2022年03月10日
さて,これまで嫌な思いしかなかったスバル店。
「また変な担当者だったら,担当者を変えてもらおう」と心に決めて臨む。
電話で試乗予約を入れて出向くと,なぜか店長が玄関先で待っていた。
「どうぞ中でお待ちください」
と言われるも,テーブルまで案内されないのが,ちと不満。勝手に座る。
ここは飲み物はセルフサービス。これもいいのだが悪いのだかよくわからないシステム。
さて,やってきた白髪交じりのセールスさんにカタログをもらう。しかし,このセールスは,何か質問するたびに,確認のため事務所に戻ってしまう。
「レボーグとXVは,どちらが横幅があるのですか?」
「ちょっと,お待ちください・・・」
いや,カタログに書いてあるだろ。カタログを持ってくればいいんだよ。
そんなことを何度か繰り返すと,セールスはだんだんと機嫌が悪くなって戻ってこなくなった。ああいつもの「スバルが好きなら買ってください」だと思う。
そして,別の人が「担当が変わりました」とやってきた。新しいセールスもカタログを持ってきたのでカタログが二重になってしまった。
「交替しましたが,どういうお話なんでしょうか」
まるで引き継いでいない。しかし,こんどのセールスさんは気さくで話し好きで好感が持てる。質問にもきちんと答えてくれる。
「XVのアイサイトは最新のものではないですよね」
「そうなんです。最新のアイサイトXは,レボーグについています。ぜひレボーグにもお乗りになってください」
「そうですか。話は変わりますがS4ってもうふつうに売りに出されているのでしょうか」
「ええ,試乗車も用意してあります。S4を試乗されるお客様は〈自由に乗りたい〉という方が多いので,私が下取り査定している間に,内緒でお客様だけで乗っていただくことも可能です」
「それはすごい。でも,外車は下取りしないって言ってたじゃありませんか」
「ああ,そうでした。うちでは外車の整備ができないので,下取りできないのです」
「でも下取りしてオークションに出せばいいだけじゃないですか」
「そうなんですけど・・・」
残念ながらBRZの試乗車も展示車もなし。
・XV アドバンス(最上位グレード)
さて試乗。なんとXVはピカピカ。おおおおお,素晴らしい。やはりあの店長のせいかな。試乗車が洗車してあることに感激できるなんて・・・。
試乗車は2リッターのハイブリッド。いつものように勝手にコースを決める。
最初の走り出しの数メートルでただ者ではないことがわかる。これ,ドイツ車の足回りだわ。
最低地上高は20㎝で,大変視界が良い。スバル車の視界の良さには,いつも感心する。
おもしろいのは,エンジンの音がほぼ聞こえないこと。モーター音だけが聞こえてくる。回生音もはっきりわかる。エンジンは始動したとき,遠くの方で音が聞こえる感じ。なんかほぼ電動車。だからモーター音が気にならなければ,すごい静か。ヤリスクロスとは全く違う。でもなんか,ガソリンエンジンの楽しみがないなぁ。
XVでもわずかにロールを感じる。リアにもいつもトルクが行っているような四駆の制御だなぁ。実に安定している。乗り心地は,良いといっていいだろう。ちとロールが気になるかも知れないけど。
内装は大変素晴らしい。ヤリスクロスとは段違い。ただ,ナビが7インチなので,老眼には大変苦しい。最大で8インチナビしかつけられないとのこと。ナビは10インチだろうに・・。
ドライブモードをSにすると,なかなか元気になる。でも自然吸気2リッターとわずかなモーターパワーは,ちと物足りない。
スタッドレスはTiguanRと同じSUV用のDMV3だけど,ノイズが全然感じられなかった。ティグアンでは合っていない感じがしたが,こちらはドンピシャ。
トランクは浅い。なぜなら,トランクの下には巨大なバッテリーがあった。
でもこれで重量配分は良いのかも知れない。
■レボーグ GTHX
「レヴォーグ」と書くのが面倒なのでレボーグで。
レボーグは少しだけ汚れていた。
「汚くて済みません」と言ってくれたので許す。
車幅はタイヤアーチモールがないレボーグの方がわずかに小さい。
トランクはXVと比較すると巨大。ただゴルフバリアントは,もっと巨大。
こちらには最新式のアイサイトXがついている。
それより驚くのは,ベンツS,Cクラスのような縦型の11インチ情報パッドがナビの代わりに鎮座していたこと。すげぇー ベンツだと感心。
ものすごく操作感もいい。ただ悲しいのは,指先で地図を拡大したり縮小したりできないこと。なんで????
縦型なのでナビは大変見やすい。
しかし,重大な欠点があった。バックするときに,ここにリアカメラの画像が出るのだけど,縦型ナビだから横幅がないのである。よって映し出される画像は,悲しいぐらいに小さい・・。老眼には見えない。しかもこの画像,屋根のある駐車場に入ったときに,暗くて全く見えなかった。もっといい機器を搭載してくれよ。
スバルの欠点はここだな。老人向きじゃないぞ。
レボーグはやたら着座位置が低くて,乗り降りがちと大変。なんでこんなに低くしたのか? またタイトなスポーツシートの座面も堅くて,尻が痛くなる。まるでベンツのスポーツシートだ。ここまでベンツに似せるのか??? もっともタイトさはベンツの勝ちだけど。
聞けば,レボーグは日本専用もデルなので日本人の嗜好に合うように作ってあるという。ああ,だからボディカラーも地味なのばかりなんだなぁ。
さて走り出すと・・おお,これぞニッポンのスポーツカー。はねるはねる・・・。しかし1.8リットルターボは,いい音している。トルクもあって,使いやすい。クルマとしてなら,XVより断然こちら。
ただ着座位置が低く,ボンネットのエアスクープが邪魔をして,視界はXVよりも悪い。あのボンネットの「煙突」,いい加減,つけるのやめて欲しいんだけど。とてもかっこわるいと思う。
XVと比較すると乗り心地は堅い。突き上げも来る。でも全然嫌な感じではない。ロールは皆無。クルマとしてたのしいのは,断然こっちだ。2.4ターボのSTI仕様もあるという。
■S4
最後に無理を言ってS4。こいつは汚かった。さらに「規定の試乗コースでお願いします」と,店の周りを回るだけ。
内装は,レボーグと全く同じ事にビックリする。もちろんけっして悪くない,いやいい内装なんだけど,もうちょっとS4らしさを出してもいいのに・・。
さらにレボーグよりも着座位置が高い。乗り降りが全く苦にならない。もちろん視界も良い。日本専用のレボーグって,いったいなんなの???
驚くのは4本出しマフラーの咆吼が全く聞こえず静かなこと。
「外ではうるさいんですよ」
というので,セールスさんにアクセルを煽ってもらって,外で聞いたけど,全く静かなものです。控えめな低音。これならGTIゃRは,爆音マフラーですよ。
S4は近所迷惑にはなり得ないクルマでした。
スタッドレスはレボーグと同じVRX3。やはりDMV3よりも,VRX3のほうがずっといい。実に静かだし,反応もいいし。
サスがはねる感じもS4では,あまり感じない。セールスさんは
「乗り心地が悪いです」
といっていたけど,全く気にならなかった。ノープロブレムだぞー。
また街中で使えないかと思ったけど,これも問題なし,低速トルクの不足も感じなかった。ただ,高回転まで回したかったなぁ・・・。今度は内緒で乗せてもらおう。
スバル車はすべてATの欠点が感じられなかった。まあDSGのダイレクト感には欠けるけど。そして,パドルシフトでの変速にも,ちゃんと対応する。まあ,DSGには負けるけど。
ただS4の価格設定には納得できないものがある。S4は400万円から買えるのだけど,アイサイトXは,500万円オーバーの最上位グレードにしかつかないのである。だからそれを選ぶと,乗り出し560万円ぐらいになってしまう。
うーん560万として考えると,GTIやRの方がいいなぁ・・・。400万円ならS4だけど。
さて見積もりをもらうと「下取り査定手数料5000円」が入っている。
「下取りできないというのに,なぜ査定料が入っているんですか」
「下取りできないって事じゃないんです。オークションに出せばいいのですから。オークションでの相場で下取りできます」
はぁぁぁ? それ,さっきボクが言った言葉だぞ。
「ですから,こんど査定させてください」
その間,S4を貸してくれるんならね♪ 夏タイヤに換えてからがいいなぁ。
納期は,どれも3か月以上で,約束はできないとのこと。この三車ではレボークが早そうだということ。
うん,人生初,スバルを堪能できた。スバリストじゃなくても,セールスさんを選べば大丈夫なんだなぁ。
なんか下取りまで可能になったし。笑
そのあたりはなんかだけど。
次はどこへ行こうかなぁ・・・。
帰りはPOLO GTI。ドアを閉める感覚は,やっぱりPOLOの方が勝っている。
また排気音もPOLOの圧勝。ブロロロロだぜ。
うん,ほぼ負けていないぞPOLO。何よりも軽量だなぁ。ただこっちはボーイズレーサーだなぁ。
Posted at 2022/03/10 20:26:16 | |
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