久しぶりの新車試乗です❗️
おそらく興味があって試乗したのはAudi Q8かJimnyが最後だった気がするので、1年半ぶりくらいの新車試乗です。その間、コロナ時代というのもありますが、それ以上にセグメントや価格帯問わず、ディーラーにまで行って見たいクルマが現れなかったのがホントのところ。。。
そんな中、久しぶりに興味を引いた新車はこのクルマ✨✨
Land Rover Defender 90です。そう、110ではなく、90のほうです。
最初に実体験としてLand Roverに触れたのは、このクルマ。
実はこれ、最初の愛車でもあるのです。92年式Range Rover County、コイルサス最終世代のもので、当時、USで乗ってました。
今振り返っても、メカ的に非常に考えられたクルマでした。例えば、ブレーキ。この当時のSUVでは、最もブレーキ性能が高かったんじゃないでしょうか。ビシッと乱れなく止まりました。そして、不思議だったのは、この独特なデザインのホイール。豪雨の中を走っても、なぜかホイールが濡れないのです😵 それに、バンパー形状も考えられていて、水溜りに勢いよく入っても、フロントに水飛沫が飛んで視界を塞がないようになっているのです。まだ成熟していない時代のアルミボディでチリは大きかったですが、アルミボディのおかげで、明らかに重心が低い感じはしました。砂漠のロールスロイスなんて呼ばれてましたが、ロールスベントレーのステアリングを握る今、もし、当時のロールスがSUVを作ったら、こんな感じのクルマになってたのかなって感じはします。反面、電気系トラブルとかはロールスベントレーより多かったですね。。。
そして、Defender。オリジナルのほうのDefender。実は10年近く前に買おうと思ったことがあって、110のTD5を試乗したことがあるのです。今のように価格高騰してなかった頃ですが、そこそこ高かった記憶はあります。初代レンジを無骨にした感じというか、シャシーや駆動系のフィーリングは似てましたね。初代レンジは、これをベースに高級化、乗用車ナイズしたんだなって感じがします。まだ、SUVというジャンルが確立される前ですしね。音も振動もいかにも、機械を動かしている感じがして、なかなか楽しいクルマでした。マニュアルミッションですが、下のトルクは結構あるので、街中は楽でしたね。ただ、高速走行は少し辛いかなって感じだったので、購入までは至らなかったですね。。。 趣味で乗るには、今でも結構欲しいクルマではあります。価格が落ち着いたらですが。。
最後まで無骨さを貫いたDefender。そんな、Defenderの現代的解釈はどうなっているのか。
ショールームで90とご対面😁
110はデザインが今ひとつ好きになれなかったですが、90はカッコいい✨✨
実物はそこまで初代に似てない、というか、別のメーカーが別の車名で出していたら、Defenderとは思わない気もしますが、なかなかカッコいいです✨✨ そして、サイズ的にも程よいですね。全長4,510mm x 全幅1,995mm x 全高1,970mm。2m制限の駐車場も入れますし、大きすぎず、小さすぎずのちょうどいいサイズです。Defenderって背が高いので、実車は結構大きく見えますが、オリジナルの90は全長4mを切るコンパクトなクルマだったんで、それと比べると大きい感じはしますね。
ショールームにて乗り込んでみますが、まず、ドアが重い。ターボRSの重たいドアに慣れてる身からしても重さを感じるので、現代車としては最も思い部類だと思います。物理的にもデカイですしね。110より20cm長いらしいです。
内装の写真は撮らなかったですが、アップライトのポジションでデザインはオリジナルを意識してるのだと思いますが、雰囲気は乗用車っぽい感じがします。乗用車っぽいと言っても、Velarのような洗練された雰囲気とは違い、道具感は感じます。オリジナルは道具をベースに乗用車に少しだけ近づけた感じでしたが、この新型は逆アプローチですね。そんなわけで、道具っぽく見せてると言った方がいいかもしれません。でも、面白いのが質感で、質感が低い訳ではないですが、皮の感じとかもLuxuryよりも硬さを感じます。ステアリングなんかも硬質で丈夫なんだろうなって感じですし、なんか硬い素材に一応皮巻いたみたいな感じがします。キャラに合わせてよくできてると感じます。
90は型式認定取得中のようですが、110なら試乗車あり、とのことで軽く乗ってみるとこにします。
まず、ボディががっちりしてますね。剛性面では、現在のLand Roverラインアップで最高得点をマークしてるそうです。一番新しいので、そうだろうなって感じはしますが、実際にフィーリング面でも剛性の高さを感じます。
かつてのDefenderや初代レンジと比べると、コマンドポジションながら、若干窓の位置が高いので、少し視界に慣れが必要です。特にAピラーが太く、ミラー位置が少し外寄りなので、周辺視界は少し気を使います。まぁ、全方位カメラがついてる時代なので、ある種の割り切りがあるんでしょうね。
エンジンをかけ出発しますが、まず静かさに驚きます。アイドルストップしてるかと思い、タコに目をやると、エンジンはかかったままです。2L直4の300PS/400NmのLR的にいうP300ですが、エンジンが存在を主張してこないですね。直4に抵抗ありますが、このくらいエンジンとの距離感があると、直4でもさほど気にならないです。
ボディはガッチリしてて空間移動系のフィールですが、操作系は最近のクルマらしく軽いですね。ブレーキはストロークある割に、初期制動でグッと効かせたがるので、カックンしないように少し慣れを要します。速くはないですが、ミッション制御がだいぶこなれてきた感じはします。微妙な加減速をしても迷うシーンもなく、変速が気にならないスムースさです。多段A/Tの制御は近年、最も進化を感じるポイントの一つですね。
でも、一番驚いたのは乗り心地の良さです❗️❗️
試乗コースはたまに通る道で、路面があんまりよろしくない箇所があるんですが、脚がキレイに動いて吸収してくれます。ダイレクト感突き上げ感はほぼないです。ちなみに試乗車は20インチ履いてます。それと、この個体はエアサス仕様でしたが、この乗り心地にはサスペンション性能のみならず、剛性の高さが効いていると思います。取り付け先の剛性、取り付け剛性が低いと、サスを煮詰めたところで、結局、設計通りの性能は出ませんから。
デザインはストレートにカッコいいというものではなく、パワトレも使い回しなんで、そういう意味ではさほど特徴はないんですが、触れてみると、本物感のある一台です。それでいて、オリジナルのような我慢ポイントもない。まぁ、我慢ポイントも含めて楽しさなんで、オリジナルのような濃さもないということもできますが、カッコだけのクルマではないので、結構気に入りました。そして、これだけSUVが増えた今も2ドアのパーソナル感のあるモデルってほとんどない。むしろ、昔はタホスポーツ、サーフ、テラノとかみんな2ドア出身なんでなくなった。。。
その点も90はいいと思います。オプションを好き勝手つけていくと、中間グレードで、だいたい850万ほどが実勢価格かと思います。まぁ、好き勝手やると受注生産で1年待ちらしいですが。。。
クルマがどんどん高くなっている今、内容・ヘリテージ、車格等を考えていくと、リーズナブルと思える値付けだと思います。そんなに激しく値落ちしなそうですし。
ロールスベントレーは常に手元に1台置いときたいクルマですし、速いクルマも欲しいと思ってますが、Defenderも現代的解釈ではあるものの、想像以上に本物感を感じる仕上がりだったので、どういう形かは考えないといけないですが、車遍歴に加えてみたいと感じる1台です🤔 結局のところ、きちんとヘリテージがあって、本物を感じるクルマが好きなんだなって思います。
Posted at 2021/05/04 17:17:37 | |
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