去年の今頃は、メンテ2ヶ月目くらいで、年明けには戻ってくるかな、くらいに思ってましたが、まさか1年の入院になるとは。そして、その原因の一つでもある、こんなパンデミックを生きてる間に経験するとは思ってなかったですね。
そうした意味で世界中の多くの人にとって、特殊な年だったのだと思います。なので、いい年だったかと言われると、必ずしもいい年ではなかったですね。
将来ばかり見て、今を犠牲にしてはいけないと思ってますが、今年はますますその思いが強まりました。
クルマの世界もその傾向が強まっています。今年は、クルマの将来像に対する変化がより一層アナウンスされた年だと感じます。クルマは歴史の中でパワートレイン変革が起きてきましたが、今もそうしたフェーズに差し掛かっていると言えます。20xx年から化石燃料を燃やすクルマの販売禁止というヤツです。今でもCAFEの罰金とか考えると、メーカーとしてもEV方向に振らざるを得ない。その傾向が、より一層強くなっていくでしょう。
帆世の周りは、帆世と同じように昔のクルマを好む人種と最新のBEVとかに乗りたがる人種に分かれている気がします。
しかし、今BEVに乗るのは、90年代にあった、やたらデカくて重いケータイ電話を持つようなもんだと思っています。確かに流行の先端には身を置けますが、5分もあればいつでもどこでも給油が完了するガソリン車と比べると、便利とは言えないし、制約も多い。それに、BEVはこれからどんどん増えてきますし、こちらがスタンダードになってくので、今慌てて乗らなくてもいいかなって思います。
逆に過去の遺産的クルマを日常的にフツーに楽しめる時間は限られてきたと思います。まぁ、施行される法律は完全なガソリン車/ディーゼル車を「売れなくなる」って話で「乗れなくなる」って話ではないので、その先も乗っていけるとは思いますが、制約もなく、市場にクルマがいる今のうちに乗っといた方がいいのかな、と思います。これから10年くらいの間ですね。
なんで、少なくても10年は今の路線を続けます。
そして、1台見てきました。
来年2月がTurbo RSの車検なんで基本は通すつもりでいますが、突然気になるクルマが現れたんで、一応、見とこうと💡
このクルマです。
実はこれ、フツーのArnageではないのです。
Arnage T Le Mansという限定車なのです。4本出しマフラー、サイドダクト、赤キャリパー、ヘッドレストのレタリングなどが専用品のようです。中身的には後期の前期というか、後期顔に4A/Tで昔ながらのインフォメーションパネルがついたモデルです。エンジンはツインターボで457馬力仕様です。6A/Tになった最終と比べると、50馬力くらい落ちます。0-100km/h 5.8秒、最高速270キロです。
Turbo RSに乗るまでは、1台所有でその1台にいろいろ詰め込みたいと思ってましたが、Turbo RSに乗ってからは少し考え方が変わってきてました。これまでは、ランクル、ユーコン、ハマーであっても走りを追求してましたからね。しかし、このTurbo RSはもうクラシックですし、飛ばすよりもエレガントに余裕を持って乗るクルマ。いずれContinental TやNew Cornicheなんかに入れ替えて、も少し新しいクルマを増車する方がいいんじゃないか、と思い始めてました。も一台にスピードとか日常性能を求めるのです。それに、この季節はいいですが、夏はクルマ的にも少し辛そうですからね。
なので、基本はTurbo RSキープで増車を考えてはいたのですが、ここにきて、この考え方に反するクルマが現れたのです。このArnage Le MansはVWの手がだいぶ入ったモデルなので、Turbo RSで心配するようなところは、ほとんど心配しなくて良いのです。整備性がよろしくないので、維持費は似たり寄ったりだと思いますが、日頃乗ってる時の心配度はだいぶ落ちると思います。
ただ、先月、ショールームでArnageに何台か触れて、妙に背高いし、ドアの感じもパスっと閉まって重厚感ないし、内装の質感もSZほどの作り込みを感じなかったので、なんか乗らなくてもいいかなって思ってたとこなんで、こういう展開になるとは思ってなかったです。
で、近所なんで馴染みのお店へ行ってきました❗️
まずは助手席からですが、なんかシートが薄い。。。 そして、SZの感覚で見ると、妙にプラスティック部品が多い。。。 このボタンってどこから持ってきました❓みたいな。。。 そして、一応コノリーなんでしょうが、手触りでわかるくらいグレードが落ちてる感じがする。。。いわゆる1枚皮ではなくなっちゃいましたしね。
走り出しますが、クルマの動きがだいぶ軽いです。そして、エンジンサウンドもギュイーン系でメルセデスみたい。。。目隠しして乗ったら、ドイツ車だと思っちゃいそうです。SZにある圧倒的な高級車感が、残念ながらそこにはありません。
しばらくして運転変わります❗️
まず、ステアリングの皮がしっとりしていない。しかも、1枚皮ではなく、どこぞのクルマのような薄いパンチングレザー。ブレーキは少し硬いですが、ステアリングも動きも軽い。アクセルも軽く、SZよりも開度に対してスロットルを開きたがる感じがします。Turbo RSも大きさ考えればハンドリング悪くないですが、こちらは軽さもあって、ひとまわり小さいクルマに乗っている印象を受けます。スイスイ曲がってきます。何かに似てると思いましたが、昔乗ってたC215のCL600です。なんかブーストのかかり方というか、パワーの出方もあれに似ている。。。
メルセデスでいう140と220の違い、レンジローバーでいう2代目と3代目の違いがSZとの間にはある感じですね。SZの感覚、というか、あのロールスベントレーの感覚からすると、も少し重厚なフィールを期待してたんで、期待とずいぶん違うクルマです。SZよりも同時代のSクラスや7シリーズから乗り換えたほうが違和感ないでしょうね。Turbo RSとは車齢10年差ですが、ある意味、クルマの運動の考え方が最も変わった10年なんで、こうも差があるんですね。
フィーリングや質感、それに最も重要なロールスベントレーに乗ってるぞ❗️❗️って感じは断然SZですが、Arnage Tの方がエンジンのキレ味もいいですし、スイスイ走りますし、フツーに乗るには、乗りやすいし安心なArnage Tなんでしょう。細かいとこ見ると、ドアミラーもちゃんと格納するし、ワイパーも高速対応だったり、現代車です。
使い方とかいろいろ考えると、Arnage Tの方が今の自分の生活には適しているのは間違いないですが、Turbo RSに初めて乗った時のような感動がないのです。誤解があるといけないですが、Arnageが決して安っぽいという意味ではなく、ドアだって市販車としては質感がかなり高いとこにありますが、なんかSZのようなベラボーなコストをかけて作られてる特別感がなく、非常に良くできた工業製品、もっと言うとビジネスとしてコスト計算した中での最上と感じてしまうのです。だったら、ベントレーじゃなくてもと少し思いましたが、ロールスの血の入ったエンジンを引き継ぎ、基本設計はロールスによって行われた最後のモデルというのが、このクルマの強みです。SZよりもドイツ系Lセグに近い印象はあるものの、ロールスベントレーとしての記号性を持ち合わせたクルマではあるのです。しかも、そのほぼ最終。Mulsanneはエンジンを引き継いだものの、ロールス設計ではないですからね。
Continental T、Azure、New Cornicheが向かう先にいるのは変わらないですが、そこまでTurbo RSを持っているか、Arnage Tにも乗ってみるか。Turbo RSはSZでは最もハンドリングがいいモデルですし、知ってる範囲で国内に3台。色まで入れたら、おそらく国内にはこの1台だけ。この色はかなり気に入ってるんですけどね✨
一旦手放したら、サヨナラを意味します。使い方を考えると、特に夏を考えると、Arnage Tに乗っといた方が何かといい気もするので、冬休みの宿題として悩むことにしましょう。
そー言えば、もう一台の候補車、R8も似たような値段から買えるような 笑
しかも、こっちはクラッチくらいしか高いものないんで、維持費も安い✨
本年は大変な思いをされた方も多いかと思いますが、こんな時期に覗いてくださり、ありがとうございます。
どうぞ良いお年をお迎えください。
帆世