CLアコード後期のシフトノブは、ガングリップタイプで見た目も良いし気に入っています。
ただ唯一もったいないところは、ノブがゴム素材でできていること。
運転中、度々手を触れる部分であるため、触り心地の良い革だったらもっと良いのにと思います。
特にCL9 TypeS は、ステアリングのほか、シート、コンソールボックス、シフトブーツが標準で革仕様なのでシフトノブも革で統一してほしかったです。
特に自分は、サイドブレーキにもラファーガの皮カバー後付しているので、尚更革で揃えたいです。
というわけで、部品を発注してしまいました。
レジェンドの部品はクッションシートに包まれているんですね。さすが高級車。
みんカラで発掘すると、他のオーナー様方がKBレジェンドのシフトノブに交換しているのを見かけたので、自分も真似してチャレンジしてみることにしました。
取り寄せたのは、KB2レジェンド ユーロS のシフトノブ。
最近、他のオーナー様がみんカラにアップしたのを拝見して、ユーロS 専用のシフトノブがあることを
知りました。
通常のKB2のノブとは異なり、こちらはパンチングレザーでとてもカッコイイです。赤紫色のステッチも
良いアクセントになっていますね。
もうひとつは、KB2レジェンド ユーロS のシフトブーツ。
本当に欲しいのはノブだけなのですが、他のオーナー様方のページを拝見すると皆ブーツも交換なさっておられる。
恐るおそる何名かの方に質問をしてみたところ、KB2レジェンドのノブはCL後期のブーツとうまく嵌らないとのこと。
そこで、ノブに合わせてユーロS 専用のシフトブーツを取り寄せました。こちらも赤紫色のステッチが入っています。
一応、CL後期のノブとユーロS のノブとを比べてみました。素材以外は、まったく一緒のように見えます。
試しに、ユーロS のノブをCL後期のブーツに嵌めてみたのですが、ブーツのリングがうまく固定できません。
見た目は問題なさそうなのに… やはり、ユーロS のブーツに換装しないとダメなようです。
ユーロS のブーツをCL後期に装着するためには、ブーツ下部のプラスチック部品をCL後期のモノに交換する必要があります。 なので、ユーロS とCL後期の両方ともブーツを分解します。
ブーツの革とプラスチック部品はホッチキスのようなモノで固定されています。そこでニッパーやペンチを使って外していきます。革を傷つけないように慎重にやるので結構面倒くさいです。
ホッチキスだけかと思ったら、両面テープでも固定されていました。この両面テープがまた強力で皮が破れないよう剥がすのに大変でした。
ユーロS とCL後期のブーツのプラスチック部品です。比較すると形がだいぶ違いますね。
この後の手順では、CL後期のプラスチック部品にユーロS のブーツ革を固定することになります。
ところが…
ユーロS のブーツですが、革だけをホッチキスしている部分が2ヶ所ありました。
嫌な予感がしたのですが、ホッチキスを外して革を展開してみたら、やっぱり穴が空いていました…
_| ̄|○
おそらくレジェンドで使用する場合は革を折り込んで装着するのでしょう。革がずれない様に固定してくれているのだと思いますが、余計なコトをしてくれたものです。
このことはみんカラでは見かけませんでしたが、後期のKB2からなのでしょうか?
今回はメーカーが意図している使い方ではないので、文句の言いようもありませんが、自分の車に
穴の開いたブーツを装着する気にはなれません…
ユーロS ブーツを使用するのは諦め、ユーロS ノブ + CL後期ブーツで何とかならないか模索します。
先述したとおり、ノブはユーロS もCL後期も形はほとんど一緒です。根元のプラスチックパーツは
同一部品ではないでしょうか。とすると、問題は何なのか検証します。
ノブをブーツに嵌めると、本来はノブ側にある凸部分がブーツ上部のリング内の凹部分に嵌って
固定されるのですが、ユーロS ノブを嵌めると凸部分が凹部分に嵌っていません。凸が引っ込んだままです。
リングをもう少し上まであげないと嵌らないみたいです。
根元のプラスチック部品に違いは見られないので、原因は握りの部分であるとみました。
ユーロS の場合、握りの部分は革を巻き付けステッチ部分で縫い合わせています。
縫い合わせの部分が僅かに膨らんでブーツのリングと接する面が平面になっていないようです。察するにこの膨らみのせいでリングが上まであがらなかったのではないでしょうか。
(もしくは革の厚み自体が影響しているのかも)
原因の見当がついたので、現物合わせで対処していきます。
CL後期ブーツのリング内側で、ノブの握り部分の縫い目に干渉しそうな部分を削ってみます。
またその奥の突起も削ってみます。(もしかしたらこれは不要かも)
結果、当初よりもフィットするようになりましたが、まだ凹凸部分がうまく嵌ってくれません。
凸が引っ込んだままです。
そこで今度は、凹部分にも手を入れてみました。
写真はCL後期ブーツを裏返し、リング下方向から写しています。
凹部分を少しずつ削っていきます。自分の場合は彫刻刀の平刀で撫でるようにやりました。
(この部分でなくノブの凸側を削る方が楽なのですが、KBレジェンドのノブは高価な部品なので…(^^; )
何度か試しながら削っていくと、ようやく凹凸が嵌ってくれるようになりました。しかしなんか緩い。
凸部分はバネ状になっているのですが、若干奥に引っ込みすぎてしっかり噛み合ってくれない模様。
それならば、凸部分を外に広げるまで。
切れ目に厚紙を挟んで強制的に広げ、ドライヤーで熱してやりました。
冷却後は元より少し広がった位置に留まり、凹凸がカチッと嵌ってくれるようになりました。
引っ張ればすぐに外れる程度ですが、ブーツのリングがちゃんと固定できるようになりました!
凸部分をもっと広げるともう少しきつく固定できるかもしれませんが、下手をすると外せなくなる
場合もあるのでこれで良しとしました。
車両に装着した様子です。
パンチングレザーがカッコイイですね!
ブーツをCL後期を使ったので違和感もありません。
作動も特に問題ありません。
苦労もありましたが、交換してヨカッタです!!
後はサイドブレーキの握り部分が革にできれば言うことなしです。
ノブと一緒に発注した、ユーロSのブーツと CL後期ブーツの予備が無駄になってしまいましたが、
授業料だと思ってあきらめますm(__)m